西暦935年 - 紀貫之『土佐日記』

最初の仮名日記
紀貫之
935年(承平5年)、紀貫之 (きのつらゆき) が『土佐日記』を著す。

紀貫之は、930年(延長8年)から934年にかけて、土佐国に国司として赴任していた。任期を終えて京へ帰る途中に起きた出来事を、虚構を交えて紀行文風に綴った日記である。書き手を女性に見立て、ほとんどを仮名で綴っている。

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参考書籍

表紙 土佐日記(全)
著者 紀 貫之/西山 秀人
出版社 KADOKAWA
サイズ 文庫
発売日 2007年08月25日頃
価格 660円(税込)
ISBN 9784043574209
平安期の大歌人、紀貫之が侍女になりすまし、帰京の旅をかな文字で綴った紀行文学の名作。国司の任期を終えて京へ戻る船旅は長く苦しい日々の連続であった。土佐の人々に温かく見送られ出発したものの、天候不順で船はなかなか進まない。おまけに楫取はくせ者。海賊にも狙われる。また折にふれ、土佐で亡くした娘を想い悲嘆にくれる。鬱々としながらも歌を詠み合い、ひたすら都を目指す一行の姿が生き生きとよみがえる。
 
表紙 すらすら読める土佐日記
著者 林 望
出版社 講談社
サイズ 単行本
発売日 2005年06月11日頃
価格 1,650円(税込)
ISBN 9784062125093
ユーモア、ギャグ、ジョーク、くすぐり、もじり、洒落、言葉遊び…、そして亡き子を偲ぶシミジミとした情調と。リンボウ先生の読み解きで知る、目からうろこの一冊。
 
(この項おわり)
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