二子玉川は多摩川の自然が残る住宅地

二子玉川 （ふたごたまがわ） （通称、二子玉 （にこたま） ）の名前は、玉川を挟んで川崎側にあった二子村と、世田谷側にあった玉川村に由来するとされている。
写真中央にあるのが玉川で、手前の鉄橋は東急田園都市線・大井町線の二子橋梁、その向こうに国道246号線が見える。

西方には富士山が見える。

江戸時代には大山の阿夫利神社 （あぶりじんじゃ） を参拝する大山街道の宿場があり、多摩川の二子の渡しの船着き場付近には茶屋が集まっていた。

明治時代には料亭街に変わり、1907年（明治40年）に東急玉川線が開通すると宅地開発が進んだ。

1922年（大正11年）に玉川第二遊園地（後の二子玉川園）が開園。1960年代にはウルトラマン・シリーズのロケ地として使われた。1985年（昭和60年）に閉園し、再開発により現在は高層ビルの建ち並ぶ二子玉川ライズになっている。

東急田園都市線・大井町線の高津駅が見える。1927年（昭和2年）7月に開業。開業当時、高津村役場の最寄駅であったことからこの名が付いた。
2009年（平成21年）7月に複々線化し、対面式の上下線ホーム2面2線、中央に2線の通過線がある。

1969年（昭和44年）11月に、二子玉川駅の西口前に、玉川髙島屋を中心に120の専門店と大型駐車場を備えたショッピングセンター「玉川髙島屋S・C」がオープンした。西口は髙島屋S・Cを中心に街が形成されていった。

東口は2005年（平成17年）から再開発が進み、2009年（平成21年）7月に二子玉川ライズの高層棟が、2015年（平成27年）4月には二子玉川ライズ・テラスマーケットが開業した。同時に、二子玉川公園が新設された。
二子玉川の周辺は、砧公園や等々力渓谷など、都会では貴重な自然が比較的多く残っている。