大きな写真
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淡路島側
道路幅は35メートルで片側3車線あり、橋桁の総重量は9万トン。吊橋を支えるメインケーブルにかかる水平張力は1本あたり約6万5千トンにも及ぶ。
この強大な張力に抵抗するために、神戸側と淡路島側に35万トンもの重さがあるコンクリートの塊「アンカレイジ」を設置している。橋梁基礎としては世界最大である。
吊橋のメインケーブルは、直径5.23mmの世界最高強度のピアノ線を127本束ねたストランドを、さらに290本束ね、直径1.122メートルとなっている。この表面をゴムで覆い、さらに内部に脱塩、乾燥した空気を常時送風することで腐食を防止している。
きちんと維持管理すれば、吊橋は200年もつという。
海上工事でケーソンや浮標灯の係留をする重りとして使われた鋼製シンカー。
普通はコンクリートで作られるが、明石海峡大橋で必要となる重量のものをコンクリートで作ろうとすると大きくなりすぎるので、鋼製を採用した。年に数回しかない潮流の緩やかな時期を狙い、ケーソンを誤差数センチで正確に沈めたという。
普通はコンクリートで作られるが、明石海峡大橋で必要となる重量のものをコンクリートで作ろうとすると大きくなりすぎるので、鋼製を採用した。年に数回しかない潮流の緩やかな時期を狙い、ケーソンを誤差数センチで正確に沈めたという。
道の駅あわじで見かけた丸型ポスト。
終戦直後の1945年(昭和20年)12月、連絡船せきれい丸が明石海峡で沈没し、死者300余名を出す惨事となった。さらに1955年(昭和30年)5月には紫雲丸が沈没し、修学旅行生など死者168名を出した。これらを受け、架橋運動が盛り上がった。
1970年(昭和45年)、本州四国連絡橋公団が設立され、1988年(昭和63年)5月に着工。5000億円の巨費を投じ、1998年(平成10年)4月5日に供用開始した。
終戦直後の1945年(昭和20年)12月、連絡船せきれい丸が明石海峡で沈没し、死者300余名を出す惨事となった。さらに1955年(昭和30年)5月には紫雲丸が沈没し、修学旅行生など死者168名を出した。これらを受け、架橋運動が盛り上がった。
1970年(昭和45年)、本州四国連絡橋公団が設立され、1988年(昭和63年)5月に着工。5000億円の巨費を投じ、1998年(平成10年)4月5日に供用開始した。
道の駅あわじには、「ネギま!丼」なる謎メニューが。
神戸側
2018年(平成30年)4月5日、開通20周年を迎えた。
開通当初は、普通車で片道2,600円だった料金は、2009年(平成21年)に大きく値下げされ、2014年(平成26年)には片道900円となった。
開通当初は、普通車で片道2,600円だった料金は、2009年(平成21年)に大きく値下げされ、2014年(平成26年)には片道900円となった。
安いという認識が広がり、通行台数は2016年(平成28年)に過去最多の1335万台に達した。淡路島の観光客数も増加した。一方、通行料金収入は減少。開通当初は年間475億円だったが、2009年度に288億円まで減少。
その後、増加に転じているが、2016年度は365億円に留まる。料金収入は、5000億円という膨大な建設費の償還に加え、保守維持費に回されている。
高速舞子バスのりばは、神姫バスのバス停で、JR舞子駅および山陽電車の舞子公園駅に隣接している。
エスカレーターに乗ってバス停を目指す。
高速バスに乗って、明石海峡大橋を渡ることができる。
主塔基礎は、主塔から受ける約12万トンの力を、水深60メートルの支持地盤に伝えている。
速い潮流により工事は困難を極めたが、工場で製作された鋼製ケーソンを曳航、沈設し、新開発の水中不分離性コンクリートと気中コンクリートを打設する設置ケーソン工法によって実現した。
補剛桁には高張力鋼材を大量に使用し、重量の軽減を図ったが、それでも全体で9万トンに達する。
