門司港レトロは大正レトロな観光地

2014年10月17日・2018年9月10日 撮影

門司港レトロハイマート

門司港レトロハイマート - 門司港レトロ
門司港レトロ(福岡県北九州市門司区港町)は、JR門司港駅周辺に残る古い建物を 1988 年(昭和 63 年)から大正レトロを基調に整備し、1995 年(平成 7 年)3 月にグランドオープンした観光地である。国土交通省の都市景観百選を受賞している。
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夜景 - 門司港レトロ
2018年9月10日 撮影
門司港では、いろいろな夜景を楽しむことができる。昼とは違った魅力を放つ門司港レトロのライトアップや、闇夜に浮かび上がる関門橋など、どこを切り取っても美しい景色だ。
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門司港レトロハイマート - 門司港レトロ
中央にそびえるのは、黒川紀章が設計した門司港レトロハイマートで、31階103 メートルの高層ビルだ。31階の門司港レトロ展望室へは直通エレベーターで上る。有料。
眼下に門司港ホテルが見える。
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門司港レトロハイマート - 門司港レトロ
関門橋は全長は 1068m の吊橋で、1973 年(昭和 48 年)に完成。当時は東洋一の吊橋だった。
下関IC と門司 IC を結ぶ「関門自動車道」という高速道路になっている。
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門司港レトロハイマート - 門司港レトロ
展望台にはデジタル望遠鏡や喫茶店がある。

国際友好記念図書館

国際友好記念図書館 - 門司港レトロ
国際友好記念図書館(福岡県北九州市門司区東港町1−12)は、北九州市と中国・大連市の友好都市締結15 周年を記念し、1995 年(平成 7 年)に建設された。
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国際友好記念図書館 - 門司港レトロ
ロシア帝国が 1902 年(明治 35 年)、大連市に建設した東清鉄道汽船事務所を複製したものである。設計者はドイツ人と伝えられている。
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国際友好記念図書館 - 門司港レトロ
1階は中華レストラン「大連あかしあ」、2階は中国・東アジア関連書籍の図書館、3階は旧満州関連の資料展示室になっている。

図書館には、、「ドラえもん」や宮崎駿の漫画の中国語版や大連にあった日本人学校の同窓誌などがある。

旧門司三井倶楽部

旧門司三井倶楽部 - 門司港レトロ
旧門司三井倶楽部(福岡県北九州市門司区港町7-1)は、1921 年(大正 10 年)、三井物産の社交場として建てられたハーフティンバー様式の建物である。設計者は、当時九州建設階の若きリーダーであった松田昌平。
館内はアールデコ調のデザインが施されている。
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旧門司三井倶楽部 - 門司港レトロ
ハーフティンバー様式はヨーロッパ伝統の木造建築工法で、木造の骨組みの間を漆喰やレンガ、石などを使って埋めて壁が作られ、木造の骨組みがそのまま外観デザインのアクセントとなっている。

1922 年(大正 11 年)、アインシュタイン夫妻が来日し、ここに宿泊した。アインシュタインメモリアルルームとして、宿泊した部屋が 2階にて復元されている。併せて、門司区出身の女流作家・林芙美子の資料室もある。
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旧門司三井倶楽部 - 門司港レトロ
戦後、三井物産は解体され、1949 年(昭和 24 年)に旧国鉄が買収し、門鉄会館として利用するようになった。ちなみに、戦前の三井物産と現在の三井物産は、全く別個の企業体である。
1990 年(平成 2 年)に国の重要文化財に指定され、現在地に移転するための工事が始まった。移転が完了したのは 1994 年(平成 6 年)12 月のことである。
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旧門司三井倶楽部 - 門司港レトロ
1階は、レストラン「三井倶楽部」になっている。
大正ロマンの香り漂う木造建築の中で、和洋折衷の懐石料理を楽しめる。門司港名物の「焼きカレー」もメニューに並ぶ。
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旧門司三井倶楽部 - 門司港レトロ
北東側ある木造平屋の附属屋が気になる。
厨房や従業員の休息室などがあるという。
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旧門司税関

