
そこで2006年(平成18年)、SDカードをFAT32に対応させると同時に、動画撮影などに対応するために最低保証転送速度を規定したクラス分けを行ったSDHC(SD High Capacity)という仕様が策定された。これにより規格上、最大32GBまでの大容量化が可能となった。

SDHCカードの外形寸法はSDカードと同一で上位互換性を保持しているため、SDHC対応機器であればSDカードと同様に扱うことができる。

SDHCカードの外形寸法はSDカードと同一で上位互換性を保持しているため、SDHC対応機器であればSDカードと同様に扱うことができる。
Class項目 | 最低保障レート |
---|---|
Class 2 | 2 MB/sec |
Class 4 | 4 MB/sec |
Class 6 | 6 MB/sec |
Class 10 | 10 MB/sec |
SDHCカードは、右表のように、データの転送速度の最低値を保証する「最低保障レート」が定められている。今回購入した RP-SDM04G はクラス4なので、毎秒4Mバイト以上の速度で転送できる。
SDR-S200の場合、高画質でも毎秒 1.2M バイトまでにしかならないので、クラス 4 で十分だ。フルハイビジョン・ビデオであっても、 H.264/AVC で圧縮されていれば、クラス 4 で十分である。
SDR-S200の場合、高画質でも毎秒 1.2M バイトまでにしかならないので、クラス 4 で十分だ。フルハイビジョン・ビデオであっても、 H.264/AVC で圧縮されていれば、クラス 4 で十分である。

だが、PCのハードディスクやUSBメモリに比べると、転送速度はだいぶ遅い。

フリーソフトの「CrystalDiskMark」を使って転送速度を測ってみると、左図の通り。
これをUSBメモリなどと比較したのが下のグラフである。

フリーソフトの「CrystalDiskMark」を使って転送速度を測ってみると、左図の通り。
これをUSBメモリなどと比較したのが下のグラフである。

測定項目 | RP-SDM04G | USBシリコンHDD | 内蔵HDD(※1) | USB外付HDD(※2) |
---|---|---|---|---|
Sequential Read | 7.806 MB/sec | 30.69 MB/sec | 44.77 MB/sec | 27.58 MB/sec |
Sequential Write | 7.343 MB/sec | 7.677 MB/sec | 41.10 MB/sec | 21.31 MB/sec |
Random Read 512K | 7.772 MB/sec | 30.47 MB/sec | 12.12 MB/sec | 15.15 MB/sec |
Random Write 512K | 2.564 MB/sec | 1.473 MB/sec | 18.61 MB/sec | 16.04 MB/sec |
Random Read 4K | 4.137 MB/sec | 5.029 MB/sec | 0.261 MB/sec | 0.251 MB/sec |
Random Write 4K | 0.027 MB/sec | 0.015 MB/sec | 0.599 MB/sec | 0.448 MB/sec |
Random Read 4K QD32 | 4.119 MB/sec | 5.943 MB/sec | 0.550 MB/sec | 0.400 MB/sec |
Random Write 4K QD32 | 0.028 MB/sec | 0.016 MB/sec | 0.628 MB/sec | 0.458 MB/sec |
(※1) Panasonic Let's note CF-Y7 (Core2 Duo L7800, RAM 2GB, HDD 120GB, WindowsXP SP3)
(※2) USB外付HDD 東芝 MK8026GAX(80GB, キャッシュ16MB, 平均シーク時間 12ms, Ultra ATA100)
SDXCとUHSスピードクラス
SDHCメモリーカードはファイルシステムとして FAT32 を採用していたため、規格上の最大容量は32Gバイトとなっていた。しかし、デジタルカメラの高画素化やフルHD動画撮影の登場によって、さらなる大容量化が求められるようになった。
そこで、2009年(平成21年)、ファイルシステムに exFAT を採用するとともに、転送速度の高速化を図った SDXC(SD eXtended Capacity)という仕様が策定された。
物理的な規格はSDメモリーカードと同一で、上位互換性を保持しており、SDXC対応機器でSD/SDHCメモリーカードを扱うことができる。

あらたに UHS (Ultra High Speed) というスピード規格が定められ、クラス1では10MB/sec以上の転送速度になる。理論上は104MB/secまで上げることができるが、従来のSDHC/Classとの互換性はない。
そこで、2009年(平成21年)、ファイルシステムに exFAT を採用するとともに、転送速度の高速化を図った SDXC(SD eXtended Capacity)という仕様が策定された。
物理的な規格はSDメモリーカードと同一で、上位互換性を保持しており、SDXC対応機器でSD/SDHCメモリーカードを扱うことができる。

あらたに UHS (Ultra High Speed) というスピード規格が定められ、クラス1では10MB/sec以上の転送速度になる。理論上は104MB/secまで上げることができるが、従来のSDHC/Classとの互換性はない。
参考サイト
- microSDメモリカード「RP-SM02GBJ1K」:ぱふぅ家のホームページ
- バッファロー製「SHD-U16G」:ぱふぅ家のホームページ
- SDHCカード「RP-SDM04G」:ぱふぅ家のホームページ
- エレコム製USBメモリ「MF-XU208GBK」:ぱふぅ家のホームページ
参考サイト
(この項おわり)
これまでのSDカードは FAT32 に未対応で、規格上の最大容量は2Gバイトとなっていた。だが、これだとデジタルビデオの録画では心許ない。
たとえば、一昨年購入したデジタルビデオカメラ「SDR-S200」に付属する2GバイトのSDカードだと、最高画質で30分しか録画できない。DVテープの半分しかない。