
鉱山トロッコ電車
鉱山トロッコ電車は、紀州鉱山鉄道の廃線跡を利用した観光トロッコ電車で、瀞流荘駅(旧小口谷駅;三重県熊野市紀和町小川口215)と湯ノ口温泉駅(旧湯ノ口駅;三重県熊野市湯ノ口10番地)の間の約1kmを結ぶ。1日6往復の設定があったが、整備のため運休している。
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瀞流荘駅(旧小口谷駅)
1940年代に紀州鉱山から採掘した鉱石を運搬するため、軌間762ミリのナローゲージの紀州鉱山鉄道が敷設された。幹線は約6kmあり、多くの支線があった。険しい山中にあるため、軌道の大半がトンネルだった。

瀞流荘駅(旧小口谷駅)
1960年代半ばには、紀州鉱山鉄道の年間産出量が3,000トンを超え、東洋一の産出量を誇った。しかし、わが国は1963年(昭和38年)2月に輸入制限を行わないGATT 11カ国に加盟した

鉱山トロッコ電車
その結果、安価な輸入動画大量に流れ込み採算が合わなくなり、1978年(昭和53年)に閉山した。

紀州鉱山鉄道の幹線には架空線が張られ、直流600V・パンタグラフ集電の電気機関車が運行していた。

紀州鉱山鉄道の幹線には架空線が張られ、直流600V・パンタグラフ集電の電気機関車が運行していた。

鉱山トロッコ電車
坑道内ではスパークによるガス爆発を避けるために蓄電池式が使われた。
鉱山トロッコ電車復活にあたっては、蓄電池式の機関車を再利用することになった。機関車の筐体の大部分はバッテリーで占められている。
鉱山トロッコ電車復活にあたっては、蓄電池式の機関車を再利用することになった。機関車の筐体の大部分はバッテリーで占められている。

鉱山トロッコ電車
機関車は、5両ある客車を牽引する。客車は観光鉄道として復活時に新造したものだ。
1987年(昭和62年)に小口谷~湯ノ口間で観光トロッコとして試験運行がはじまり、1989年(昭和64年)から通年運行するようになった。
1987年(昭和62年)に小口谷~湯ノ口間で観光トロッコとして試験運行がはじまり、1989年(昭和64年)から通年運行するようになった。

湯ノ口温泉駅(旧湯ノ口駅)

湯ノ口温泉駅(旧湯ノ口駅)
交通アクセス
【自動車】
- 熊野市街より国道311号を経由し約30分
参考サイト
- トロッコ電車:三重県観光連盟
- 湯ノ口温泉:三重県観光連盟
- 紀州鉱山軌道の楽しみ方:地図と鉄道のブログ
近隣の情報
- 鉱山トロッコ電車は紀州鉱山鉄道の廃線跡を利用:ぱふぅ家のホームページ
- 熊野市紀和鉱山資料館で紀州鉱山の歴史を学ぶ:ぱふぅ家のホームページ
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(この項おわり)