四万十川の沈下橋

2022年5月27日・28日 撮影
岩間沈下橋 - 四万十川の沈下橋
岩間沈下橋 2022年5月27日 撮影
岩間沈下橋(高知県四万十市西土佐岩間)は、鏡のような川面に青い空と緑の山々が映し出されることから、四万十川の沈下橋の中でも有名な撮影スポットになっている。観光ポスターやパンフレット、テレビCMなどでも多く見かける場所だ。
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岩間沈下橋 - 四万十川の沈下橋
岩間沈下橋 2022年5月27日 撮影
岩間沈下橋は1966年(昭和41年)に架けられた。全長120メートルだが、幅は3.5メートルしかなく、自動車が1台通るのが精一杯。
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岩間沈下橋 - 四万十川の沈下橋
岩間沈下橋 2022年5月27日 撮影
沈下橋 (ちんかばし) とは、増水時に橋が水中に沈下することを想定し、水の抵抗を受けにくくし、流木などが引っ掛かるのを避けるために、欄干を設けていない。水面からの高さは2~3メートル程度のところに架けることから建設費も安く、生活道路として、太平洋戦争後、盛んに架けられるようになった。
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岩間沈下橋 - 四万十川の沈下橋
岩間沈下橋 2022年5月27日 撮影
四万十川 (しまんとがわ) は、全長196km、流域面積2,270km2の四国最長の川だ。4万もの川が集まることからこの名が冠せられたが、実際の支流総数は318。本流にダムが建設されていないことから「日本最後の清流」と呼ばれる。
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岩間沈下橋 - 四万十川の沈下橋
岩間沈下橋 2022年5月27日 撮影
一方で、大雨の影響ですぐ増水するため、沈下橋が水中に没することは多い。
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口屋内沈下橋 - 四万十川の沈下橋
口屋内沈下橋 2022年5月27日 撮影
口屋内沈下橋 (くちやない ちんかばし) (屋内大橋;四万十市西土佐口屋内)は全長241.3メートルで、四万十川の沈下橋の中で2番目に長い。幅3.6メートル。優しいカーブを描くフォルムが特徴だ。支流の中で最も透明度が高いといわれている黒尊川との合流地点にある。
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口屋内沈下橋 - 四万十川の沈下橋
口屋内沈下橋 2022年5月27日 撮影
1955年(昭和30年)に架けられたが、2010年(平成22年)に橋が落ちてしまった。2021年(令和3年)4月に復旧した。自動車の通行はできない。

橋の縁に「あぶない、飛び込むな!!」の文字があるが、四万十川は流れが穏やかに見える場所でも、複雑な渦ができていることがあり、飛び込むと溺れる恐れがある。
勝間沈下橋 - 四万十川の沈下橋
勝間沈下橋 2022年5月27日 撮影
勝間沈下橋 (かつま ちんかばし) (高知県四万十市勝間)は、全長171.4メートル、幅は最大4.4メートル。四万十川で唯一、3本の橋脚がある沈下橋だ。川幅が広く流れも穏やかに見えるが、ここにも複雑な渦ができているので飛び込んではいけない。
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勝間沈下橋 - 四万十川の沈下橋
勝間沈下橋 2022年5月28日 撮影
右岸側は河原になっており、夏はカヌーやキャンプなどで賑わう。近くに駐車場があり、トイレも併設されている。
2003年(平成15年)には、釣りバカ日誌14のロケ地となった。
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三里沈下橋 - 四万十川の沈下橋
三里沈下橋 2022年5月27日 撮影
三里沈下橋 (みさと ちんかばし) (深木沈下橋;高知県四万十市三里)は、全長145.8メートル、幅3.3メートル。国道から離れており、車の往来も少ないが、夕日に映える風景は絶景だ。普通車の通行可能。
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三里沈下橋 - 四万十川の沈下橋
三里沈下橋 2022年5月27日 撮影
近くに、四万十川を周遊する屋形船「四万十の碧 (しまんとのあお) 」の乗船場があり、船に乗って沈下橋をくぐり抜ける。
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佐田沈下橋 - 四万十川の沈下橋
佐田沈下橋 2007年7月31日 撮影
佐田沈下橋 (さた ちんかばし) (今成橋;高知県四万十市佐田)は四万十川の最下流にあり、全長291.6メートルで四万十川の沈下橋の中で最も長い。幅4.2メートル。
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佐田沈下橋 - 四万十川の沈下橋
佐田沈下橋 2022年5月27日 撮影
19本ある青い橋脚が目立つ。佐田地区と今成地区を結ぶ市道として、1972年(昭和47年)に完成した。
四万十市内から車で15分ほどの場所にあり、観光客も多く訪れる。
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(2560×1707 ピクセル, 1857 Kbyte)
佐田沈下橋 - 四万十川の沈下橋
佐田沈下橋 2022年5月27日 撮影
俯瞰してみると、全長291.6メートルはとても長い。

1998年(平成10年)7月に、高知県は、沈下橋が生活・文化・景観・親水等の観点から重要な役割を担っていると考え、「防災上、維持管理上支障のない沈下橋は保存を基本とし、生活道に加え生活文化遺産として後世に引き継ぐ」とした「四万十川沈下橋保存方針」を策定した。
2016年(平成28年)6月現在、この方針となっている沈下橋が、本流に22本、支流に26本ある。
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久喜沈下橋 - 四万十川の沈下橋
久喜沈下橋 2022年5月28日 撮影
久喜沈下橋 (くき ちんかばし) (高知県吾川郡仁淀川町久喜)は、1935年(昭和10年)に架けられた最も古い沈下橋で、国の登録有形文化財になっている。
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久喜沈下橋 - 四万十川の沈下橋
久喜沈下橋 2022年5月28日 撮影
コンクリートで補強された岩盤に、アーチ形をした13メートルの桁を架け、その東側に二重の桁を連続させている。
このあたりは川幅が狭く、その本流に耐えられる構造を備えており、いまでも山里の生活道路として利用されている。
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岩間沈下橋への交通アクセス

【自動車】
  • JR江川崎駅から車で約15分
  • 高知道「四万十町中央I.C.」から国道381号経由で60km

岩間沈下橋の近隣の情報

参考サイト

沈下橋 関連
(この項おわり)
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