白川水源は阿蘇を代表する湧水

2008年7月29日 撮影
白川水源
白川水源 (しらかわすいげん) (熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字白川)は、阿蘇を代表する湧水で、「名水百選」に選ばれている。

水温は1年を通じて14℃前後を保っており、熊本市の中央を流れる一級河川・白川の水源でもある。
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阿蘇のカルデラの周囲には水源が多数あるが、白川水源は、その中でも最大のもの。湧水量は毎分60トンに及ぶ。

「こんこんと湧き出る」などという可愛いものではなく、底の小砂利を巻き上げながら吹き上げている。
白川水源
白川水源の湧水は軟水だが、わずかながら炭酸ガスが含まれているとのこと。暑いシーズンにはもってこいのミネラルウォーターだ。
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白川水源
湧水は持ち帰ることができる。水源の手前にある小屋で保全料100円(子どもは無料)を払おう。
500mlのペットボトルでも5リットルのポリタンでも持ち帰り放題なのだが、駐車場まで200~300メートルあることを考えると、身の丈に合わせた量でとどめておくべきだろう。
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白川吉見神社 - 白川水源
白川水源は、水の神様をまつる白川吉見神社の境内の森の中にある。
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白川吉見神社 - 白川水源
この神社のおかげで水源が守られてきたのだろう。

欧米では厳しく水源を管理し守っているが、日本人にはそういう意識がない――と指摘する環境論者もいる。だが、ここを訪れてみると、日本人も捨てたものではない。
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白川水源
水源の下流では水遊びができる。
水温14℃は冷たい!
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平成28年熊本地震の影響

平成28年熊本地震の本震直後、2016年(平成28年)4月16日、5.5kmの距離にある塩井神社(阿蘇郡南阿蘇村中松松の木)の境内にある塩井社水源 (しおいしゃすいげん) が枯れた。
湧水量は毎分5トンと、勢いがあることでも有名だった。「水神さんがおらす」水源として、住民は大切に掃除をしてきた。飲料水や生活用水に使われ、地域特産の「阿蘇コシヒカリ」を支える水にもなっていた。

交通アクセス

【鉄道】
  • 南阿蘇鉄道「阿蘇白川駅」下車、徒歩10分。
【自動車】
  • 九州自動車道「熊本I.C.」から国道57号を阿蘇方面へと進む。阿蘇大橋を渡り、国道325号を高森方面へ直進すると、南阿蘇村に至る。共同駐車場有。
白川水源 関連

近隣の情報

参考サイト

(この項おわり)
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