熊野速玉大社には千点を超える国宝

2014年12月13日 撮影
拝殿 - 熊野速玉大社
熊野速玉大社(和歌山県新宮市新宮1)は、熊野本宮大社熊野那智大社と並ぶ熊野三山のひとつで、熊野速玉大神 (くまのはやたまのおおかみ) 熊野夫須美大神 (くまのふすみのおおかみ) を主祭神とする。写真は拝殿。
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熊野速玉大社
熊野速玉大社の社殿および境内地は、2004年(平成16年)7月にユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」として登録された。

創建年代は不明だが、室町時代に足利義満が奉納したと伝えられる、調度品を中心に1000点を超える古神宝類を所蔵しており、いずれも国宝に指定されている。
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熊野速玉大社
黄泉比良坂 (よもつひらさか) で、国土と神々を生みだした伊邪那美尊 (イザナミノミコト) (伊弉冉尊)のもとを訪れた夫、伊邪那岐尊 (イザナギノミコト) (伊弉諾尊)が、別れを告げたとき、その唾から速玉男神が産まれたという。
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熊野速玉大社
唾を吐くというのは、眉唾のように一種の魔除や祓いを意味する。

また、船の舳先で黒潮の怒濤を切り裂く水しぶきを聖なる飛沫として「速玉」と呼んだという説もある。
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熊野速玉神社のナギ - 熊野速玉大社
境内にある、高さ20メートル、幹のまわり6メートル、推定樹齢1000年(長保2年)の (ナギ) の大樹は「熊野速玉神社のナギ」として天然記念物に登録されている。ナギとしては国内最大である。

1159年(平治元年)社殿の落成において熊野三山造営奉行であった平重盛の手植と伝えられている。

このナギの実から作られた縁結びのお守りが人気だ。
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新宮城趾
新宮城 (しんぐうじょうし) は、別名を丹鶴城 (たんかくじょう) 沖見城 (おきみじょう) をも呼ばれており、江戸時代初期、紀州藩主浅野長晟の重臣・浅野忠吉が築城した。国の史跡に指定されている。
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お燈祭り - 新宮駅
お燈祭りは、毎年2月6日夜に行われる神倉神社の例祭で、古代以来の熊野山伏の伝統をもつ。白装束に荒縄を締め、ご神火を移した松明をもって、神倉山の山頂から急な石段をかけおりる男の火祭りである。
このまつりは火の洗礼を受けるものとして始められたもので、炎の奔流は闇に火の斑を撒いて躍動し、その壮観さは、新宮節にも唄われているとおり「お燈まつりは男のまつり山は火の滝、下り竜」そのものである。1964年(昭和39年)5月、和歌山県の無形民俗文化財に指定された。

新宮駅前には、お燈祭りの銅像が建っている。
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速玉ナギ - 熊野本宮大社
熊野交通は2014年(平成26年)12月、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を構成する熊野三山に観光客を誘致しようと、巫女をイメージした3人の萌えキャラを用意した。名前は公募で決めた。

熊野速玉大社は 速玉ナギ――熊野速玉大社のご神木で、良縁結びの信仰が厚い「なぎの木」から命名した。
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本宮てるて - 熊野本宮大社
熊野本宮大社は 本宮てるて――本宮地域の逸話にでてくる小栗判官の妻「照手姫 (てるてひめ) 」から命名した。
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那智霧乃 - 熊野本宮大社
熊野那智大社は 那智霧乃――那智山、那智の滝にかかる清らかな霧をイメージし命名した。
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熊野速玉大社 関連

交通アクセス

【鉄道】
  • JR紀伊勝浦駅からバスで約20分

近隣の情報

(この項おわり)
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