日光二荒山神社は大国様を祀る

2019年6月14日 撮影
日光二荒山神社
拝殿
日光二荒山 (ふたらさん) 神社(栃木県日光市山内 2307)は、霊峰二荒山 (ふたらさん) (男体山,標高2,486 メートル)を神体山として祀る神社である。ユネスコ世界遺産「日光の社寺」の構成資産の 1 つとなっている。
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日光二荒山神社
日光の社寺群の最奥にある本社、中禅寺湖畔にある中宮祠、男体山の頂上にある奥宮の 3箇所に分かれている。日光三山、日光連山を境内としており、そこには華厳の滝やいろは坂、神橋も含まれ、総面積は 34 平方キロメートルに及ぶ。

奈良時代の 767 年(天平神護3 年)、勝道 (しょうどう) 上人が、二荒山の神を祭る祠を建てたこと創建とされる。さらに、太郎山神社周辺で古代の祭祀の痕跡を示す遺跡が見つかっており、古代から信仰対象であったことがわかっている。

その後、空海や円仁も訪れたと言われ、鎌倉時代初期に最盛期を迎える。だが、戦国時代末期、豊臣秀吉に領地を没収され、一時衰退する。
鳥居 - 日光二荒山神社
鳥居
徳川家康の側近、天台宗の天海により日光東照宮が創建されると、二荒山神社も崇敬を受けるようになる。1619 年(元和 5 年)、徳川秀忠によって本殿が再建された。
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むすび大国 - 日光二荒山神社
むすび大国
二荒山神社の主祭神は、大己貴命 (おおなむちのみこと) ――大国 (だいこく) 様――縁結びの神様だ。招き大国、むすび大国とも呼ばれる。
神楽殿 - 日光二荒山神社
神楽殿
1884 年(明治 17 年)に建設された神楽殿にも大国様が鎮座している。毎年 4 月 2 日に国家繁栄の神楽が奉納される。
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良さん - 日光二荒山神社
良さん
神楽殿の前にある狛犬は、良さん、縁さん――あわせて「良縁」となる。

大国様(大黒様)の正体は、ヒンデゥー教のシヴァ神である。七福神の 1 つである。オリジナルは憤怒の形相をした軍神・戦闘神・富貴爵禄の神とされたが、本邦に伝わる際、富貴爵禄の性格が強調して伝わった。密教を通じて伝わって事から、初期には真言宗や天台宗で信仰された。
縁さん - 日光二荒山神社
縁さん
のちに大国主神と習合し、微笑の相が加えられ、室町時代になると日蓮宗においても信仰されるようになった。

江戸時代になると米俵に乗るようになり、さらに福袋と打出の小槌を持った微笑の長者形で表されるようになった。
神尾明星 - 日光二荒山神社
神尾明星
江戸時代まで、二荒山神社の巫女は 8 人限定の世襲制だったことから、八乙女 (やおとめ) の名が付けられた。神楽殿では、八乙女が舞う優雅な神楽が奉納される。

八乙女家の 1軒の出身という、萌えキャラ・神尾明星 (かみお あかり) のパネルが設置されている。
日光二荒山神社
神輿舎
神輿舎 (しんよしゃ) は、1617 年(元和 3 年)、日光東照宮の仮殿拝殿として造営されたもので、1638 円に現在地に移転された。白木の木建築は、創建当初の東照宮を偲ばせる。重要文化財。

例祭や弥生祭に使われる御神輿が 3 基、納められている。
化け灯籠 - 日光二荒山神社
化け灯籠
鎌倉時代の 1292 年(正応 5 年)、奉納された銅製の灯籠(唐銅 (からかね) 灯籠)。重要文化財。

