明石海峡大橋は世界最長の吊橋

2017年10月14日・2018年9月3日・2022年1月15日・2023年8月26日 撮影
明石海峡大橋
主塔頂から神戸側を望む 2023年8月26日 撮影
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明石海峡大橋
淡路島側 2017年10月14日 撮影
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目次

淡路島側

明石海峡大橋
淡路島側 2017年10月14日 撮影
明石海峡大橋は、明石海峡を横断し、神戸市と淡路島を結ぶ全長3,911メートルの吊橋で、塔と塔の距離である中央支間長は1,991メートルで世界一でギネスブックに収載されている。
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明石海峡大橋
淡路島側 2017年10月14日 撮影
淡路島側にある道の駅あわじから見上げたところ。
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(2560×1707 ピクセル, 1091 Kbyte)
明石海峡大橋
淡路島側 2022年1月15日 撮影
主塔の高さは海面上約300メートルで、東京タワーに匹敵する。
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(2560×1707 ピクセル, 1476 Kbyte)
明石海峡大橋
淡路島側 2022年1月15日 撮影
建設当初は全長3,910メートル、中央支間長は1,990メートルだったが、1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災によって地盤がずれ、それぞれ1メートルずつ長くなった。
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アンカレイジ - 明石海峡大橋
淡路島側 2017年10月14日 撮影
道路幅は35メートルで片側3車線あり、橋桁の総重量は9万トン。吊橋を支えるメインケーブルにかかる水平張力は1本あたり約6万5千トンにも及ぶ。
アンカレイジ - 明石海峡大橋の大きな写真大きな写真
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アンカレイジ - 明石海峡大橋
神戸側 2022年1月15日 撮影
この強大な張力に抵抗するために、神戸側と淡路島側に35万トンもの重さがあるコンクリートの塊「アンカレイジ」を設置している。橋梁基礎としては世界最大である。
アンカレイジ - 明石海峡大橋の大きな写真大きな写真
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メインケーブル - 明石海峡大橋
淡路島側 2017年10月14日 撮影
吊橋のメインケーブルは、直径5.23mmの世界最高強度のピアノ線を127本束ねたストランドを、さらに290本束ね、直径1.122メートルとなっている。この表面をゴムで覆い、さらに内部に脱塩、乾燥した空気を常時送風することで腐食を防止している。
メインケーブル - 明石海峡大橋
神戸側 2022年1月15日 撮影
きちんと維持管理すれば、吊橋は200年もつという。
明石海峡大橋
淡路島側 2017年10月14日 撮影
海上工事でケーソンや浮標灯の係留をする重りとして使われた鋼製シンカー。
普通はコンクリートで作られるが、明石海峡大橋で必要となる重量のものをコンクリートで作ろうとすると大きくなりすぎるので、鋼製を採用した。年に数回しかない潮流の緩やかな時期を狙い、ケーソンを誤差数センチで正確に沈めたという。
丸型ポスト - 明石海峡大橋
道の駅あわじで見かけた丸型ポスト

終戦直後の1945年(昭和20年)12月、連絡船せきれい丸が明石海峡で沈没し、死者300余名を出す惨事となった。さらに1955年(昭和30年)5月には紫雲丸が沈没し、修学旅行生など死者168名を出した。これらを受け、架橋運動が盛り上がった。

1970年(昭和45年)、本州四国連絡橋公団が設立され、1988年(昭和63年)5月に着工。5000億円の巨費を投じ、1998年(平成10年)4月5日に供用開始した。
ネギま!丼 - 明石海峡大橋
ネギま!丼
道の駅あわじには、「ネギま!丼」なる謎メニューが。
ポケふた - 明石海峡大橋
ポケふた
道の駅あわじには、ポケモンマンホール(ポケふた)のルギアがある。
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神戸側

