


最北のゆるキャラたち――左から、りしりん(利尻町)、あつもん(礼文町)、りっぷくん・りっぷちゃん(利尻富士町)。
りしりんは、利尻島の名産・利尻こんぶをモチーフに、身体には利尻富士、顔には島の花であるエゾカンゾウが描かれている。
りしりんは、利尻島の名産・利尻こんぶをモチーフに、身体には利尻富士、顔には島の花であるエゾカンゾウが描かれている。
りっぷくん・りっぷちゃんは、利尻富士町の「り」と「ふ」、シマリスの「リ」から『りっぷ』と名付けられた。




利尻島の名はアイヌ語のリー・シリ(高い島)に由来し、利尻山(利尻富士;標高1,721m)を中心に広がる火山島だ。1周約60km、面積は182.11km2で、日本の島では18番目の広さである。島の大部分は利尻礼文サロベツ国立公園に指定されている。


最初に訪れた姫沼は、鴛泊フェリーターミナルから約5kmのところにある。原生林の中に設けられた歩道を進んでいくと、周囲1kmほどの静かな姫沼に到着する。
この日はあいにくの曇天だったが、天気が良いと、この先に利尻山が見えるという。
この日はあいにくの曇天だったが、天気が良いと、この先に利尻山が見えるという。

沼の周りには30分ほどで回れる遊歩道があり、野鳥のさえずりを耳にしながら、のんびりと散策できる。

次にオタトマリ沼に停車した。
明るく開放的な環境にある利尻島最大の湖沼だ。
ここにも遊歩道が整備されているが、停車時間の都合で1周することはできなかった。
明るく開放的な環境にある利尻島最大の湖沼だ。
ここにも遊歩道が整備されているが、停車時間の都合で1周することはできなかった。

天気が良いと、この先に利尻山が見えるという。

仙法志御崎公園は利尻島最南端の岬である。利尻島の海は透明度が高く、自然の磯の様子を観察できる。

ペリー来航より5年前の1848年(弘化4年)、ラナルド・マクドナルドという24歳の青年が、アメリカの捕鯨船から漂流者を装って利尻島を目標にして利尻島に密入国する。だが、彼は間もなく囚われ、長崎へ送られた。長崎ではオランダ語通詞たちに英語を教え、その中の1人、森山多吉郎は、のちにペリーの通訳を務めることになる。

ペリー来航より5年前の1848年(弘化4年)、ラナルド・マクドナルドという24歳の青年が、アメリカの捕鯨船から漂流者を装って利尻島を目標にして利尻島に密入国する。だが、彼は間もなく囚われ、長崎へ送られた。長崎ではオランダ語通詞たちに英語を教え、その中の1人、森山多吉郎は、のちにペリーの通訳を務めることになる。

利尻山が噴火した時に海に流れ込んでできた奇岩・奇石が点在し、荒々しい最北の海の様子を見ることができる。

磯にはウニや昆布だけでなく、ゴマフアザラシまで棲んでいたとのこと。
現在見られるゴマアザラシは、ノシャップ寒流水族館から派遣されている1頭である。近くの土産物屋で餌を売っている。
現在見られるゴマアザラシは、ノシャップ寒流水族館から派遣されている1頭である。近くの土産物屋で餌を売っている。

利尻島は、200万年前の海底火山の噴火で誕生した。最初は平らな島(古利尻島)だったが、その後、10万円前までに溶岩ドームが次々と現れ、9万年前頃に利尻山が形成された。こうした時期の違う火山活動によって、現在の絶景が形成された。



利尻島には50以上の川があるが、そのほとんどが涸れ川で、水は地中深くに浸透し、海底から1日4万トン以上が涌きだしている。栄養豊富な海底湧水によって利尻昆布が育ち、ホッケがプランクトンを求めて集まってくるホッケ柱ができる。



予定通り正午過ぎに利尻空港(北海道利尻郡利尻富士町鴛泊字本泊1143番地)に到着する。
しかし、登場予定だったANA 4390便(利尻 14:35→千歳 15:25)が欠航であることが告げられ、ここから北海道を脱出するのに28時間を要することになる。
しかし、登場予定だったANA 4390便(利尻 14:35→千歳 15:25)が欠航であることが告げられ、ここから北海道を脱出するのに28時間を要することになる。
観光コース
宗谷バスが運行する定期観光バスは予約制。A,B,Cの3つのコースがあるが、今回利用した利尻Aコースは、鴛泊フェリーターミナルから時計回りで島を一周する4時間のコースだ。
周辺地図
参考サイト
- 利尻町
- 利尻礼文サロベツ国立公園:環境省
- ブラタモリ「絶景!絶品!利尻島~絶景!絶品!利尻島はどうできた?~」:NHK,2023年9月30日
(この項おわり)
写真は姫沼。