
五重塔

五重塔


山頂鳥居
参道の石段の尽きるところ朱色の鳥居がある。
もともと青銅の鳥居があったが、太平洋戦争の際に供出され、その跡地に地元の児童生徒の寄付によって建立された。
もともと青銅の鳥居があったが、太平洋戦争の際に供出され、その跡地に地元の児童生徒の寄付によって建立された。

授与所・祈祷所
鳥居の手前の坂は十五童坂と呼び、坂の左に一山の貫主の住んだ執行寺跡、右に本社のかぎを取り扱った鍮取役という一生不犯の清僧修験の住んだ能林院があった。
正面に御札などの授与所・祈祷所が、左には宿坊の斎館がある。
正面に御札などの授与所・祈祷所が、左には宿坊の斎館がある。

もとは華蔵院といい、1697年(元禄10年)に再建された正穏院、智憲院と共に三先達寺院の一つで、羽黒山執行別当に次ぐ宿老の住した寺であったが、明治の神仏分離の際に神社の斎館として残った。

随神門
江戸時代には山内に30余坊あったが全て取り壊され、往時の山伏達の住した遺構として今に残る唯一の建物である。2005年(平成17年)に鶴岡市の文化財に指定された。
石の鳥居をくぐると、朱色の随神門が見えてくる。
石の鳥居をくぐると、朱色の随神門が見えてくる。

参道
雪に隠れて見えないが、右脇には天拝石という御神石と、末社の天地金神社がある。

随神門の先は出羽三山の神域となる。敷き詰められた2446段の石畳の階段の周囲には、樹齢350年から500年を越す老杉が建ち並び、神々しい雰囲気に――。
この石段は、羽黒山中興の祖、50代別当天宥が江戸時代の1648年(正保4年)から13年の歳月をかけて敷設したもので、かつて観音菩薩を祀った由緒から石段には33個の彫り物が刻まれている。すべてを探せば大願が成就するとも言われている。

随神門の先は出羽三山の神域となる。敷き詰められた2446段の石畳の階段の周囲には、樹齢350年から500年を越す老杉が建ち並び、神々しい雰囲気に――。
この石段は、羽黒山中興の祖、50代別当天宥が江戸時代の1648年(正保4年)から13年の歳月をかけて敷設したもので、かつて観音菩薩を祀った由緒から石段には33個の彫り物が刻まれている。すべてを探せば大願が成就するとも言われている。

祓川神社と岩戸分神社
随神門を過ぎて降っていくと、祓川のせせらぎが聞こえてくる。
その名の通り、羽黒山へ登るために身を清めた川で、まだ山頂まで車道がなかった時代、参拝者はみな衣服を脱いでこの川に身を浸し、清らかになって山頂までの生まれ変わりの道を歩んだという。

禊ぎをする場所には、天宥が、堰を築造して約8km離れた水呑沢からの水を落とした須賀の滝(不動の滝)がある。
その名の通り、羽黒山へ登るために身を清めた川で、まだ山頂まで車道がなかった時代、参拝者はみな衣服を脱いでこの川に身を浸し、清らかになって山頂までの生まれ変わりの道を歩んだという。

禊ぎをする場所には、天宥が、堰を築造して約8km離れた水呑沢からの水を落とした須賀の滝(不動の滝)がある。

祓川神社と岩戸分神社
須賀の滝に向かって左に岩戸分神社が、右に祓川神社が鎮座している。2つの社の間には、奉納された不動尊像と梵天が祀られている。
交通アクセス
【バス】
- 鶴岡市から庄内交通バス「羽黒山頂行き」で約50分、終点下車
参考サイト
- 出羽三山神社@DewasanzanO:Twitter
- 出羽三山:日本遺産
- 出羽三山神社 石段詣:つるおか観光ナビ
近隣の情報
- 出羽三山神社で生まれ変わる:ぱふぅ家のホームページ
- 鶴岡駅は鶴岡市の中心駅:ぱふぅ家のホームページ
- 月山ダムは豊かな自然に囲まれている:ぱふぅ家のホームページ
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(この項おわり)
写真の五重塔は、参道・一の坂登り口の杉並木の中にある。東北地方では最古の塔といわれ、平将門の創建と伝えられる。現在の等は約600年前に再建されたもので、高さ29メートルの三間五層柿葺素木造で、1966年(昭和41年)に国宝に指定された。
近くに、樹齢1,000年、樹の周囲10メートルの巨大な爺杉がある。