
NFCとFeliCa

Suicaは FeliCaと呼ばれる非接触ICカード向けの通信技術を使用している。これは日本独自の規格である。
同じ非接触ICカード向けの通信技術として NFC という規格がある。こちらは国際規格で、Apple Pay は NFC 規格に準拠している。
FeliCa は NFC のローカル規格という位置づけなので、Apple Pay は FeliCa に対応できた。

通信には電磁波を用いるが、iPhone 8 の裏蓋は金属製のため電磁波が遮蔽される。通信エリアはカメラレンズの近くに限られる。NFCマークが付いている。
Suicaカードに比べ無線通信の距離が長く、改札機から2~3cm離しても反応する。改札機と iPhone の間に軽く指を挟むなどすれば、レンズが改札機に接触することはない。
同じ非接触ICカード向けの通信技術として NFC という規格がある。こちらは国際規格で、Apple Pay は NFC 規格に準拠している。
FeliCa は NFC のローカル規格という位置づけなので、Apple Pay は FeliCa に対応できた。

通信には電磁波を用いるが、iPhone 8 の裏蓋は金属製のため電磁波が遮蔽される。通信エリアはカメラレンズの近くに限られる。NFCマークが付いている。
Suicaカードに比べ無線通信の距離が長く、改札機から2~3cm離しても反応する。改札機と iPhone の間に軽く指を挟むなどすれば、レンズが改札機に接触することはない。
WalletでSuicaカードの取り込み

まず、手持ちの Suica を、iPhoneにプリインストールされている Wallet に読み込む。手順は「WalletでSuicaカードの取り込み」の通りで、1分以内に取り込める。
残ったSuicaはただのプラスチックの板になってしまうが、デポジット料の500円もiPhoneへ移行された。ただし、一度移行してしまうと、iPhoneからSuicaへ戻すことはできない。
Wallet 上でSuicaの残高や利用履歴を確認できる。
残ったSuicaはただのプラスチックの板になってしまうが、デポジット料の500円もiPhoneへ移行された。ただし、一度移行してしまうと、iPhoneからSuicaへ戻すことはできない。
Wallet 上でSuicaの残高や利用履歴を確認できる。
厳密に言うと、Suica の交通系ICカード部分はエクスプレスカードとして登録され、プリペイドカード部分は支払用カードとして登録される。
エクスプレスカードは、改札やバスに設置された端末にかざすと、タッチIDやパスコードの入力などの認証操作を省略して決済することができる。つまり、従来の Suica と同じように、タッチandゴーを実現する。
ただし、エクスプレスカードとして登録できる交通系ICカードは、現時点では Suica のみである。
エクスプレスカードは、改札やバスに設置された端末にかざすと、タッチIDやパスコードの入力などの認証操作を省略して決済することができる。つまり、従来の Suica と同じように、タッチandゴーを実現する。
ただし、エクスプレスカードとして登録できる交通系ICカードは、現時点では Suica のみである。
Suicaアプリ

Suicaアプリをインストールすると、残額表示や利用履歴はもちろん、オンラインでチャージが可能になる。クレジットカードを登録しておけば、いちいちJR東の券売機へ足を運ばなくても、その場でチャージができるという点は便利だ。

ただ、欠点もある。
まず、iPhoneのバッテリーが切れるとモバイルSuica が利用できなくなる。iPhone XS 以降であれば、バッテリー切れでも最大5時間利用できる予備電力機能付きエクスプレスカード機能を搭載している。

ただ、欠点もある。
まず、iPhoneのバッテリーが切れるとモバイルSuica が利用できなくなる。iPhone XS 以降であれば、バッテリー切れでも最大5時間利用できる予備電力機能付きエクスプレスカード機能を搭載している。
次に、残高はリアルタイム表示するが、利用履歴は前日より古いものになる。当日の履歴は、Wallet を見なければならない。

3つめは、東海道新幹線の EX-ICカードとモバイルSuicaは併用できないという制約があり、東京駅でいちいち改札を出入りしなければならなくなった。東海道新幹線の自動改札を入ろうとしても、エラーとなり入れない。

最後に、これが致命的なのだが、Apple PayのSuicaからモバイルSuicaへSuica情報を引き継ぐ(機種変更する)ことができない。とくにSuica定期券を取り込んだ場合が問題だ。
ガラケーまたはAndroid→Apple、Apple→Appleの機種変更はできる。つまり、Appleに入ったが最後、他へ移行できなくなるのだ。Appleのビジネスモデルがよく出来ていると言えばそれまでだが、ユーザーとしては留意しておきたい。

アップルペイに取り込んだ Suica は、ウォレットからカードを削除しない限り無効になることはない。ただし、Apple IDと結びついているため、Apple IDをサインアウトすると Suica も利用できなくなってしまう。再ログインすれば利用できるようになる。
これは、アップルペイの決済が、カード番号ではなく、カード発行元から発行されるデバイスアカウント番号によって実行されるための制約である。

3つめは、東海道新幹線の EX-ICカードとモバイルSuicaは併用できないという制約があり、東京駅でいちいち改札を出入りしなければならなくなった。東海道新幹線の自動改札を入ろうとしても、エラーとなり入れない。

最後に、これが致命的なのだが、Apple PayのSuicaからモバイルSuicaへSuica情報を引き継ぐ(機種変更する)ことができない。とくにSuica定期券を取り込んだ場合が問題だ。
ガラケーまたはAndroid→Apple、Apple→Appleの機種変更はできる。つまり、Appleに入ったが最後、他へ移行できなくなるのだ。Appleのビジネスモデルがよく出来ていると言えばそれまでだが、ユーザーとしては留意しておきたい。

アップルペイに取り込んだ Suica は、ウォレットからカードを削除しない限り無効になることはない。ただし、Apple IDと結びついているため、Apple IDをサインアウトすると Suica も利用できなくなってしまう。再ログインすれば利用できるようになる。
これは、アップルペイの決済が、カード番号ではなく、カード発行元から発行されるデバイスアカウント番号によって実行されるための制約である。
OS間の移行に対応
2021年(令和3年)3月21日、モバイルSuica がリニューアル。iOS端末からAndroid端末へ移行できるようにするなどの機能が追加になった。

Android版では、複数枚のSuicaを発行できるようになり、Google Pay経由での決済にも対応する。また、モバイルSuica と モバイルPASMO を同一端末で利用できるようになる。

Android版では、複数枚のSuicaを発行できるようになり、Google Pay経由での決済にも対応する。また、モバイルSuica と モバイルPASMO を同一端末で利用できるようになる。
iPhoneの機種変更
(この項おわり)
16年前に入手した電子マネー対応 Suica をiPhoneに読み込ませることで、残高と定期券情報をiPhoneへ移行した。残ったSuicaはただのプラスチックの板になってしまうが、デポジット料の500円もiPhoneへ移行された。ただし、一度移行してしまうと、iPhoneからSuicaへ戻すことはできない。
Apple製品でモバイルSuica を利用するには、Apple Payに対応している iPhone 7以降のiPhone、Apple Watch Series 2以降のApple Watchが必要だ。