葛西臨海水族園でマグロの回遊を見る

2006年9月30日 撮影
葛西臨海水族園
東京都葛西臨海水族園 (東京都江戸川区臨海町6-2-3)は、JR 京葉線・葛西公園駅下車、徒歩 5 分の所にある。「水族館」ではなく「水族園」というのがユニークだ。

1989 年(昭和 64 年)に東京都の水族館としてオープンし、2005 年(平成 17 年)に財団法人東京動物園協会に運営が移管された。ガラス張りのドームが目印で、設計はニューヨークの MoMA 美術館も手がけた谷口吉生 (たにぐち よしお) が担当した。
マグロの回遊 - 葛西臨海水族園
目玉は、1階から 2階までぶち抜きのドーナツ型をした巨大水槽で、マグロ、キハダ、カツオなどの美味しそうな魚が回遊している。泳ぐスピードがスピードなので、カメラではブレてしまう(館内はもちろんストロボ禁止)。

厚さ 22 センチのアクリル板の水槽は、海水 2,200 トンをたたえている。
当時は日本最大の水槽だったが、これに倣う水族館が増え、2006 年(平成 18 年)現在、美ら海水族館 (沖縄)の厚さ 60 センチがギネス公認記録となっている。

このマグロは、毎年、奄美大島で捕獲したものを運んでくるそうだ。
マグロは泳ぎながらエラに水を送って呼吸をするため、泳ぎを止めた途端に呼吸が止まり死んでしまう。そこで、奄美大島から搬送する 4 日の間、大型タンカーに海水と共に入れ、回遊できるようにしておくそうだ。
そして、三崎漁港で陸揚げされ(やはりマグロは三崎港!?)、ここまで大型トラックで運ばれてくる。

マグロの大量死を越えて

2014 年(平成 26 年)12 月 20 日以降、水槽内のクロマグロやハガツオなどが、およそ 100 匹が死ぬという事態が発生した。
マグロの完全養殖に世界で初めて成功した近畿大水産研究所・大島実験場の沢田好史場長は、沢田場長は「本来、飼育には向かない魚で、水族園の飼育ノウハウや技術は間違いなく世界トップクラス。細心の注意を払っているからこそ。ショックだと思うがなんとか乗り越えてほしい」とエールを送った。

同じ水槽で飼育されていたサバ科のスマは 2015 年(平成 27 年)1 月 18 日までに、ハガツオは 26 日に全滅した。クロマグロは 2 月 25 日に 1 匹が死に、残りは 2 匹だけとなった。

6 月 22 日、高知県から運んできたクロマグロ約 80 匹を投入し、群泳展示を再開した。
8 月 28 日、魚が水槽にぶつかるのを防ぐ黄色いテープが全てはがされ、名物が完全復活した。あらたに投入したマグロの 10 匹が死んだが、ほかは元気だという。

2016 年(平成 28 年)4 月 7 日、葛西臨海水族園は複合的な要因で大量死が起きたとする調査報告を発表した。
  1. 水槽の照明の明るさにムラがあった
  2. 5 年ぶりに確認された繁殖行動で、激しく泳いだ個体がいたことによるストレス
  3. ウイルスや細菌に感染したことによる体力の低下
  4. 水に含まれる酸素や窒素が多すぎた


2016 年(平成 28 年)8 月 2 日、大量死を乗り越えて唯一生き残ったクロマグロ(5 歳)が、水槽のアクリル板に衝突して死んだ。園で飼育されているクロマグロの平均寿命は 5~6 歳。このマグロは 7 月中旬から 2週間ほどえさを食べない異変がみられていたという。
現在計98 匹が展示されている。

さまざまな魚たち

ヘコアユ - 葛西臨海水族園
ヘコアユはペーパーナイフの様な体型をしており、常に頭を海底に向けて倒立している。移動するときも倒立したまま。
口が細長くストローのようになっており、吸いこむようにしてプランクトンを食べる。
ヘコアユ - 葛西臨海水族園の大きな写真大きな写真
(1600×1200 ピクセル, 313 Kbyte)
ナポレオンフィッシュ - 葛西臨海水族園
ナポレオンフィッシュは、ナポレオンの帽子を連想させることからこの名が付いたというが、ぱふぅ家ではこぱふぅに似ているとことで有名である。
ダイビングをするとよく見かけるベラの仲間で、最大のものは全長 229 センチ、体重 190 キロという記録がある。
小笠原の海 - 葛西臨海水族園
小笠原の海。AQUAZONEのようである。
ホウボウ - 葛西臨海水族園
ホウボウは、胸びれの一番下の軟条 3 対が遊離して太く発達しており、これを脚のように動かして海底を「歩く」ようにして進む。ホウボウの名は、「方々」歩き回るところから来たと言われている。
動きは癒し系だが、足のような動きをする軟条の先で味を感じることができ、砂にもぐった獲物を狩る肉食性の魚である。
フンボルトペンギン - 葛西臨海水族園
フンボルトペンギンが泳ぐ様を観察できる。
淡水生物館 - 葛西臨海水族園
本館から少し離れたところに淡水生物館があり、大がかりな川の水槽にイワナやオイカワが泳いでいる。

交通アクセス

【鉄道】
  • JR 京葉線「葛西臨海公園駅」下車、徒歩 5 分
【バス】
  • 地下鉄:東西線「葛西駅」または「西葛西駅」下車、バス「葛西臨海公園行き」
【自動車】
  • 首都高速道路湾岸線葛西ランプより 5 分

参考サイト

近隣の情報

この付近でネットができる宿

(この項おわり)
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