紀元前27年 - ローマの帝政はじまる

オクタビアヌスがアウグストゥスとなる
ローマ帝国国旗
ローマ帝国は、地中海沿岸地方を中心にその周辺地域を版図としたラテン人の帝国である。

エジプトを滅ぼしローマに凱旋したオクタビアヌス(カエサルの養子)に、元老院はアウグストゥス(尊厳者)の称号を与える。ローマ共和制は終わり、帝政の始まりである。

オクタビアヌスは国政の最高権力者であったが、皇帝ではなくプリンケプス(第一市民)の呼び名を好んだ。そのため、この時代はプリンキパトゥス(元首政)ともいわれる。
以後、約200年間にわたりパクス・ロマーナ(ローマの平和)が続いた。
父カエサルは、紀元前46年にユリウス暦を制定していた。これは太陽暦の一種で、現在一般的に使われているグレゴリオ暦の祖先である。7月(ユリウス;July)は、カエサルの名にちなんで名付けられた。
ところがカエサルの死後、うるう年の計算を間違い、3日の誤差を生じてしまった。オクタビアヌスはこの誤差を修正し、その功績から8月に自分の尊称であるアウグストゥスを当てた。また、父の名を冠した7月が31日まであることから、8月を31日に変更し、この影響で2月の日数が1日減らされてしまったと伝えられている。

この時代の世界

-125 -75 -25 25 75 125 -27 ローマの帝政はじまる -63 14 オクタビアヌス -49 カエサルがルビコン川を渡る -100 -44 カエサル -82 -30 アントニウス -106 -43 キケロ -30 クレオパトラの死 -69 -30 クレオパトラ 28 イエス・キリストの処刑 -4 28 イエス・キリスト -73 -4 ヘロデ 37 68 ネロ 64 ローマ大火 79 ポンペイの滅亡 -6 57 光武帝 Tooltip
(この項おわり)
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