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試験に出る哲学 | ||
著者 | 斎藤哲也 | ||
出版社 | NHK出版 | ||
サイズ | 新書 |
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発売日 | 2018年09月 | ||
価格 | 946円(税込) | ||
ISBN | 9784140885635 |
どこまでも自己肯定を貫く生き方のモデルこそ、ニーチェのいう「超人」にほかなりません。(204ページ)
概要

タレス・ターレス
著者は、東京大学哲学科を卒業し、Z会で国語や小論文の編集を担当した経験のある斎藤哲也さん。
本書の対象は大学生や社会人だが、タイトルにあるように、大学入試センター試験の倫理の問題と、そこで取り上げられる哲学者を軸に構成されたユニークな哲学入門書だ。
本書の対象は大学生や社会人だが、タイトルにあるように、大学入試センター試験の倫理の問題と、そこで取り上げられる哲学者を軸に構成されたユニークな哲学入門書だ。
レビュー

ソクラテスの死(ジャック=ルイ・ダヴィッド)

プラトン

アウグスティヌス
キリスト教がローマ帝国の国教として認められ、新プラトン主義を知ったアウグスティヌスは神への信仰とをいた。その後、西ローマ帝国は滅亡し、プラトンのアカデミアやアリストテレスのリュケイオンは異端として、キリスト教圏から追放されイスラム圏へと伝わる。
十字軍の時代、アリストテレス哲学が逆輸入され、トマス・アクィナスは自由意志である理性をもって自然を探求することは、神の神秘と対話することに他ならないと考えた。
十字軍の時代、アリストテレス哲学が逆輸入され、トマス・アクィナスは自由意志である理性をもって自然を探求することは、神の神秘と対話することに他ならないと考えた。

デカルト

イマヌエル・カント

セーレン・キェルケゴール
キルケゴールを先駆とする実存主義は、20世紀に入り、サルトルによって世界を席巻する。サルトルは、「つねに現在の自分を否定して、未来に向かって新しい自分をつくりあげていくことができるのが人間」(235ページ)とした。

古代ギリシアから現代までの哲学を超特急で縦覧したわけだが、哲学は歴史から影響を受けている。ということは、現代史の中を生きている我々もまた、哲学と無縁でいられるわけではない。

古代ギリシアから現代までの哲学を超特急で縦覧したわけだが、哲学は歴史から影響を受けている。ということは、現代史の中を生きている我々もまた、哲学と無縁でいられるわけではない。
(2018年10月8日 読了)
参考サイト
- 試験に出る哲学:NHK出版
- 斎藤哲也@saitoshokai:Twitter
- 紀元前335年 - アリストテレスのリュケイオン:ぱふぅ家のホームページ
- 哲学の道は琵琶湖疎水に沿った散歩道:ぱふぅ家のホームページ
- 『人類哲学序説』(梅原猛,2013年04月)
- 『1日で学び直す哲学』(甲田純生,2013年08月)
- 『試験に出る哲学』(斎藤哲也,2018年09月)
- 『レゾンデートル』(知念実希人,2019年04月)
- 『宇宙はなぜ哲学の問題になるのか』(伊藤 邦武,2019年08月)
- 『太陽の支配』(デイビッド・ホワイトハウス/西田美緒子,2022年03月)
- 『宇宙・0・無限大』(谷口義明,2023年06月)
(この項おわり)