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コメントする力 | ||
著者 | 竹田圭吾 | ||
出版社 | PHP研究所 | ||
サイズ | 単行本 |
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発売日 | 2013年08月26日頃 | ||
価格 | 1,430円(税込) | ||
ISBN | 9784569811383 |
物事はすべからくグレーと考える姿勢が大切です。(69ページ)
概要
ブログやTwitterで情報発信する機会が増えたが、果たして自分は本当に情報を“発信”しているだろうか――そんな不安から、本書を読んでみた。
著者は、ニューズウィーク日本語版の編集長を務め、現在はニュース番組のコメンテーターとして活躍している竹田圭吾さん。
著者は、ニューズウィーク日本語版の編集長を務め、現在はニュース番組のコメンテーターとして活躍している竹田圭吾さん。
レビュー
竹田さんは、コメンテーターに求められる技術は、「思いついたら喋る。あるいは、思いつきながら喋る。ときには、思いつく前に喋る」(2ページ)ことだという。
そのために竹田さんは、情報を整理しないという。情報を整理すると、情報同士のリンク(コンテクスト)が失われるからだ。情報は主観的に抽出し、メールやSNSを使って自分宛に備忘録として送っておく。大切なのは、情報を全体像で見ることだという。
そして、デカルトの『方法序説』を引き合いに出し、「情報に接する態度の基本は、客観的な事実に重きを置いていない情報はとりあえず『疑ってみる』こと」(45ページ)とアドバイスする。
また、情報収集には、時間を決めて全国紙に目を通したり、そのテーマについて書かれている書籍を3冊読むことだという。

ニューズウィークでは、記事をarticleやitemと呼ばす、storyと呼んでいた。竹田さんはそこでの経験から、「記事であれコメントであれ、情報はなるべくストーリーで発信するように心がけて」(113ページ)いるという。そして、「よいストーリーには、よい企画が必要です。企画を立てる際にまず最初に考えなくてはいけないのは、ターゲット=誰に対して、何を目的に、どんなメッセージを発するのかということ」(122ページ)だという。
この企画を蔑ろにすると、ブログやTwitterが炎上するのではないだろうか。

竹田さんは取材に行くとき、事前に聞き出したい事項をメモしていくという。さらに、「リアルにその人に接する時間は、『ネットでは得られない情報を得る』ことに徹するべき」(144ページ)という。

竹田さんは、コメント力の奥義として「コメントすることがないときはコメントしないこと」(148ページ)をあげている。さらに、「コメントするときは『何を言うか』の前に、まず『何を言わないか』を自分のなかで確認」(153ページ)するという。言わないようにしている具体例として、「代案なき批判」「極端な悲観論」「未来すぎる提言」「原則論」(156ページ)をあげている。
たしかに、視聴者としては「代案なき批判」をするコメンテーターにはイライラさせられる。逆に、自分がTwitterで発信するときはどうだろうか。コメント力の奥義は、そのまま利用させてもらおうと思う。

竹田さんは、コメントを発信するときには「自分にしか言えないこと」(172ページ)を付加価値として付けることが大切という。
たしかにTwitterでリツイートされる時は、オリジナルの発言がほとんどだ。私をフォローしている人たちが求めているのは、オリジナリティのある発言なのだ。オリジナリティのある発言を続けていくためには、常に自分の立ち位置を意識して生きていく必要がある。
また、Twitterを活用していることに触れ「自由にボケとツッコミをやり取りできるツイッターは、デジタル空間にこつ然と現われた黄金郷のような存在」(216ページ)と絶賛している。

最後の最後の218ページで、「情報を読み解く力とコメントする力を鍛えるのに役に立つこと」14項目を挙げて、少なくとも5つを実践してほしいと締めくくっている。
そのために竹田さんは、情報を整理しないという。情報を整理すると、情報同士のリンク(コンテクスト)が失われるからだ。情報は主観的に抽出し、メールやSNSを使って自分宛に備忘録として送っておく。大切なのは、情報を全体像で見ることだという。
そして、デカルトの『方法序説』を引き合いに出し、「情報に接する態度の基本は、客観的な事実に重きを置いていない情報はとりあえず『疑ってみる』こと」(45ページ)とアドバイスする。
また、情報収集には、時間を決めて全国紙に目を通したり、そのテーマについて書かれている書籍を3冊読むことだという。

ニューズウィークでは、記事をarticleやitemと呼ばす、storyと呼んでいた。竹田さんはそこでの経験から、「記事であれコメントであれ、情報はなるべくストーリーで発信するように心がけて」(113ページ)いるという。そして、「よいストーリーには、よい企画が必要です。企画を立てる際にまず最初に考えなくてはいけないのは、ターゲット=誰に対して、何を目的に、どんなメッセージを発するのかということ」(122ページ)だという。
この企画を蔑ろにすると、ブログやTwitterが炎上するのではないだろうか。

竹田さんは取材に行くとき、事前に聞き出したい事項をメモしていくという。さらに、「リアルにその人に接する時間は、『ネットでは得られない情報を得る』ことに徹するべき」(144ページ)という。

竹田さんは、コメント力の奥義として「コメントすることがないときはコメントしないこと」(148ページ)をあげている。さらに、「コメントするときは『何を言うか』の前に、まず『何を言わないか』を自分のなかで確認」(153ページ)するという。言わないようにしている具体例として、「代案なき批判」「極端な悲観論」「未来すぎる提言」「原則論」(156ページ)をあげている。
たしかに、視聴者としては「代案なき批判」をするコメンテーターにはイライラさせられる。逆に、自分がTwitterで発信するときはどうだろうか。コメント力の奥義は、そのまま利用させてもらおうと思う。

竹田さんは、コメントを発信するときには「自分にしか言えないこと」(172ページ)を付加価値として付けることが大切という。
たしかにTwitterでリツイートされる時は、オリジナルの発言がほとんどだ。私をフォローしている人たちが求めているのは、オリジナリティのある発言なのだ。オリジナリティのある発言を続けていくためには、常に自分の立ち位置を意識して生きていく必要がある。
また、Twitterを活用していることに触れ「自由にボケとツッコミをやり取りできるツイッターは、デジタル空間にこつ然と現われた黄金郷のような存在」(216ページ)と絶賛している。

最後の最後の218ページで、「情報を読み解く力とコメントする力を鍛えるのに役に立つこと」14項目を挙げて、少なくとも5つを実践してほしいと締めくくっている。
(2013年10月21日 読了)
参考サイト
- コメントする力:PHP研究所
- 竹田圭吾 @KeigoTakeda:Twitter
- 『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』(ターリ・シャーロット/上原直子,2019年08月)
- 『ネットの炎上力』(蜷川 真夫,2010年02月)
- 『ウェブ大変化』(森正弥,2010年03月)
- 『デジタル社会はなぜ生きにくいか』(徳田雄洋,2009年05月)
- 『ウェブはバカと暇人のもの』(中川淳一郎,2009年04月)
- 『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』(西村博之,2007年07月)
- 『ネットvs.リアルの衝突』(佐々木 俊尚,2006年12月)
- 『コンピュータが連れてきた子どもたち』(戸塚滝登,2005年12月)
(この項おわり)