デジタルレコーダ「EDIROL R-09」でデジタル生録

2006年10月 購入
デジタルレコーダ「EDIROL R-09」
EDIROL R-09」(ROLAND)は、最大24bitのPCM録音に対応するデジタルレコーダーだ。汽笛や楽曲など、デジタルビデオカメラ「SDR-S200」の録音能力では音が歪んでしまうために購入した。スペック上は、16bit PCMのCDを上回る。
本体はタバコ箱ほどの大きさで、巨大なカセットレコーダーを抱えていたアナログ時代とは隔世の感がある。

音声データは WAV形式またはMP3形式でSDメモリカードに収録されるので、ビデオ編集ソフト「Ulead VideoStudio」を使って、簡単に音声トラックに合成することができる。
けれども、タイミング合わせが難しい。ビデオテープと異なり、デジタルビデオの映像ファイル(MPEG-2)やデジタルレコーダーの録音ファイル(MP3/WAV)には時刻情報が記録されていないためだ。
それでも、音が割れたり歪んだりしないのは、ありがたい。通常使用であれば、内蔵マイクだけで十分である。
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デジタルレコーダ「EDIROL R-09」
記録メディアはSDカードで、ぱふぅ家ではデジビやデジカメと共用できて使い勝手がよい。
また、当初2GBまでの対応であったが、ファームウェアの更新で容量4GB以上のSDHCカードが利用できるようになった。2008年(平成20年)現在もファームウェア更新が続いている。

電源は単三形乾電池が2本――充電池「eneloop」でも動かすことができた。

電池やSDカードは底面の蓋をスライドさせて交換させるのだが、指の力が試される。
こぱふぅの指の力では開けることが難しかったため、2年後、上位機種の「R-09HR」を購入することになる。
デジタルレコーダ「EDIROL R-09」
マイクの感度が高いので、手持ちでは、服がこすれる音などを拾ってしまう。そこで、三脚や一脚への固定が必要だ。
デジタルレコーダ「EDIROL R-09」
三脚に固定するには、別売りのケースが必要だ。ケースの方に三脚穴が付いているのである。
ケースにはミニ三脚が付属する。これを一脚代わりにして、手で持ってもよい。

本体に三脚穴があれば、もっと使い勝手が良くなっただろう。
デジタルレコーダ「EDIROL R-09」
入力音量の自動/手動の切り替え、ローパスフィルターのON/OFFなどは背面の切替スイッチで行う。
列車の音や音楽の生演奏など、強弱が大きな場面では、入力は手動設定がいい。前面のピークメーター(ピークを越えると赤色LEDが光る)で音量調整してから録音に入る。
アナログ録音と違って、ピークを振り切れたからといって音が割れることがないのがありがたい。

カバーをすると背面スイッチに触れなくなるが、一度設定すれば、頻繁に変えるものでもないだろう。
デジタルレコーダ「EDIROL R-09」
外部マイク入力やLINE IN端子も装備する。
マイクケーブルを介して電源供給するプラグイン・パワーに対応しているので、対応マイクであればマイク側に電源を入れる必要はない。

内蔵マイクの指向性が比較的広いので、別途、小型のガンマイクを購入した。
本体にスピーカーを備えていないため、モニタリングはヘッドフォンを使って行う。

WAVやMP3の楽曲を再生するシリコンプレイヤーとして使うこともできる。演奏曲や英会話のテープを通勤電車の中で聴くといった使い方もできる。
リピート再生機能があるのは良いのだが、ディスプレイは日本語表示ができない。日本語ファイル名の音声ファイルを再生することはできるのだが、ディスプレイにファイル名やタグを表示することはできない。
また、ディレクトリの移動の際のキー操作も面倒である。

録音したファイルは連番で登録されるため、管理が面倒である。
幸い、録音日時がファイルのタイムスタンプとして登録されるので、PCに取り込む際に日時をベースにしたファイル名にリネームしている。

主要スペック

項目 仕様 コメント
信号処理 AD/DA変換=24ビット、44.1kHz/48kHz 特別な設定をしなくても、ICレコーダやビデオカメラより高音質の録音ができる。
録音データ形式 MP3(サンプリング周波数=44.1kHz/48kHz、ビット・レート=64/96/128/160/192/224/320kbps)
WAV(サンプリング周波数=44.1kHz/48kHz、サンプル・サイズ=16/24ビット)
記憶メディア SD/SDHCカード(64Mバイト~32Gバイトに対応) SDHCに対応しているのはありがたい。
オーディオ入力 内蔵マイク(ステレオ)、マイク・ジャック(ステレオ・ミニ・タイプ、プラグイン・パワー対応)、ライン・ジャック(ステレオ・ミニ・タイプ) LINE INを介して、レコードなどのアナログ機器からの録音も可能。
オーディオ出力 ヘッドホン・ジャック(ステレオ・ミニ・タイプ)
USBインターフェース ミニBタイプ・コネクター、USB 1.1/2.0マスストレージ・デバイス・クラス対応
ディスプレイ 128×64ドット・グラフィック・ディスプレイ(有機EL) 日本語表示できないのが残念だ。
電源 ACアダプター、単3形(アルカリ乾電池またはニッケル水素電池)×2
外形寸法 (幅)63×(奥行き)102×高さ29mm
質量 145g(電池、カードを除く)

ぱふぅ家が購入した音楽プレーヤー

参考サイト

(この項おわり)
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