
大歩危駅からかずら橋(徳島県三好市西祖谷山村善徳)までは約11キロ、タクシーで15分ほどだが、高低差600メートルを超える険しい山道である。最近乗り物酔い(なぜか鉄道は大丈夫)に悩まされているこぱふぅにとっては厳しいかも――と言って乗車させてもらった祖谷渓タクシーの気さくな運転手さんが、カーブでスピードを緩めるなど丁寧な運転で事なきを得た。感謝である。

かずら橋は、全長45メートル、幅2メートルの、野生のシラクチカズラ(サルナシ)で編んだ原始的な吊り橋。

かずら橋は、全長45メートル、幅2メートルの、野生のシラクチカズラ(サルナシ)で編んだ原始的な吊り橋。

かずら橋は、もちろん人間専用。普通に歩くだけで、かなり揺れる。しかも床面は隙間だらけ。眼下には祖谷川の急流が――スリル満点である。カズラに手をかけずに中央突破できたら勇者である。

この日は団体バスが1台来ていたが、例年、ゴールデンウィークの時期が最も混雑するという。何しろ急いで渡れるという代物ではないので、混雑時には橋の手前に待ち行列ができるそうだ。

屋島の戦い(1185年)に敗れた平家の落人たちが安住の地を求めて祖谷に住み着き、各々の集落を行き来するため、かずら橋が架けられたという。切り落としやすいようにカズラが使われたという説もある。江戸時代には7~13のかずら橋があった。

屋島の戦い(1185年)に敗れた平家の落人たちが安住の地を求めて祖谷に住み着き、各々の集落を行き来するため、かずら橋が架けられたという。切り落としやすいようにカズラが使われたという説もある。江戸時代には7~13のかずら橋があった。
大正時代に一度、ワイヤーを使った吊り橋に架け替えられたが、1928年(昭和3年)、地域振興目的で復活した。ただし、安全のためワイヤーによる補強は現在も行われている。

3年に一度架け替えが行われており、架け替えに約2週間を要するという。
2015年(平成27年)2月23日、架け替え工事を終え、記念式典と渡り初めが行われた。今回は1月から地元の人たちが古いかずらを切り落とし、新しいかずらを付ける作業を行った。
2018年(平成30年)2月23日、架け替え工事が終わった。3年ごとに、手すりや床板などが一新される。
2021年(令和3年)2月22日、架け替え工事が完了した。材料の[シラクチカズラは、市内のほか高知県の山間部から採取した。費用は約1700万円。神事と地元の3世代一家による渡り初めは実施するが、新型コロナウイルスの感染予防のため式典は中止した。

3年に一度架け替えが行われており、架け替えに約2週間を要するという。
2015年(平成27年)2月23日、架け替え工事を終え、記念式典と渡り初めが行われた。今回は1月から地元の人たちが古いかずらを切り落とし、新しいかずらを付ける作業を行った。
2018年(平成30年)2月23日、架け替え工事が終わった。3年ごとに、手すりや床板などが一新される。
2021年(令和3年)2月22日、架け替え工事が完了した。材料の[シラクチカズラは、市内のほか高知県の山間部から採取した。費用は約1700万円。神事と地元の3世代一家による渡り初めは実施するが、新型コロナウイルスの感染予防のため式典は中止した。
交通アクセス
【鉄道】
- 大歩危駅より車で約15分
- 井川池田I.C.より車で約50分
参考サイト
- かずら橋:三好市公式観光サイト
- 9月19日 祖谷のかずら橋再び:蒼き彗星の如く!!
- 還暦ライダーのツーリング:祖谷のかずら橋
- 祖谷のかずら橋:愛媛さすらい日記
近隣の情報
- 祖谷のかずら橋はカズラで編んだ吊り橋:ぱふぅ家のホームページ
- 祖谷川と平家の落人:ぱふぅ家のホームページ
- 大歩危・小歩危といっても漫才コンビではない:ぱふぅ家のホームページ
- 吉野川で川下り:ぱふぅ家のホームページ
- 大歩危峡でスリル満点の舟下り:ぱふぅ家のホームページ
- かずら橋の架け替え、迫力間近に(2024年2月4日)
- ありがとう30年、三好で多彩なイルミネーション(2023年12月6日)
- ボンネットバス、往年の姿戻った(2023年5月11日)
- 「秘境」坪尻駅近くに桜植樹(2022年3月18日)
- JR四国「藍よしのがわトロッコ」12月も運行(2020年11月15日)
- 徳島線に「藍よしのがわトロッコ」(2020年8月3日)
- 幸せを呼ぶ黄色い花、満開(2020年2月21日)
- 三好市の徳善家住宅、重要文化財に(2019年10月31日)
- 国の文化財建造物へ 「中和商店」事務所など7件(2019年7月25日)
- 丸み帯びたボディーにメロメロ秘境の旅に訪日客続々(2019年6月15日)
- 山あいのそば店、3年ぶり復活 「令和」幕開け日(2019年5月3日)
- ギシギシ揺れますが「安心して渡って」(2018年3月6日)
- 「世界」見据えパドル 大歩危リバーフェス開幕(2017年5月27日)
- 四国の銘酒にほろ酔い 三好 まつり・マルシェ(2017年2月20日)
- 鳥の絵でお出迎え 三好に帰省者向け巨大幕(2016年12月31日)
- 三好でソバ満開 山肌飾る(2016年9月26日)
- アユ求め太公望続々 県内主要河川で漁解禁(2016年6月5日)
- 「祖谷のかずら橋」架け替え完了、渡り初め(2015年2月28日)
- 恋鉄の旅を満喫 徳島線全通100年(2014年6月11日)
(この項おわり)
かずら橋は、祖谷川の上空14メートルに架かっており、長さ約45メートル、幅2メートル。つる性植物のシラクチカズラ 約6.5トン使い、かずらを編んで吊橋にしている。年間約30万人の観光客が訪れる。