旧門司税関 - 門司港レトロ
旧門司税関(福岡県北九州市門司区東港町1-24)は、1909 年(明治 42 年)に門司税関が発足したことを受け、1912 年(明治 45 年)に建設された煉瓦造り瓦葺き 2階建の庁舎だ。庁舎としては 2 代目で、3 代目が完成する 1927 年(昭和 2 年)まで使用されて嫌。
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旧門司税関 - 門司港レトロ
1991 年(平成 3 年)から 4 年の歳月をかけて復元され、1995 年(平成 7 年)3 月にグランドオープンした。1階には休憩室や喫茶店「レトロカフェ」を設け、2階はギャラリーと展望室になっている。

2007 年(平成 19 年)、近代産業文化遺産認定された。
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旧JR九州本社ビル

旧JR九州本社ビル - 門司港レトロ
旧 JR 九州本社ビル(福岡県北九州市門司区西海岸 1-6-2)は、1937 年(昭和 12 年)、三井物産門司支店の三代目の建物として建設された。6階建て鉄筋コンクリートのビルは、当時の九州で最も高かった。

設計者した松田軍平は、前述の旧門司三井倶楽部を設計した松田昌平の弟である。
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旧JR九州本社ビル - 門司港レトロ
1949 年(昭和 24 年)、財閥解体にともない旧国鉄に売却された。1987 年(昭和 62 年)には国鉄民営化を受け、JR 九州の九州本社の JR貨物の九州支社として使われるようになる。
2001 年(平成 13 年)に JR 九州が撤退し、ビルの解体を行う予定だったら北九州市に譲渡され、関門海峡ライブ館などが開館し、現在に至る。
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海峡ドラマシップ

海峡ドラマシップ - 門司港レトロ
海峡ドラマシップ(福岡県北九州市門司区西海岸 1 丁目3-3)は、関門海峡の過去・現在を五感で感じられるミュージアムとして、2003 年(平成 15 年)にオープンした。
海峡にまつわる歴史を再現した「海峡アトリウム」「海峡歴史回廊」をはじめ、大正時代の街並みを再現した「海峡レトロ通り」など。
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旧大連航路上屋

旧大連航路上屋 - 門司港レトロ
旧大連航路上屋(福岡県北九州市門司区西海岸 1-3-5)は、門司港の国際ターミナルとして 1929 年(昭和 4 年)に建設された。設計は、国会議事堂を手掛けた大熊喜邦 (おおくまよしくに) による。
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旧大連航路上屋 - 門司港レトロ
幾何学形態を取り入れたアールデコ様式が特徴だ。
約 5 年の歳月をかけ再整備され、2013 年(平成 25 年)7 月にオープンした。

1階には、文字生まれの映画監督・松永武 (まつながたけし) が収集した 1 万 2 千点を超える貴重な映画関連の資料を公開展示されている。

門司郵船ビル

門司郵船ビル - 門司港レトロ
門司郵船ビル(福岡県北九州市門司区港町7-8)は、1927 年(昭和 2 年)に建造された鉄筋コンクリート造、地上 4階・地下 4階のビルである。門司港駅の向かい(北東側)にある。

エレベーターや暖房装置、給湯、水洗トイレなど、当時の最新鋭設備を備えたビルである。
現在もテナントを募集している。
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群芳閣

群芳閣 - 門司港レトロ
群芳閣(福岡県北九州市門司区港町1-7)は、田川で石炭採掘業を営んでいた片山逸太が、引退後の 1895 年(明治 28 年)に料亭として創業したもので、後に旅館専業となった。門司港に戦前から残っている唯一の旅館だ。
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群芳閣 - 門司港レトロ
戦前は木造4階の建物だった。1945 年(昭和 20 年)の空襲では、従業員らの活躍により奇跡的に焼失を免れた。道路拡張工事に伴い、1950 年(昭和 25 年)に2階建に改築された。

玄関横には「バナナの叩き売り発祥の地」碑が建っている。
群芳閣 - 門司港レトロ
バナナが日本に輸入されたのは 1903 年(明治 36 年)頃で、台湾の商人が神戸に持ち込んだとされている。その後、台湾から門司港に大量輸入されるようになった。
輸送中に蒸れた籠熟 (かごうれ) バナナや、加工中に生じた不良品で輸送困難なものは、出来るだけ早く換金するために、露天商を使った客を集め売り捌いた。これが「バナナの叩き売り」の始まりだ。

