深大寺で護摩焚き

2009年1月4日 撮影
本堂 - 深大寺
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山門 - 深大寺
深大寺(東京都調布市深大寺元町5-15-1)で初詣をした。

深大寺は、733年(天平5年)、満功上人によって創建された天台宗別格本山の寺院である。東京では浅草寺に次ぐ古刹である。正式名称は浮岳山昌楽院深大寺
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大黒様と恵比寿様 - 深大寺
恵心僧都作の阿弥陀如来像がご本尊で、本堂に安置されている。現在の本堂は1919年(大正8年)に再建され、2003年(平成15年)に改修されたものである。

厄除け、商売繁盛、縁結びの寺として有名で、山門を入ると間もなく右手に、大きな大黒様恵比寿様が鎮座している。
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深沙大王堂 - 深大寺
本堂の西にある深沙大王堂 (じんじゃだいおうどう) は、水神を祀る鎮守社である。深大寺境内の至る所に水路や池があり、これを守っている。
明治の神仏分離の際に壊されたが、1968年(昭和43年)に再建され、秘仏の深沙大王像が安置されている。
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元三大師堂 - 深大寺
深沙大王(深沙大将)は深大寺の寺名の由来であり、玄奘三蔵(三蔵法師)が天竺へ赴く途中、流沙の中に現れて守護したといわれている。凄い形相をしているが、縁結びの神様である。
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元三大師堂 - 深大寺
本堂の西にある元三大師堂は1867年(慶應3年)に再建されたもので、鎌倉末期の作といわれる2メートルを超える慈恵大師(良源)像が安置されている。厄除け大師として有名だ。

元三大師堂の前にあるなんじゃもんじゃの木の根本に、降魔大師の石像が置かれている。
984年(永観2年)、疫病が流行したため、慈恵大師は鏡の前で座禅を組み、自らの姿を骨ばかりの鬼に変え、その姿をお札に写させた。これが降魔札である。このお札を家々の戸口に張ることで、疫病を退散させたという。どことなくデビルに似ている。
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ちなみに、「おみくじ」は慈恵大師が考案したものである。
この日、パパぱふぅがひいたおみくじは、「吉」なのに、かなり厳しいアドバイスが記されていた。
護摩焚き - 深大寺
元三大師堂では護摩焚き(護摩祈祷)をやっている。こぱふぅは願い事を書いて納めた。

護摩は密教特有の修法で、護摩の炉に細長く切った薪木(護摩木)を入れて燃やし、炉中に入れた供物が煙と共に天上に運ばれ、天の恩寵に預かろうとする。インドのバラモン教の儀礼を取り入れたものである。無病息災を祈るものや、怨敵魔障を除去するものなど、いくつかの種類がある。
欧米の映画やアニメで魔法使いが炉の前で呪文を唱えるシーンがあるが、護摩焚きと同じイメージなのではなかろうか。

この他に、寺宝の釈迦如来像(白鳳時代・重要文化財)や、首都圏最古の梵鐘(重要文化財)がある。

深大寺そば

深大寺そばが有名だ。深大寺の回りには数多くのそば屋が軒を連ねる。

江戸時代、深大寺周辺の土地が米の生産に向かないため、小作人はそばをつくり、米の代わりにそば粉を寺に納めた。寺ではそばを打って来客をもてなしたのが、深大寺そばの始まりと伝えられている。

深大寺そばが有名になったのは、深大寺の総本山である上野寛永寺の門主第五世公弁法親王が、深大寺そばを大変気に入り、まわりの人々をはじめ全国の諸大名にも深大寺そばのおいしさを言い広めたためのようだ。

だるま市

毎年3月3日、4日に「だるま市」が開催される。

江戸中期頃から始まった行事で、日本三大だるま市として有名。
両日とも約300軒のだるま屋が軒を連ね、その様子はあたかも境内が真っ赤に染まるほどで、縁起物のだるまを求め大勢の参拝者で賑わう。
元三大師堂 (がんざんだいしどう) 前のだるま開眼所では、僧侶がだるまの左目に物事の始まりを表す梵字の「 () 字」を書き入れ、願いが叶った納めのだるまの右目には、物事の終わりを表す梵字の「 (うん) 字」を入れ、感謝の意を込めて寺に納めるという、深大寺古来の習わしがある。
深大寺 関連

交通アクセス

【鉄道+バス】
  • 京王線「つつじヶ丘駅」より京王バス深大寺行き
  • 京王線「調布駅」より小田急バス吉祥寺または三鷹行き
  • 中央線「三鷹駅」または「吉祥寺駅」より小田急バス調布または深大寺行き
  • いずれも、「深大寺」または「深大寺入り口」下車

近隣の情報

参考サイト

(この項おわり)
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