モバイルSuicaで簡単チャージ

2020年1月 導入
モバイルSuica
iPhoneモバイル Suica を導入した。

16 年前に入手した電子マネー対応 Suica を iPhone に読み込ませることで、残高と定期券情報を iPhone へ移行した。残った Suica はただのプラスチックの板になってしまうが、デポジット料の 500 円も iPhone へ移行された。ただし、一度移行してしまうと、iPhone から Suica へ戻すことはできない。

Apple製品でモバイル Suica を利用するには、Apple Payに対応している iPhone 7 以降の iPhone、Apple Watch Series 2 以降の Apple Watch が必要だ。

目次

NFCとFeliCa

モバイルSuica
Suica は FeliCa (フェリカ) と呼ばれる非接触IC カード向けの通信技術を使用している。これは日本独自の規格である。
同じ非接触IC カード向けの通信技術として NFC という規格がある。こちらは国際規格で、Apple PayNFC 規格に準拠している。
FeliCaNFC のローカル規格という位置づけなので、Apple PayFeliCa に対応できた。

通信には電磁波を用いるが、iPhone 8 の裏蓋は金属製のため電磁波が遮蔽される。通信エリアはカメラレンズの近くに限られる。NFC マークが付いている。
Suica カードに比べ無線通信の距離が長く、改札機から 2~3cm離しても反応する。改札機と iPhone の間に軽く指を挟むなどすれば、レンズが改札機に接触することはない。

WalletでSuicaカードの取り込み

Wallet
まず、手持ちの Suica を、iPhone にプリインストールされている Wallet に読み込む。手順は「Wallet で Suica カードの取り込み」の通りで、1 分以内に取り込める。
残った Suica はただのプラスチックの板になってしまうが、デポジット料の 500 円も iPhone へ移行された。ただし、一度移行してしまうと、iPhone から Suica へ戻すことはできない。
Wallet 上で Suica の残高や利用履歴を確認できる。
厳密に言うと、Suica の交通系 IC カード部分はエクスプレスカードとして登録され、プリペイドカード部分は支払用カードとして登録される。
エクスプレスカードは、改札やバスに設置された端末にかざすと、タッチ ID やパスコードの入力などの認証操作を省略して決済することができる。つまり、従来の Suica と同じように、タッチ and ゴーを実現する。
ただし、エクスプレスカードとして登録できる交通系 IC カードは、現時点では Suica のみである。

Suicaアプリ

モバイルSuica
Suica アプリをインストールすると、残額表示や利用履歴はもちろん、オンラインでチャージが可能になる。クレジットカードを登録しておけば、いちいち JR 東の券売機へ足を運ばなくても、その場でチャージができるという点は便利だ。

ただ、欠点もある。
まず、iPhone のバッテリーが切れるとモバイル Suica が利用できなくなる。iPhone XS 以降であれば、バッテリー切れでも最大 5 時間利用できる予備電力機能付きエクスプレスカード機能を搭載している。
次に、残高はリアルタイム表示するが、利用履歴は前日より古いものになる。当日の履歴は、Wallet を見なければならない。

3 つめは、東海道新幹線の EX-IC カードモバイル Suica は併用できないという制約があり、東京駅でいちいち改札を出入りしなければならなくなった。東海道新幹線の自動改札を入ろうとしても、エラーとなり入れない。

最後に、これが致命的なのだが、Apple Pay の Suica からモバイル Suica へ Suica 情報を引き継ぐ(機種変更する)ことができない。とくに Suica 定期券を取り込んだ場合が問題だ。
ガラケーまたは Android→Apple、Apple→Apple の機種変更はできる。つまり、Apple に入ったが最後、他へ移行できなくなるのだ。Apple のビジネスモデルがよく出来ていると言えばそれまでだが、ユーザーとしては留意しておきたい。

アップルペイに取り込んだ Suica は、ウォレットからカードを削除しない限り無効になることはない。ただし、Apple ID と結びついているため、Apple ID をサインアウトすると Suica も利用できなくなってしまう。再ログインすれば利用できるようになる。
これは、アップルペイの決済が、カード番号ではなく、カード発行元から発行されるデバイスアカウント番号によって実行されるための制約である。

OS間の移行に対応

2021 年(令和 3 年)3 月 21 日、モバイル Suica がリニューアル。iOS端末から Android端末へ移行できるようにするなどの機能が追加になった。

Android版では、複数枚の Suica を発行できるようになり、Google Pay経由での決済にも対応する。また、モバイル Suicaモバイル PASMO を同一端末で利用できるようになる。

参考サイト

(この項おわり)
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