ブルーウイングもじ

ブルーウイングもじ - 門司港レトロ
ブルーウィングもじ(福岡県北九州市門司区浜町4-1)は、全長108 メートルと、全国で最大級の歩行者専用のはね橋だ。1 日に 6 回、最大 60 度まで跳ね上がる。

恋人の聖地として、デートスポットになっている。
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門司港ビール工房

門司港ビール工房 - 門司港レトロ
門司港地ビール工房(福岡県北九州市門司区東港町6-9)は、北九州市内にしか出回っていない地ビールの工房でもあり、ヴァイツェン、ベールエール、ピルスナー、スペシャルの 4種類が醸造されている。
1階のビアホールからは 2階の醸造設備も見渡せる。地元の新鮮な魚介類を使った料理も美味ぞろいだ。

門司港駅

門司港駅 - 門司港レトロ
門司港駅(福岡県北九州市門司区西海岸 1 丁目5-31)は、九州鉄道の起点として、1891 年(明治 24 年)4 月に開業した。2 代目駅舎が完成し、現在の位置に移転するのは 1914 年(大正 3 年)のことである。
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門司港駅 - 門司港レトロ
自動改札機があるが、レトロなイメージを壊さないように、塗装を茶色にして目立たなくしている。
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門司港駅 - 門司港レトロ
駅構内には、戦前から使用されている洗面所、手水鉢、上水道など様々な歴史的資産が点在する。
1988 年(昭和 63 年)、駅舎としては全国で初めて国の重要文化財に指定された。
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門司港駅 - 門司港レトロ
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門司港駅 - 門司港レトロ
残念ながら、2012 年(平成 24 年)9 月から大規模保存修理工事の最中で、2 代目駅舎を見ることは適わなかった。工事完了は 2018 年(平成 30 年)3 月の予定。
門司港駅 - 門司港レトロ
修理期間中も素屋根内や工事ヤードの様子を見学できる「門司港駅保存修理工事見学デッキ」が用意されている。
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門司港駅 - 門司港レトロ
駅舎は木造2階建ての銅板葺きで、ドイツ人技師ヘルマン・ルムシュッテルの監修の下に t 建てられた左右対称のネオルネサンス様式だ。映画『終着駅』の舞台となったローマのテルミニ駅をモデルにしたといわれている。

ヤードの中には、屋根窓(ドーマー)が分解して安置されている。

トロッコ列車「潮風号」

トロッコ列車「潮風号」 - 門司港レトロ
レトロ列車「潮風号」は、九州鉄道記念館 - 関門海峡めかり間の 2.1km を運行する観光列車である。客車は島原鉄道でトロッコ列車「島鉄ハッピートレイン」に使用されていた車両で、機関車は南阿蘇鉄道でトロッコ列車「ゆうすげ号」に使用されていた車両である。
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トロッコ列車「潮風号」 - 門司港レトロ
鹿児島本線の支線や、田野浦公共臨港鉄道の廃線跡などを利用して線路が敷設された。
休止線や車両の再活用による観光振興が評価され、2009 年(平成 21 年)に日本鉄道賞・特別表彰に選ばれた。

残念ながら、この期間中は土日運行であるため、乗車できなかった。

門司港レトロの町並み

西鉄北九州線100形148号 - 門司港レトロ
駐車場に静態保存されているのは、西鉄北九州線で活躍していた路面電車100 形 148 号である。

1940 年(昭和 15 年)から 1941 年にかけて製造されたもので、全長12 メートル。
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丸型ポスト - 門司港レトロ
1945 年(昭和 20 年)に終戦を迎え、物資の入手が軌道に乗るようになった 1949 年(昭和 24 年)から新しい鉄製ポストとして実用化されたのが「郵便差出箱1 号丸型」、いわゆる「丸型ポスト」である。われわれの世代には懐かしいポストだ。
門司港レトロ駐車場 - 門司港レトロ
門司港レトロ駐車場は、煉瓦の壁だけが残っている市営駐車場である。
門司港レトロ


交通アクセス

【鉄道】
  • JR門司港駅
【バス】
  • 西鉄バス「レトロ桟橋通バス停」など
【船舶】
  • 関門汽船「門司港桟橋」
行き方ナビ
出発地の最寄駅:

目的地:門司港レトロ

近隣の情報

この付近でネットができる宿

(この項おわり)
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