明石海峡大橋
神戸側 2018年9月3日 撮影
2018年(平成30年)4月5日、開通20周年を迎えた。
開通当初は、普通車で片道2,600円だった料金は、2009年(平成21年)に大きく値下げされ、2014年(平成26年)には片道900円となった。
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明石海峡大橋
神戸側 2023年8月26日 撮影
安いという認識が広がり、通行台数は2016年(平成28年)に過去最多の1335万台に達した。淡路島の観光客数も増加した。一方、通行料金収入は減少。開通当初は年間475億円だったが、2009年度に288億円まで減少。
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明石海峡大橋
神戸側 2023年8月26日 撮影
その後、増加に転じているが、2016年度は365億円に留まる。料金収入は、5000億円という膨大な建設費の償還に加え、保守維持費に回されている。
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明石海峡大橋
神戸側 2023年8月26日 撮影
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明石海峡大橋
神戸側 2023年8月26日 撮影
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明石海峡大橋
神戸側 2023年8月26日 撮影
明石海峡大橋の大きな写真大きな写真
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高速舞子バスのりば - 明石海峡大橋
高速舞子バスのりば 2022年1月15日 撮影
高速舞子バスのりばは、神姫バスのバス停で、JR舞子駅および山陽電車の舞子公園駅に隣接している。
高速舞子バスのりば - 明石海峡大橋
高速舞子バスのりば 2022年1月15日 撮影
エスカレーターに乗ってバス停を目指す。
高速舞子バスのりば - 明石海峡大橋
高速舞子バスのりば 2022年1月15日 撮影
高速バスに乗って、明石海峡大橋を渡ることができる。
高速舞子バスのりば - 明石海峡大橋の大きな写真大きな写真
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明石海峡大橋
神戸側 2022年1月15日 撮影
主塔基礎は、主塔から受ける約12万トンの力を、水深60メートルの支持地盤に伝えている。
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明石海峡大橋
神戸側 2022年1月15日 撮影
速い潮流により工事は困難を極めたが、工場で製作された鋼製ケーソンを曳航、沈設し、新開発の水中不分離性コンクリートと気中コンクリートを打設する設置ケーソン工法によって実現した。

補剛桁には高張力鋼材を大量に使用し、重量の軽減を図ったが、それでも全体で9万トンに達する。
明石海峡大橋のような長大吊橋の補剛桁は、耐風設計が最重要課題であるため、風洞試験により断面形状・寸法を最適化し、中央径間には鉛直スタビライザーを設置し、耐風安定性を確保している。
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(1707×2560 ピクセル, 1469 Kbyte)
明石海峡大橋
神戸側 2018年9月3日 撮影
フェリーから明石海峡大橋を見上げたところ。
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明石海峡大橋
神戸側 2022年1月15日 撮影
JBハイウェイサービスが運営する橋の科学館(神戸市垂水区東舞子町4-114)には、明石海峡大橋を中心に、本州四国連絡橋の建設に使われた技術を集めて展示している。

明石海峡大橋ブリッジワールド

淡路島側アンカレイジ
淡路島側アンカレイジ 2023年8月26日 撮影
明石海峡大橋ブリッジワールドは、橋の建設に携わったツアーリーダーが、その技術屋歴史を解説しながら、ふだんは立ち入ることが出来ない管理用通路を通り、海面上約300メートルにそびえる主塔の頂上に案内してくれるツアーである。
集合場所は、淡路島側のアンカレイジ――中に入ることができる構造になっている。
淡路島側アンカレイジの大きな写真大きな写真
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淡路島側橋桁
淡路島側橋桁 2023年8月26日 撮影
アンカレイジ内でツアー説明を受けた後、橋桁の高さまでは階段で上る。高さ40メートル、171段の階段がある。
ここから神戸方面に、橋桁を1kmほど進む。
淡路島側橋桁の大きな写真大きな写真
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淡路島側橋桁
淡路島側橋桁 2023年8月26日 撮影
橋桁は海面からの高さ50メートルあり、写真の通り――高いところが苦手な方は、このツアーには参加しない方がいいだろう。
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ケーブル送気乾燥システム
ケーブル送気乾燥システム 2023年8月26日 撮影
ケーブル送気乾燥システムの制御装置。
鉄は、相対湿度60%以下ではほとんど腐食しないことから、橋を支えるケーブルの隙間に管理目標値40%以下の乾燥空気を送り続けている。
ケーブル送気乾燥システムの大きな写真大きな写真
(1920×1276 ピクセル, 784 Kbyte)
淡路島側橋桁
淡路島側橋桁 2023年8月26日 撮影
橋桁の淡路島側を振り返る。
淡路島側橋桁の大きな写真大きな写真
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淡路島側橋桁
淡路島側橋桁 2023年8月26日 撮影
管理用の軽自動車が駐車している。橋の巨大さが分かる。
淡路島側橋桁の大きな写真大きな写真
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主塔エレベーター
主塔エレベーター 2023年8月26日 撮影
エレベーターに乗り、98階まで約2分を要する。
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塔頂
塔頂 2023年8月26日 撮影
塔頂に到着。海面からの高さは289メートルある。
塔頂の大きな写真大きな写真
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塔頂
塔頂 2023年8月26日 撮影
明石海峡大橋には2本の主塔があり、神戸側を 2P主塔、淡路島側を 3P主塔と呼んでいる。
塔頂の大きな写真大きな写真
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塔頂
塔頂 2023年8月26日 撮影
塔頂の様子。滞在時間は約15分。神戸、淡路島、大阪湾、瀬戸内海を一望できる360度の大パノラマが目の前に広がる。
写真撮影可能だが、カメラやスマホはネックストラップで身体に固定すること。
塔頂の大きな写真大きな写真
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塔頂から神戸側を望む
塔頂から神戸側を望む 2023年8月26日 撮影
塔頂から神戸側を望む。
塔頂から神戸側を望むの大きな写真大きな写真
(2560×1707 ピクセル, 1814 Kbyte)
塔頂から神戸側を望む
塔頂から神戸側を望む 2023年8月26日 撮影
橋の上を走る自動車が米粒のように小さい。
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(1280×1920 ピクセル, 1011 Kbyte)
塔頂から淡路島を望む
塔頂から淡路島側を望む 2023年8月26日 撮影
塔頂から淡路島側を望む。
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(2560×1707 ピクセル, 1914 Kbyte)
塔頂から淡路島を望む
塔頂から淡路島側を望む 2023年8月26日 撮影
塔頂から淡路島を望むの大きな写真大きな写真
(1920×1280 ピクセル, 888 Kbyte)
明石海峡大橋ブリッジワールド
明石海峡大橋ブリッジワールド 2023年8月26日 撮影
昇ったときのルートを引き返し、最後にツアー参加記念の認定書を受け取ってツアー終了となる。
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舞子公園・舞子海上プロムナード

