
大歩危峡は、吉野川中流にある渓谷だ。大理石の彫刻がそそりたっているかのような渓谷では、春は桜、秋は紅葉が美しく、スリル満点の舟下りが楽しめる。
大きな写真

(2560×1707 ピクセル, 2742 Kbyte)
JR四国の土讃線は、1935年(昭和10年)に架けられた第二吉野川橋梁を通って吉野川を渡る。橋の全長は250メートル、川面からの高さは30メートルである。

大歩危峡を構成する礫質片岩は、やや緑色を帯びている。川が緑色に見えるのは、この岩のためである。
地下深い所に沈みこんだ砂岩や礫岩は変成し礫質片岩になる。大歩危峡の礫質片岩は中生代白亜紀中期に生成された。
地下深い所に沈みこんだ砂岩や礫岩は変成し礫質片岩になる。大歩危峡の礫質片岩は中生代白亜紀中期に生成された。

このあたりの水深は5~10メートル程度だが、台風の際には岩が全部埋まってしまうほど増水するという。

2013年(平成25年)11月、文化審議会は大歩危を天然記念物に指定するよう文部科学大臣に答申した。2014年(平成26年)2月に指定される見通しだ。


大歩危駅のホーム全景。左側が大歩危峡になる。

大歩危駅の1つ手前(阿波池田寄り)に小歩危駅があるが、こちらは特急が止まらない。

大歩危・小歩危といっても漫才コンビではない。「足場の石の間隔が狭く大股で歩いては危ない大歩危、足場の石の間隔が広く小股で歩いては危ない小歩危」という地名の由来があるが、これは俗説。大歩危橋(左写真)の近くにあった看板によると、「歩危(ホケ)はホッケ、ホキが語源で、険しいところ」という意味とのこと。
交通アクセス
【鉄道】

- JR大歩危駅下車、徒歩20分
- 井川池田I.C.出口より車で30分

近隣の情報
- 吉野川で川下り:ぱふぅ家のホームページ
- 大歩危峡でスリル満点の舟下り:ぱふぅ家のホームページ
- 大歩危・小歩危といっても漫才コンビではない:ぱふぅ家のホームページ
- 祖谷のかずら橋はカズラで編んだ吊り橋:ぱふぅ家のホームページ
- 祖谷川と平家の落人:ぱふぅ家のホームページ
- かずら橋の架け替え、迫力間近に(2024年2月4日)
- ありがとう30年、三好で多彩なイルミネーション(2023年12月6日)
- ボンネットバス、往年の姿戻った(2023年5月11日)
- 「秘境」坪尻駅近くに桜植樹(2022年3月18日)
- JR四国「藍よしのがわトロッコ」12月も運行(2020年11月15日)
- 徳島線に「藍よしのがわトロッコ」(2020年8月3日)
- 幸せを呼ぶ黄色い花、満開(2020年2月21日)
- 三好市の徳善家住宅、重要文化財に(2019年10月31日)
- 国の文化財建造物へ 「中和商店」事務所など7件(2019年7月25日)
- 丸み帯びたボディーにメロメロ秘境の旅に訪日客続々(2019年6月15日)
- 山あいのそば店、3年ぶり復活 「令和」幕開け日(2019年5月3日)
- ギシギシ揺れますが「安心して渡って」(2018年3月6日)
- 「世界」見据えパドル 大歩危リバーフェス開幕(2017年5月27日)
- 四国の銘酒にほろ酔い 三好 まつり・マルシェ(2017年2月20日)
- 鳥の絵でお出迎え 三好に帰省者向け巨大幕(2016年12月31日)
- アユ求め太公望続々 県内主要河川で漁解禁(2016年6月5日)
- 「祖谷のかずら橋」架け替え完了、渡り初め(2015年2月28日)
- 恋鉄の旅を満喫 徳島線全通100年(2014年6月11日)
(この項おわり)