SXシリーズで実現した軽量、長時間駆動というコンセプトを受け継ぎつつ、ディスプレイを1,920×1,200ドットに高解像化を果たした。表示情報量を約1.6倍にアップ。フルHDの映像を見ながら、下の方にコントロールを配置する余地がある。
CF-SX1 からインターフェースの配置が変わっているが、種類や数はほぼ同じ。
無線LANが11ac対応になったことや、Bluetoothがバージョン4.1対応になったことが、地味にありがたい。
USB3.0のうち1ポートは1.5A給電に対応しており、スマホの充電も余裕だ。
無線LANが11ac対応になったことや、Bluetoothがバージョン4.1対応になったことが、地味にありがたい。
USB3.0のうち1ポートは1.5A給電に対応しており、スマホの充電も余裕だ。
CF-SX1 からさらにフラットに持ちやすくなった。ボンネット中央部を0.2~0.3mm程度へこませた逆ドーム型ボンネット構造を採用することで、薄型化とともに従来通りの堅牢性をもたせたという。
カタログスペックでは付属の標準バッテリーパック装着時に約14.5時間稼働することになっているが、出張先でもホテルに辿り着くまでの丸1日、バッテリーのみ使うことができる。
CPUは第7世代Coreプロセッサー(開発コード:Kaby Lake)の Core i5-7300U を搭載している。CF-SX1 の 第2世代Sandy Bridge である Core i5-2540M とクロック的には大差ないが、ベンチマークスコアでは3割の開きがある。SSDになり、搭載メモリも倍増したことなどから、体感速度はかなり向上した。
サブモニタやプロジェクタをアナログRGBやHDMIに接続すると、解像度が自動的に調整される機能も便利だ。プレゼンの準備の手間が大幅に省ける。
引きつづき、モバイル用途としては鉄板の機種といえよう。
紛失・盗難のリスクがあるので、BIOSパスワード、TPMチップ連携の BitLocker を設定しておきたい。
引きつづき、モバイル用途としては鉄板の機種といえよう。
紛失・盗難のリスクがあるので、BIOSパスワード、TPMチップ連携の BitLocker を設定しておきたい。
項目 | 仕様 | コメント |
---|---|---|
OS | Windows 10 Pro 64ビット | ハードディスク内にあるリカバリー領域を使って再インストールすることができる。 |
CPU | インテル Core i5-7300U vPro 2.60GHz, ターボブースト利用時最大 3.50GHz |
|
グラフィックアクセラレーター | インテル HD グラフィックス 620(CPU内蔵) | HDMI出力で4K60pに対応している。 |
メインメモリー | 8GB LPDDR3 SDRAM | 拡張不可 |
ビデオメモリー | メインメモリーと共用(4170MB) | |
ストレージ | SSD 256GB うち約15GBをリカバリー領域、約1GBをシステム領域として使用 |
|
液晶ディスプレイ | 12.1型ワイドTFTカラー液晶 WUXGA(1,920×1,200ドット) アンチグレア |
フルHDで少し下の方に余裕がある。 バックライトが明るく、小さなフォントまで鮮明に読める。 アンチグレアタイプであり映り込みが少ない。 |
外部ディスプレイ出力 | 最大4,096×2,160ドット(30/60Hz) | 4Kモニタとマルチディスプレイを組むことができる。 |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac 準拠 (WPA2-AES/TKIP対応) |
|
Bluetooth | Ver.4.1 | |
有線LAN | 1000BASE-T / 100BASE-TX / 10BASE-T | |
サウンド機能 | PCM音源(24ビットステレオ), Intel High Definition Audio 準拠 モノラルスピーカー内蔵 |
|
セキュリティチップ | TPM(TCG V2.0準拠) | |
SDメモリー | SDHCメモリーカード / SDXCメモリーカード / 著作権保護技術 / UHS-I・II高速転送対応 | デジカメやビデオのデータを取り込むのに便利。 |
インターフェース |
USB 3.0ポート×3 LANコネクター(RJ-45) 外部ディスプレイコネクター(アナログRGB ミニD-sub 15ピン) HDMI出力端子(4K60p対応) |
|
音声 | ヘッドセット端子(マイク入力+オーディオ出力)(ヘッドセットミニジャックM3※27、CTIA準拠) | Windows 10の機能で、スピーカーをOFFにしていても、ヘッドフォンを差し込むと音が聞こえる。 |
カメラ | 解像度:FullHD1080p、有効画素数:最大1,920×1,080ピクセル、アレイマイク搭載 | |
センサー | 照度 | 外光の強さに応じてバックライトを調整する。 |
バッテリー駆動時間 | 約14.5時間 | 丸1日バッテリ駆動できる。 |
バッテリー充電時間 | 約3時間(電源OFF時) 約3時間(電源ON時) |
電源ON時も同じ時間で受電できるのは便利。 |
外形寸法(突起部除く) | 幅283.5mm×奥行203.8mm×高さ25.3mm | フラットで持ちやすくなった。 |
質量(バッテリーS装着時) | 約0.849kg | ともかく軽い。 |
BitLocker と TPMファームウェアのバージョンアップ
2017年(平成29年)10月、「Infineon社製 TPMのセキュリティ脆弱性について」が発表され、本機種が該当することが分かった。
CERT/CC によると、Infineon RSAライブラリのバージョン1.02.013に、RSA鍵のペアが適切に生成されない脆弱性が存在するという。攻撃者は、このライブラリで生成されたRSA公開鍵にアクセスするだけで、RSA秘密鍵を計算できてしまう恐れがあるもの。
ドライブを BitLocker で暗号化しているため、まず、これを無効化し、そのうえでファームウェアのバージョンアップを行う手順となる。手順とバージョンアッププログラムは、「TPM 2.0ファームウェア更新ツール」からダウンロードできる。Windows 10およびTPMファームのバージョンによって適用するプログラムが異なる。手順を間違えると、最悪の場合、再起動できなくなるので、更新手順を印刷して、落ち着いて作業していこう。
