定期観光バスに乗って利尻島を一回り

2013年8月17日 撮影
姫沼 - 利尻島
利尻島(北海道利尻郡)へ上陸した。稚内からハートランドフェリーに乗って1時間40分の行程だ。定期観光バスを予約して島内一周観光した。
写真は姫沼。
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稚内港
稚内駅と稚内港は少し離れているが、定期バスが運行されている。
フェリーターミナルは2008年(平成20年)に改築されたばかりで、とてもきれいだ。
稚内港の大きな写真大きな写真
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利尻島のゆるキャラたち
最北のゆるキャラたち――左から、りしりん(利尻町)、あつもん(礼文町)、りっぷくん・りっぷちゃん(利尻富士町)。
りしりんは、利尻島の名産・利尻こんぶをモチーフに、身体には利尻富士、顔には島の花であるエゾカンゾウが描かれている。
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りっぷくん・りっぷちゃんは、利尻富士町の「り」と「ふ」、シマリスの「リ」から『りっぷ』と名付けられた。
ハートランドフェリー - 利尻島
ハートランドフェリーは、稚内港利尻島鴛泊港 (おしどまりこう) を1日2往復している。所要時間は約1時間40分。
ハートランドフェリー - 利尻島の大きな写真大きな写真
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ノシャップ岬
写真のフィルイーズ宗谷は、2001年(平成13年)5月に就航した、日本の離島航路初の交通バリアフリー法適応船である。

稚内港を出発。ノシャップ岬が見える。
ノシャップ岬の大きな写真大きな写真
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鷺泊港 - 利尻島
間もなく利尻島の鴛泊港に到着する。
鴛泊港に突き出す標高93メートルのペシ岬(アイヌ語で「大きな崖」)が見えてくる。登ることができる。約10万年前にできた溶岩ドームで、この時期にはまだ利尻山はなかった。
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姫沼 - 利尻島
利尻島の名はアイヌ語のリー・シリ(高い島)に由来し、利尻山利尻富士;標高1,721m)を中心に広がる火山島だ。1周約60km、面積は182.11km2で、日本の島では18番目の広さである。島の大部分は利尻礼文サロベツ国立公園に指定されている。
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姫沼 - 利尻島
島内観光は、宗谷バスが運行する定期観光バスを利用する。予約制。
A,B,Cの3つのコースがあるが、午後に島を離れることから、利尻Aコースを選択。
鴛泊フェリーターミナルから時計回りで島を一周する4時間のコースだ。
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姫沼 - 利尻島
最初に訪れた姫沼は、鴛泊フェリーターミナルから約5kmのところにある。原生林の中に設けられた歩道を進んでいくと、周囲1kmほどの静かな姫沼に到着する。
この日はあいにくの曇天だったが、天気が良いと、この先に利尻山が見えるという。
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姫沼 - 利尻島
沼の周りには30分ほどで回れる遊歩道があり、野鳥のさえずりを耳にしながら、のんびりと散策できる。
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オタトマリ沼 - 利尻島
次にオタトマリ沼に停車した。
明るく開放的な環境にある利尻島最大の湖沼だ。
ここにも遊歩道が整備されているが、停車時間の都合で1周することはできなかった。
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オタトマリ沼 - 利尻島
天気が良いと、この先に利尻山が見えるという。
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仙法志御崎公園 - 利尻島
仙法志御崎公園 (せんほうしみさきこうえん) 利尻島最南端の岬である。利尻島の海は透明度が高く、自然の磯の様子を観察できる。

ペリー来航より5年前の1848年(弘化4年)、ラナルド・マクドナルドという24歳の青年が、アメリカの捕鯨船から漂流者を装って利尻島を目標にして利尻島に密入国する。だが、彼は間もなく囚われ、長崎へ送られた。長崎ではオランダ語通詞たちに英語を教え、その中の1人、森山多吉郎は、のちにペリーの通訳を務めることになる。
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仙法志御崎公園 - 利尻島
利尻山が噴火した時に海に流れ込んでできた奇岩・奇石が点在し、荒々しい最北の海の様子を見ることができる。
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仙法志御崎公園 - 利尻島
磯にはウニや昆布だけでなく、ゴマフアザラシまで棲んでいたとのこと。
現在見られるゴマアザラシは、ノシャップ寒流水族館から派遣されている1頭である。近くの土産物屋で餌を売っている。
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仙法志御崎公園 - 利尻島
利尻島は、200万年前の海底火山の噴火で誕生した。最初は平らな島(古利尻島)だったが、その後、10万円前までに溶岩ドームが次々と現れ、9万年前頃に利尻山が形成された。こうした時期の違う火山活動によって、現在の絶景が形成された。
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利尻町立博物館 - 利尻島
利尻町立博物館(北海道利尻町仙法志字本町136)は、利尻島の古代史から漁業史、動植物などについての展示が充実している。入場料は観光バス料金に含まれている。
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利尻町立博物館 - 利尻島
利尻昆布は、道北で採れる昆布の総称であるが、利尻島で採れるものは特に人気が高く、透明でクセのない上品な出汁がとれることから、関西方面の料亭から絶大な信頼を寄せられている。
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利尻町立博物館 - 利尻島
利尻島には50以上の川があるが、そのほとんどが涸れ川で、水は地中深くに浸透し、海底から1日4万トン以上が涌きだしている。栄養豊富な海底湧水によって利尻昆布が育ち、ホッケがプランクトンを求めて集まってくるホッケ柱ができる。
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利尻町立博物館 - 利尻島
バフンウニアオムラサキウニも名産。利尻島のウニは、毎日体重の1割ほどの利尻昆布を摂取しており、コクがあり濃厚な味を楽しめる。以前は昆布を食べる害獣として駆除されていた。

明治時代にはニシン漁が盛んで、食用だけでなく、ニシン油を燃料として販売し、ニシン漁で財を成した者が建てた豪邸・鰊御殿 (にしんごてん) が立ち並び、利尻島は大いに栄えた。
その後のニシンの漁獲高は盛衰を繰り返しながら、1954年(昭和29年)頃にはほとんど獲れなくなり、幻の魚となった。
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北のいつくしま弁天宮 - 利尻島
北のいつくしま弁天宮は、昔、嵐で岩に打ち砕かれそうになった弁財船を弁天様が救ったことに感謝して建てられたものといわれている。赤い鳥居と海岸に突き出た祠が、船の安全を守っている。
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利尻空港 - 利尻島
予定通り正午過ぎに利尻空港(北海道利尻郡利尻富士町鴛泊字本泊1143番地)に到着する。
しかし、登場予定だったANA 4390便(利尻 14:35→千歳 15:25)が欠航であることが告げられ、ここから北海道を脱出するのに28時間を要することになる。
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観光コース

宗谷バスが運行する定期観光バスは予約制。A,B,Cの3つのコースがあるが、今回利用した利尻Aコースは、鴛泊フェリーターミナルから時計回りで島を一周する4時間のコースだ。

周辺地図

参考サイト

(この項おわり)
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