舞子公園
舞子公園 2022年1月15日 撮影
明治天皇に愛され、7回にわたって行幸のあった舞子浜は、1900年(明治33年)に兵庫県立の舞子公園として整備された。
神戸の近代化とともに変貌を遂げ、現在は明石海峡大橋〈パールブリッジ〉のゲートとなっている。

明石海峡大橋の生みの親である原口忠次郎博士(第12代神戸市長)の偉業を称え、明石海峡大橋架橋5周年にあたり、記念の碑「夢レンズ」が建立された。
三種の異なった岩肌によるメビウスの輪は、人、自然、科学を、そして明石海峡大橋が結んだ本州を淡路、四国を表している。この3つの層が調和し、円空から未来への発展を展望する。
孫文記念館(移情閣)
孫文記念館(移情閣) 2022年1月15日 撮影
写真は、1915年(大正4年)に神戸の貿易商・呉錦堂が建てた別荘「移情閣」で、ここを訪れた孫文を記念し、1984年(昭和59年)から孫文記念館として一般公開されている。国の指定重要文化財。
孫文記念館(移情閣)の大きな写真大きな写真
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舞子海上プロムナード
舞子海上プロムナード 2022年1月15日 撮影
舞子海上プロムナードは、1998年(平成10年)4月5日に開設された明石海峡大橋の付属施設で、海面からの高さ約47メートル、陸地から約150メートル、明石海峡へ突出した延長約317メートルの回遊式遊歩道となっている。
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舞子海上プロムナード
舞子海上プロムナード 2022年1月15日 撮影
海上プロムナード入口1階は明石海峡大橋をわかりやすく解説した資料やDVDシステムがある。
舞子海上プロムナード
舞子海上プロムナード 2022年1月15日 撮影
眼下47メートルの海とスリルを楽しみたい方は、丸木橋をどうぞ。
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舞子海上プロムナード
舞子海上プロムナード 2022年1月15日 撮影
8階展望ラウンジの展望カメラシステムでは、明石海峡大橋の主塔(高さ約300メートル)に上った気分を味わうことができる。
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舞子海上プロムナード
舞子海上プロムナード 2022年1月15日 撮影
展望ラウンジから明石市街を望む。
舞子海上プロムナードの大きな写真大きな写真
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舞子海上プロムナード
舞子海上プロムナード 2022年1月15日 撮影
展望ラウンジにある Tom's Cafe は、明石の食材を使った食事やオリジナルデザートを用意している。
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交通アクセス

国道28号(神戸淡路鳴門自動車道)は有料である。設計速度は100km/hだが、最高速度80km/h、最低速度50km/hに規制されている。
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出発地の最寄駅:

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近隣の情報

参考サイト

(この項おわり)
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