鉱山トロッコ電車は紀州鉱山鉄道の廃線跡を利用

2022年2月26日 撮影
鉱山トロッコ電車
鉱山トロッコ電車
鉱山トロッコ電車は、紀州鉱山鉄道の廃線跡を利用した観光トロッコ電車で、瀞流荘駅(旧小口谷駅;三重県熊野市紀和町小川口215)と湯ノ口温泉駅(旧湯ノ口駅;三重県熊野市湯ノ口10番地)の間の約1kmを結ぶ。1日6往復の設定があったが、整備のため運休している。
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 - 鉱山トロッコ電車
瀞流荘駅(旧小口谷駅)
1940年代に紀州鉱山から採掘した鉱石を運搬するため、軌間762ミリのナローゲージの紀州鉱山鉄道が敷設された。幹線は約6kmあり、多くの支線があった。険しい山中にあるため、軌道の大半がトンネルだった。
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瀞流荘駅(旧小口谷駅) - 鉱山トロッコ電車
瀞流荘駅(旧小口谷駅)
1960年代半ばには、紀州鉱山鉄道の年間産出量が3,000トンを超え、東洋一の産出量を誇った。しかし、わが国は1963年(昭和38年)2月に輸入制限を行わないGATT 11カ国に加盟した
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鉱山トロッコ電車
鉱山トロッコ電車
その結果、安価な輸入動画大量に流れ込み採算が合わなくなり、1978年(昭和53年)に閉山した。

紀州鉱山鉄道の幹線には架空線が張られ、直流600V・パンタグラフ集電の電気機関車が運行していた。
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鉱山トロッコ電車
鉱山トロッコ電車
坑道内ではスパークによるガス爆発を避けるために蓄電池式が使われた。
鉱山トロッコ電車復活にあたっては、蓄電池式の機関車を再利用することになった。機関車の筐体の大部分はバッテリーで占められている。
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鉱山トロッコ電車
鉱山トロッコ電車
機関車は、5両ある客車を牽引する。客車は観光鉄道として復活時に新造したものだ。
1987年(昭和62年)に小口谷~湯ノ口間で観光トロッコとして試験運行がはじまり、1989年(昭和64年)から通年運行するようになった。
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湯ノ口温泉駅(旧湯ノ口駅) - 鉱山トロッコ電車
湯ノ口温泉駅(旧湯ノ口駅)
1990年(平成2年)には、小口谷にホテル瀞流荘 (ホテルせいりゅうそう) がオープンし、ホテルに泊まってトロッコ電車で湯ノ口温泉に向かうというオプショナルツアーができるようになった。
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湯ノ口温泉駅(旧湯ノ口駅) - 鉱山トロッコ電車
湯ノ口温泉駅(旧湯ノ口駅)
湯ノ口温泉は、源泉かけ流しの奥熊野の秘湯で、2015年(平成27年)3月に全面リニューアルした。熊野杉を利用した木の香りただよう温泉棟には、内湯、露天風呂、立ち湯などがある。
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交通アクセス

【自動車】
  • 熊野市街より国道311号を経由し約30分
鉱山トロッコ 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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