陽明門


徳川家康は1616年(元和2年)4月17日、駿府城(静岡県静岡市)で没した。享年75。
遺言によりただちに久能山に埋葬され(久能山東照宮)、ちょうど1年後、日光山へ移された。
現在の社殿の多くは、1636年(寛永13年)、三代将軍家光によって造営されたものである。

陽明門は、日本を代表する最も美しい門で、国宝に指定されている。
遺言によりただちに久能山に埋葬され(久能山東照宮)、ちょうど1年後、日光山へ移された。
現在の社殿の多くは、1636年(寛永13年)、三代将軍家光によって造営されたものである。

陽明門は、日本を代表する最も美しい門で、国宝に指定されている。

東照宮に刻まれている霊獣の中で最も多いのが唐獅子である。狛犬のような角や牙はなく、獅子鼻が特徴的だ。
唐獅子は、その力強いイメージから武将に好まれ、聖域を守る守護獣となっている。
唐獅子は、その力強いイメージから武将に好まれ、聖域を守る守護獣となっている。

陽明門には、故事逸話や子供の遊び、聖人賢人など、全部で508の彫刻がほどこされている。

いつまで見ていても見飽きないところから「日暮の門」と呼ばれることもある。

いつまで見ていても見飽きないところから「日暮の門」と呼ばれることもある。
眠り猫
銅宝塔(徳川家康墓)

日光は源頼朝の時代に開かれ、古くから修験道の霊山として、蝦夷との境界に位置する「関八州の鬼門」とされてきた。このことが鬼門の方位と混同されたのではないかという。
回転灯籠

江戸時代、ヨーロッパ唯一の貿易国であったオランダ商館長(カピタン)から贈られた回転灯籠である。1643年(寛永20年)に寄贈された。青銅製で、アムステルダムで製造されたという。

東照宮の境内には、この他にも、オランダ製の釣灯籠や灯架、朝鮮国から奉納された品物が並んでいる。これは、東照大権現の御威光が世界を照らしているというデモンストレーションのためだったと考えられている。

東照宮の境内には、この他にも、オランダ製の釣灯籠や灯架、朝鮮国から奉納された品物が並んでいる。これは、東照大権現の御威光が世界を照らしているというデモンストレーションのためだったと考えられている。
神厩舎

8体の彫刻は、猿をして人の一生を説いている。三猿は子ども時代で、「悪い事を見ない/言わない/聞かない」ということを意味しているという。
三神庫

五重塔

石鳥居

東照宮の石鳥居は、徳川家康が祀られた翌年の1618年(元和4年)、筑前(福岡県)藩主・黒田長政によって奉納されたものである。石材は、九州から船で小山まで運ばれ、その後陸路人力でこの日光まで運ばれた。
重要文化財に指定されている。
重要文化財に指定されている。
御水舎

平成の大修理
2013年(平成25年)7月8日から「平成の大修理」が行われている。2018年(平成30年)3月までかかる予定。
陽明門は2017年(平成29年)3月10日に再公開された。500体を超える極彩色の彫刻や瑚粉塗りの柱、黒漆塗りの屋根などが、江戸時代から受け継がれる伝統技術が駆使され、蘇った。
陽明門は2017年(平成29年)3月10日に再公開された。500体を超える極彩色の彫刻や瑚粉塗りの柱、黒漆塗りの屋根などが、江戸時代から受け継がれる伝統技術が駆使され、蘇った。
交通アクセス
【自動車】

- 東北自動車道「宇都宮I.C.」から日光宇都宮道路を経て「日光I.C.」で下り、約2キロ。

近隣の情報
- 日光東照宮は世界遺産:ぱふぅ家のホームページ
- 日光東照宮が御鎮座四百年を迎える:ぱふぅ家のホームページ
- 日光二荒山神社は大国様を祀る:ぱふぅ家のホームページ
- 日光山輪王寺は天台宗三大本山のひとつで、大猷院がある:ぱふぅ家のホームページ
- 神橋は神様が架けた伝説の刎橋:ぱふぅ家のホームページ
- 日光駅は大正時代の「白い貴婦人」の姿をとどめる:ぱふぅ家のホームページ
- 世界遺産の日光山輪王寺で節分会(2023年2月9日)
- 日光鉢石宿のおひなさま地域まるごと彩る(2020年3月4日)
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- 勇壮な時代絵巻 参道を練り歩く(2016年5月25日)
- 日光東照宮で400年式年大祭 50年に1度、家康たたえ(2015年5月18日)
- 家光しのび御祥忌法要 日光山輪王寺大猷院(2014年4月22日)
参考サイト
- 日光東照宮
- 日光東照宮は世界遺産:ぱふぅ家のホームページ
- 日光東照宮四百年式年大祭:funny 一時 serious のち interesting
- 日光東照宮御朱印:関東の神社めぐり プチ神楽殿
(この項おわり)
「日光の社寺」(Shrines and Temples of Nikko)として、1999年(平成11年)、世界遺産に登録された。