明石海峡大橋のような長大吊橋の補剛桁は、耐風設計が最重要課題であるため、風洞試験により断面形状・寸法を最適化し、中央径間には鉛直スタビライザーを設置し、耐風安定性を確保している。
補剛桁には高張力鋼材を大量に使用し、重量の軽減を図ったが、それでも全体で9万トンに達する。
明石海峡大橋のような長大吊橋の補剛桁は、耐風設計が最重要課題であるため、風洞試験により断面形状・寸法を最適化し、中央径間には鉛直スタビライザーを設置し、耐風安定性を確保している。
フェリーから明石海峡大橋を見上げたところ。
JBハイウェイサービスが運営する橋の科学館(神戸市垂水区東舞子町4-114)には、明石海峡大橋を中心に、本州四国連絡橋の建設に使われた技術を集めて展示している。
明石海峡大橋ブリッジワールド
明石海峡大橋ブリッジワールドは、橋の建設に携わったツアーリーダーが、その技術屋歴史を解説しながら、ふだんは立ち入ることが出来ない管理用通路を通り、海面上約300メートルにそびえる主塔の頂上に案内してくれるツアーである。
集合場所は、淡路島側のアンカレイジ――中に入ることができる構造になっている。
集合場所は、淡路島側のアンカレイジ――中に入ることができる構造になっている。
アンカレイジ内でツアー説明を受けた後、橋桁の高さまでは階段で上る。高さ40メートル、171段の階段がある。
ここから神戸方面に、橋桁を1kmほど進む。
ここから神戸方面に、橋桁を1kmほど進む。
橋桁は海面からの高さ50メートルあり、写真の通り――高いところが苦手な方は、このツアーには参加しない方がいいだろう。
ケーブル送気乾燥システムの制御装置。
鉄は、相対湿度60%以下ではほとんど腐食しないことから、橋を支えるケーブルの隙間に管理目標値40%以下の乾燥空気を送り続けている。
鉄は、相対湿度60%以下ではほとんど腐食しないことから、橋を支えるケーブルの隙間に管理目標値40%以下の乾燥空気を送り続けている。
橋桁の淡路島側を振り返る。
管理用の軽自動車が駐車している。橋の巨大さが分かる。
エレベーターに乗り、98階まで約2分を要する。
塔頂に到着。海面からの高さは289メートルある。
塔頂の様子。滞在時間は約15分。神戸、淡路島、大阪湾、瀬戸内海を一望できる360度の大パノラマが目の前に広がる。
写真撮影可能だが、カメラやスマホはネックストラップで身体に固定すること。
写真撮影可能だが、カメラやスマホはネックストラップで身体に固定すること。
塔頂から神戸側を望む。
橋の上を走る自動車が米粒のように小さい。
塔頂から淡路島側を望む。
昇ったときのルートを引き返し、最後にツアー参加記念の認定書を受け取ってツアー終了となる。
舞子公園・舞子海上プロムナード
舞子海上プロムナードは、1998年(平成10年)4月5日に開設された明石海峡大橋の付属施設で、海面からの高さ約47メートル、陸地から約150メートル、明石海峡へ突出した延長約317メートルの回遊式遊歩道となっている。
海上プロムナード入口1階は明石海峡大橋をわかりやすく解説した資料やDVDシステムがある。
眼下47メートルの海とスリルを楽しみたい方は、丸木橋をどうぞ。
8階展望ラウンジの展望カメラシステムでは、明石海峡大橋の主塔(高さ約300メートル)に上った気分を味わうことができる。
展望ラウンジから明石市街を望む。
展望ラウンジにある Tom's Cafe は、明石の食材を使った食事やオリジナルデザートを用意している。
交通アクセス
国道28号(神戸淡路鳴門自動車道)は有料である。設計速度は100km/hだが、最高速度80km/h、最低速度50km/hに規制されている。
近隣の情報
- 明石海峡大橋は世界最長の吊橋:ぱふぅ家のホームページ
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参考サイト
- 明石海峡大橋:本四高速
- 明石海峡大橋ブリッジワールド
- 舞子公園
(この項おわり)