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キリスト教は邪教です!? | ||
著者 | フリードリッヒ.ヴィルヘルム・ニーチェ/適菜 収 | ||
出版社 | 講談社 | ||
サイズ | 新書 |
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発売日 | 2005年04月21日頃 | ||
価格 | 935円(税込) | ||
ISBN | 9784062723121 |
偉大な精神はものを疑うのです。(136ページ)
概要

ニーチェが1888年に著した「アンチクリスト-キリスト教批判の試み-」の超訳である。

本書でニーチェは「『新約聖書』を読むとき、私はいつも手袋をはめています。汚らしくて触りたくありませんからね」(113ページ)と言い切り、イエス・キリスト自身の教えを歪めたとして教会と神学者を徹底的に糾弾する。
聖書の内容はおとぎ話であるとし、、歴史上、「十字軍とは、高級な海賊にすぎない」(165ページ)と断定。さらには、「信仰とは、信仰されているものの特徴や欠点を見ないようにすること」(78ページ)と指摘する。

本書でニーチェは「『新約聖書』を読むとき、私はいつも手袋をはめています。汚らしくて触りたくありませんからね」(113ページ)と言い切り、イエス・キリスト自身の教えを歪めたとして教会と神学者を徹底的に糾弾する。
聖書の内容はおとぎ話であるとし、、歴史上、「十字軍とは、高級な海賊にすぎない」(165ページ)と断定。さらには、「信仰とは、信仰されているものの特徴や欠点を見ないようにすること」(78ページ)と指摘する。
ニーチェが言いたかったのは、「偉大な精神はものを疑うのです。ツァラツストラはものを疑いました。精神力や自由は、疑うところから生まれるのです」(136ページ)ということだろう。
両親や学校の先生、会社の上司から言われたことに対し、良い意味で疑ってみるのは本当の意味での社会人であると思う。これは現在でも通じる哲学だろう。

キリスト教に比べて仏教の現実性の高さを評価しているニーチェだが、残念なことに、本書を著した直後に発狂して人事不詳に陥っている。
両親や学校の先生、会社の上司から言われたことに対し、良い意味で疑ってみるのは本当の意味での社会人であると思う。これは現在でも通じる哲学だろう。

キリスト教に比べて仏教の現実性の高さを評価しているニーチェだが、残念なことに、本書を著した直後に発狂して人事不詳に陥っている。
(2010年2月9日 読了)
参考サイト
- キリスト教は邪教です!?:講談社
- 『キリスト教は邪教です!?』(フリードリッヒ.ヴィルヘルム・ニーチェ/適菜 収,2005年04月)
- 『イエスはなぜわがままなのか』(岡野昌雄,2008年06月)
- 柳谷晃=著(2009年05月)
- 『完全教祖マニュアル』(架神恭介/辰巳一世,2009年11月)
- 『マイ仏教』(みうら じゅん,2011年05月)
- 『イスラームから見た「世界史」』(タミム・アンサーリー/小沢千重子,2011年09月)
- 『世界は宗教で動いてる』(橋爪大三郎,2013年06月)
- 『試験に出る哲学』――哲学は歴史の影響を受けている:ぱふぅ家のホームページ
(この項おわり)