西暦476年 - 西ローマ帝国が滅亡

傭兵隊長オドアケルが皇帝ロムルス・アウグストゥルスを廃位
傭兵隊長オドアケル
西暦395年のローマ帝国の分裂後も西ローマ帝国は存続したが、ゲルマン人の大移動が領内に押し寄せるようになると、帝国の防衛をゲルマン人傭兵部隊に依存しなければならなくなっていった。

西暦476年、ゲルマン人の傭兵オドアケルはクーデターを起こし、西ローマ皇帝ロムルス・アウグストゥルスを廃位させる。
オドアケルは、ローマ元老院を通じて皇帝を不要とする勅書を東ローマ帝国の皇帝ゼノンへ送り、西ローマ皇帝の帝冠と紫衣を返上した。ゼノンはオドアケルに、ローマ貴族とイタリア領主の称号、およびにローマ皇帝の代官としてイタリアを統治する法的権限を与えた。

しかし、484年、東ローマ帝国に内乱が起き、オドアケルは対立皇帝レオンティウスに与した。ゼノンは東ゴート王テオドリックにオドアケル討伐を命じ、493年に降伏した直後、オドアケルは東ゴート族長テオドリックに暗殺される。テオドリックは東ゴート王国を建国する。

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