CERT/CC によると、Infineon RSAライブラリのバージョン1.02.013に、RSA鍵のペアが適切に生成されない脆弱性が存在するという。攻撃者は、このライブラリで生成されたRSA公開鍵にアクセスするだけで、RSA秘密鍵を計算できてしまう恐れがあるもの。
ドライブを BitLocker で暗号化しているため、まず、これを無効化し、そのうえでファームウェアのバージョンアップを行う手順となる。手順とバージョンアッププログラムは、「TPM 2.0ファームウェア更新ツール」からダウンロードできる。Windows 10およびTPMファームのバージョンによって適用するプログラムが異なる。手順を間違えると、最悪の場合、再起動できなくなるので、更新手順を印刷して、落ち着いて作業していこう。
手順書にはないが、念のため、作業を始める前に BitLocker の回復キーをUSBメモリに保存しておこう。
Windows 10 バージョン1703までは、「スタート > 設定 > システム」をクリックし、画面左側の「バージョン情報」をクリックし、画面右下の「BitLocker の設定」をクリックする。
Windows 10 バージョン1709では、「スタート > 設定 > 更新とセキュリティ」をクリックし、画面左側の「バージョン情報」をクリックし、画面右下の「BitLockerの設定」をクリックする。
上図の画面となるので、「回復キーのバックアップ」を選ぶ。暗号化対象ドライブには保存できないので、USBメモリに保存するといいだろう。
Windows 10 バージョン1703までは、「スタート > 設定 > システム」をクリックし、画面左側の「バージョン情報」をクリックし、画面右下の「BitLocker の設定」をクリックする。
Windows 10 バージョン1709では、「スタート > 設定 > 更新とセキュリティ」をクリックし、画面左側の「バージョン情報」をクリックし、画面右下の「BitLockerの設定」をクリックする。
上図の画面となるので、「回復キーのバックアップ」を選ぶ。暗号化対象ドライブには保存できないので、USBメモリに保存するといいだろう。
完全性を期して、BitLocker の「保護の中断」ではなく「無効化」を選んだ。
使用しているディスク容量およびディスクアクセス速度にもよるが、SSDを150GBほど使っている状態で、BitLocker の無効化に約1時間、ファームウェアなどの更新やWindowsの再起動に約10分、 BitLocker の再暗号化に約1時間かかった。
ディスクアクセスランプを見ながら気長に作業していこう。
使用しているディスク容量およびディスクアクセス速度にもよるが、SSDを150GBほど使っている状態で、BitLocker の無効化に約1時間、ファームウェアなどの更新やWindowsの再起動に約10分、 BitLocker の再暗号化に約1時間かかった。
ディスクアクセスランプを見ながら気長に作業していこう。
関連ガジェット
- ATOK定額制サービス
- セキュリティソフト「Norton 360」
Panasonic Let's noteシリーズ (2023年1月現在)
名称 | Let's note FV | Let's note SR | Let's note SV | Let's note QV | |
---|---|---|---|---|---|
型式 |
|||||
写真 |
|||||
発売時期 |
2023年1月 |
||||
基本ソフト |
Windows 11 Pro |
||||
CPU |
Intel Core i7-1260Pなど 12コア |
Intel Core i7-1195G7など 4コア |
|||
グラフィック |
インテル Iris Xe グラフィックス |
||||
表示 |
14型 2,160×1,440ドット |
12.4型 1,920×1,280ドット |
12.1型 1,920×1,200ドット |
12.0型 2,880×1,920ドット |
|
主記憶 |
16Gバイト 最大16Gバイト |
||||
補助記憶装置 |
SSD 512GBなど |
||||
光学ドライブ |
なし |
BDなど |
なし |
||
LAN |
無線LAN Wi-Fi 6(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax) 有線LAN(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T) |
||||
Bluetooth |
5.1 |
||||
LTE |
LTE対応モデルあり |
||||
インタフェース |
USB 3.0 Type-A,USB3.1 Type-C ヘッドセット端子,アナログディスプレイ(ミニD-sub),HDMI出力 |
||||
センサー |
照度・ジャイロ・加速度 |
照度 |
|||
カメラ |
約207万画素 |
||||
セキュリティ |
TPM・顔認証対応カメラ・指紋センサー |
||||
メモリーカードスロット |
SD/SDHC/SDXC ×1 |
||||
バッテリ駆動時間 |
約17時間 |
約16時間 |
約19.5時間 |
約11時間 |
|
本体サイズ(mm) |
W D H |
308.6 235.3 18.2 |
273.2 208.9 19.9 |
283.5 203.8 24.5 |
273.0 209.2 18.7 |
本体重量 |
約1.139kg |
約1.049kg |
約1.169kg |
約0.979kg |
|
付属アプリ |
Microsoft Office Home and Business 2021 |
参考サイト
- Let's note CF-SX1:ぱふぅ家のホームページ
- Let's note CF-Y7D:ぱふぅ家のホームページ
(この項おわり)
ディスプレイサイズは同じで、重量が0.9kgと、4割近くも軽くなった。ともかく軽い。発売当時、12.1型クラスのノートPCとしては世界最軽量だった。