microSDHCメモリカード「Kingston SDC10/32GB」

2011年7月 購入
Kingston SDC10/32GB
Androidタブレット「SMT-i9100」のデータ領域は3Gバイトと、いささか心許ない。そこで内蔵microSDスロットに搭載できる最大サイズとなる、32GバイトのmicroSDHCカード「Kingston SDC10/32GB」を購入した。

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Class項目 最低保障レート
Class 22 MB/sec
Class 44 MB/sec
Class 66 MB/sec
Class 1010 MB/sec

microSDHCカードはSDHCカードと同様、左表のように、データの転送速度の最低値を保証する「最低保障レート」が定められている。

今回購入した Kingston SDC10/32GB はクラス10なので、毎秒10Mバイト以上の速度で転送できる。フルHD動画(地デジは約2MB/sec,BSデジタルは約3MB/sec)を見るにも十分すぎるスピードである。

転送速度

CrystalDiskMark - microSDHC「Kingston SDC10/32GB」
例によってフリーソフトの「CrystalDiskMark」を使って転送速度を測ってみると、左図の通り。
これをコンパクトフラッシュやクラス4のSDHCカードとなどと比較したのが下のグラフである。

クラス4のSDHCカード「RP-SDM04G」に比べると読み込み速度は速いが、ランダム書き込みでは遅くなるという結果が出ている。デジカメやビデオカメラで使うような場合にはコマ落ちする可能性があるので注意が必要だ。
今回はタブレットのデータドライブとして利用するので、問題はないだろう。
CrystalDiskMark結果
様々なメディアのRead/Writeスピード
測定項目 microSDHC
(クラス10)
SDHC
(クラス4)
USBメモリ
(USB2.0)
CFドライブ
(433倍速)
内蔵HDD
(SATA)
Sequential Read 15.27 MB/sec 7.806 MB/sec 32.26 MB/sec 57.00 MB/sec 44.77 MB/sec
Sequential Write 9.410 MB/sec 7.343 MB/sec 10.58 MB/sec 16.04 MB/sec 41.10 MB/sec
Random Read 512K 14.43 MB/sec 7.772 MB/sec 32.72 MB/sec 54.61 MB/sec 12.12 MB/sec
Random Write 512K 0.580 MB/sec 2.564 MB/sec 1.438 MB/sec 1.430 MB/sec 18.61 MB/sec
Random Read 4K 2.280 MB/sec 4.137 MB/sec 4.350 MB/sec 7.056 MB/sec 0.261 MB/sec
Random Write 4K 0.099 MB/sec 0.027 MB/sec 0.012 MB/sec 0.012 MB/sec 0.599 MB/sec
Random Read 4K QD32 2.243 MB/sec 4.119 MB/sec 6.073 MB/sec 7.452 MB/sec 0.550 MB/sec
Random Write 4K QD32 0.028 MB/sec 0.028 MB/sec 0.014 MB/sec 0.014 MB/sec 0.628 MB/sec

おまけ:安すぎるメモリには注意

通販で売られているSDHCカードやmicroSDHCは、大手家電量販店の店頭価格の半分から4分の1程度の価格で売られている。こんなに安くて大丈夫か?

じつは大丈夫ではない。
「OEM」や「部品」などと称して、掲載しているクラスより遅いスピードしか出なかったり、ひどいものになるとSDカード(容量2Gバイトまで)であったりする。また、大手メーカーのパッケージをプリンタで複写して売るというあくどい業者もいる。Amazonや楽天のような有名ネットモールにも出店しているようなので注意が必要だ。
Kingston SDC10/32GB
今回Kingstonの製品を選んだのは、店頭で見たところパッケージが封印されていることが見て取れたからだ。
実際に送られてきた製品は左写真のようにパッケージングされており、パッケージの厚紙を切らないとメモリを取り出せないようになっていた。
Amazonでの購入価格は店頭の3分の2程度と、同容量のものにしては高い買い物であったが、安心料ということで納得している。
(この項おわり)
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