![]() |
ほめるな | ||
著者 | 伊藤進(心理学) | ||
出版社 | 講談社 | ||
サイズ | 新書 |
![]() ![]() |
|
発売日 | 2005年03月 | ||
価格 | 770円(税込) | ||
ISBN | 9784061497771 |
「ほめる教育」はこのような動物に芸を仕込む方法と基本的にはおなじです。(41ページ)
概要

自分の子どもに対して「ほめて育てる」ということが苦手で、それが悪いことではないということを確認したいがために読んだ。だから、「ほめて育てる」ことが得意の方にはお勧めしない。親それぞれの育て方があって良いと思う。
仕事でコンピュータを相手に、マニュアル通りにシステムを組み立て、構文通りにプログラムを書くことは得意なのだが、ヒトに対しては同じように接してはいけないという信念がある。「こういうときに褒めて、こういうときには叱る」という子育ては、自分の信念に反する。「褒めたいときに褒め、叱りたいときに叱る」べきだと考えている。子どもにとっては迷惑な話だろう。親の反応が想定外のことも少なくないと思う。

でも、世間は想定外のことばかりである。想定外のことに対応できるからこそ、ヒトはコンピュータとは比べものにならない優れた存在なのである。

教育の根本目標は「自立の支援」(31ページ)とある。近い将来、うちの子どもも自立していくことになるだろう。その際には、親の想定外の反応に愛想を尽かし、激しいコミュニケーションがあるかもしれない。親も愛情があるなら、どんな想定外の出来事に対応していかなければならないと覚悟している。

でも、世間は想定外のことばかりである。想定外のことに対応できるからこそ、ヒトはコンピュータとは比べものにならない優れた存在なのである。

教育の根本目標は「自立の支援」(31ページ)とある。近い将来、うちの子どもも自立していくことになるだろう。その際には、親の想定外の反応に愛想を尽かし、激しいコミュニケーションがあるかもしれない。親も愛情があるなら、どんな想定外の出来事に対応していかなければならないと覚悟している。
(2008年2月26日 読了)
参考サイト
- ほめるな:講談社
- 『宇多田ヒカルの作り方』(竹村光繁,1999年09月)
- 『戦後教育で失われたもの』(森口朗,2005年08月)
- 『コンピュータが連れてきた子どもたち』(戸塚滝登,2005年12月)
- 『ほめるな』(伊藤進(心理学),2005年03月)
- 『下流志向』(内田樹,2007年01月)
- 『エリートの創造』(和田秀樹(心理・教育評論家),2003年08月)
(この項おわり)