火を灯そうとしてもすぐに油がなくなって何度やっても火が点かない、火を灯すと不思議な形に変化する、火を灯すと周囲のものが二重に見える――といった不思議な現象が起こり、化け灯籠と呼ばれるようになった。
神社を警護していた武士たちが怖がり、毎晩のように灯籠を斬りつけたところ、怪現象は収まったという。灯籠の近くに寄って見ると、無数の刀傷がある。
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石灯籠 - 日光二荒山神社
石灯籠
こちらは、普通の石灯籠。
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日光二荒山神社
御神木
写真の御神木は、樹齢約 700 年、高さ約 60 メートル、太さ 6.35 メートルの巨大なスギである。

二荒山神社には御神木が複数ある。この他に、夫婦円満の御利益があるとされる夫婦杉、スギにナラが宿り木として生えている縁結びのご神木、根を共有する 3 本のスギ・親子杉がある。
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円石 - 日光二荒山神社
円石
大国殿の前に、台座に乗った丸い石――その名も「円石 (まるいし) 」が置かれている。隣の立札には「人の心も丸くあれ 角立てず 穏やかに生きれば 自然と人は幸せになれます」と書かれている。
この石を撫でると、気持ちが落ち着き、心が丸くなると言われている。
大国殿と良縁の小槌 - 日光二荒山神社
大国殿と良縁の小槌
大国殿 (だいこくでん) は、大国主命が祀られており、招き大国の板絵や太刀などが納められている。重要文化財。
開運祈願として、振ると良縁が得られる銀の小槌と、運が開ける金の小槌がある。
太郎丸 - 日光二荒山神社
太郎丸
大国殿の内部には、長さ 259cm の大太刀・太郎丸が展示されている。栃木県指定文化財。
鎌倉時代以前のものと考えられており、実用限度を超えた長さであること、焼き入れを施されていないことから、奉納を目的に制作された刀だと考えられている。
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智惠カエル - 日光二荒山神社
智惠カエル
末社「朋友神社 (みともじんじゃ) 」は重要文化財に指定されており、知恵の神様・少名彦名命 (すくなひこなのみこと) が祀られている。

神社の左側には、智惠カエルが、その左横には一言カエルと厄カエルが置かれている。
二荒霊泉 - 日光二荒山神社
二荒霊泉
二荒霊泉 (ふたられいせん) は、二荒山神社本殿背後の恒例山の洞窟から湧き出る「薬師霊泉」と、滝尾神社境内の「酒の泉」 を引いた池である。この水を飲むと眼病が治り、若返ると言われている。
隣接している神苑には、二荒霊泉で点てた抹茶やコーヒーを味わえる東屋がある。
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日光連山遥拝所 - 日光二荒山神社
日光連山遥拝所
日光連山――男体山奥宮、女峰山神社、太郎山神社、大真名子山神社、小真名子山神社、赤薙山神社、前白根山神社、奥白根山神社――遥拝所 (ようはいじょ) 。遠く離れた場所から御神体などを拝むために、磐座が祀られている。
日光二荒山神社
日光連山遥拝所
日光連山遥拝所には、男体山、女峰山、太郎山のミニチュアがあり、誰でも参拝できるようになっている。
胎内くぐり - 日光二荒山神社
胎内くぐり
伐採した樹齢550 年の御神木の輪切りが設置されている。
この御神木をくぐり抜けると、罪穢れを取り除き、魂を浄化し、新たに生まれ変わるというご利益があるとされている。
高天原 - 日光二荒山神社
高天原
大国殿の後ろには、八百万の神々が降臨する高天原 (たかまがはら) があり、二荒山神社の中でも特に神聖で霊気に満ちた場所となっている。
山門(東照宮側) - 日光二荒山神社
山門(東照宮側)
日光東照宮側の山門。
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鳥居(東照宮側) - 日光二荒山神社
鳥居(東照宮側)
その先にある鳥居。

交通アクセス

【鉄道】
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出発地の最寄駅:

目的地:二荒山神社
二荒山神社 関連

参考サイト

近隣の情報

この付近でネットができる宿

(この項おわり)
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