SL人吉は、JR九州が運行する臨時快速列車である。1922年(大正11年)製造の 8620形蒸気機関車 58654号機を使って客車を牽引する。老朽化のため、2024年(令和6年)3月23日に引退した。
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58654号機は、当初、長崎本線に入線し、その後、九州各地で活躍。1949年(昭和24年)には唐津線に入り、1961年(昭和36年)にお召し列車を牽引した。1968年(昭和43年)に人吉機関区に転属してからは、お召し列車を牽引した。
1975年(昭和50年)3月9日に、のべ300万kmを走行し引退。廃車となり、人吉市SL展示館に展示された。
1975年(昭和50年)3月9日に、のべ300万kmを走行し引退。廃車となり、人吉市SL展示館に展示された。
故障した58654号機は約4億円をかけて小倉工場で修復され、客車をリニューアルし、2009年(平成21年)4月25日から「SL人吉」として運行を再開した。
8620形蒸気機関車は、小型で急行が牽引可能な汎用性のある蒸気機関車として設計された。全長16.77メートル、全高3.78メートル、機関車重量48.8トン、炭水車重量34.5トン、動輪径1.6メートル。最高速度は90km/h。1914年(大正3年)から1929年まで672両が製造され、その後の国鉄の標準デザインとなった。
8620形蒸気機関車は、小型で急行が牽引可能な汎用性のある蒸気機関車として設計された。全長16.77メートル、全高3.78メートル、機関車重量48.8トン、炭水車重量34.5トン、動輪径1.6メートル。最高速度は90km/h。1914年(大正3年)から1929年まで672両が製造され、その後の国鉄の標準デザインとなった。
SL人吉は、3月から11日までの金・土・日曜日・祝日および夏休み期間中に、1日1往復運行する。午前中に熊本駅を出発して昼間に人吉駅に到着し、午後に人吉駅を出発して夕方に熊本駅に到着するダイヤとなっている。全車座席指定席。
SL人吉のヘッドマークは、黒バックに金文字装飾の力強く重厚なもので、SLらしさを前面に押し出している。鹿児島本線と肥薩線の両方がローマ字で刻まれている。
運転席。
1号車と3号車にはキッズスペースが、2号車にはビュッフェがある。
SL側の展望ラウンジ。
高級感あふれるローズウッドに包まれ、流れゆく景色を見ながら贅沢な一時を過ごすことができるだろう。
高級感あふれるローズウッドに包まれ、流れゆく景色を見ながら贅沢な一時を過ごすことができるだろう。
DL側の展望ラウンジ。
上品な白木、メープルウッドをふんだんに使っており、ベンチに腰掛けて、流れゆく景色を見ながら語らうことができるだろう。
上品な白木、メープルウッドをふんだんに使っており、ベンチに腰掛けて、流れゆく景色を見ながら語らうことができるだろう。
木の温もりが感じられるクラシカルな車内にボックスシートが設置されている。
シートは、号車や場所によってデザインや材質が異なる。
シートは、号車や場所によってデザインや材質が異なる。
乗車した1号車の座席は、黒色の皮シートだ。
1号車。
2号車のビュッフェ。
1号車の非常口。非常口も格好良くデザインされている。
車内では記念乗車券にスタンプを押すことができる。
また、アテンダントが手持ちのカメラを使って記念写真の撮影に応じてくれる。
また、アテンダントが手持ちのカメラを使って記念写真の撮影に応じてくれる。
参考サイト
- 快速人吉がSL人吉の代打で登場:ぱふぅ家のホームページ
(この項おわり)