『トンデモ本の世界V』――トンデモ本の著者の特徴

と学会=著
表紙 トンデモ本の世界V
著者 と学会
出版社 楽工社
サイズ 単行本
発売日 2007年10月
価格 1,650円(税込)
ISBN 9784903063157
科学とオカルトはそもそも土俵が違う。オカルトが自らの土俵の中にとどまっている限り、科学のルールでオカルトを論じるのは困難である。(186ページ)

概要

啓示を受けた人のイラスト(男性)
トンデモ本の世界(U)」と同時発売である。紹介する方も大変だろうが、それだけ世の中に「トンデモ本」が溢れているということであろう。

まず、「トンデモ本の著者の特徴」(248ページ)を肝に銘じておこう。マーティン・ガードナーが『奇妙な論理』(早川書房)の中で挙げている特徴である。
  1. 自分を天才だと考えている。
  2. 読者を例外なく無知な馬鹿者と考えている。
  3. 自分は不当にも迫害され差別されていると考えている。
  4. もっとも偉大な科学者や、もっとも確立ている理論に攻撃の的を絞りたいという強迫観念がある。
  5. 複雑な専門用語を使って書く傾向がよく見られ、多くの場合、自分が勝手に創った用語や表現を駆使している。
どんな短い小説でも、プレゼン資料でも、こうならないように書きたいものである。

「トンデモ本」を楽しく読むためには、巻末の「おすすめの本」も欠かせない。
(2008年1月10日 読了)

参考サイト

(この項おわり)
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