紀元前49年 - カエサルがルビコン川を渡る

賽は投げられた
カエサル立像(ニコラ・クストゥ作)
紀元前49年1月12日、ガリアを平定したカエサルは、ルビコン川を渡ってローマに入った。

当時のローマは属州と呼ばれる征服地から安い物資が市内に流入しており、自営農民の破産が相次いでいた。破産した農民の土地は貴族に買収され、貧富の格差がますます大きくなっていた。
紀元前59年、カエサルが執政官に就任。貧富の差をなくすために、次々と改革に着手した。
しかし貴族からの反発が大きく、1年の任期が終わると、カエサルはガリア総督(現在のフランス付近)として左遷させられてしまう。

ガリアの地でカエサルは、降伏してローマに服従することを誓ったものには寛大な措置をとっていた。
紀元前52年、アレシアの戦いに勝ったカエサルは、ガリアを平定する。

ルビコン川付近の地図

カエサルはローマに凱旋しようとしたが、ローマに入る者は武装解除するのが習わしだった。紀元前49年1月7日、元老院はカエサルに軍の解散を命じた。しかし、カエサルはこれを無視し、1月12日早朝、「賽は投げられた」と言い、将兵4500人とともにローマに入ろうとした。
これを阻止しようとする元老院との間で内戦に発展するが、紀元前46年8月、カエサルはローマに凱旋する。元老院の干潮を受けない権限を持つ独裁官に就任し、多くの改革に着手した。
また、ローマ市民であれば属州の出身であっても元老院の議員になれるように計らい、ローマには優秀な人材が集まるようになる。

参考書籍

表紙 ガリア戦記
著者 カエサル
出版社 イースト・プレス
サイズ 文庫
発売日 2010年12月29日頃
価格 607円(税込)
ISBN 9784781605234
紀元前58年、ローマの平定を目指すカエサルは、属州総督の任務にふさわしい地をガリア地方と決める。しかし、ガリアでは数百におよぶ部族が乱立し、原住民たちは常にゲルマニアの脅威にさらされていたー。未開の地へと挑む英雄カエサルの偉業がいきいきと綴られ、古典最高峰とも謳われる軍事記録書を漫画化。
 

この時代の世界

-125 -75 -25 25 75 -100 -100 0 0 -49 カエサルがルビコン川を渡る -100 -44 カエサル -49 ユリウス暦はじまる -27 ローマの帝政はじまる -63 14 オクタビアヌス -82 -30 アントニウス -106 -43 キケロ -4 28 イエス・キリスト -69 -30 クレオパトラ -73 -4 ヘロデ 28 イエス・キリストの処刑 -73 -4 ヘロデ -69 -30 クレオパトラ -30 クレオパトラの死 -100 -44 カエサル -27 ローマの帝政はじまる -82 -30 アントニウス -106 -43 キケロ -4 28 イエス・キリスト Tooltip
(この項おわり)
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