シリーズ概要
『機動警察パトレイバー』は、ヘッドギア原作のメディアミックス作品で、ゆうきまさみさんによる漫画版は、アニメ版とは少し違ったストーリー展開になっている。『週刊少年サンデー』1988年17号から1994年23号まで連載され、単行本全22巻。OVA(初期6話、新16話)、テレビシリーズ(全47話)、映画(3作品)。
原作集団のヘッドギアのメンバーは、21世紀から振り返ると超豪華メンバーである。
- ゆうきまさみ:原案および漫画
- 出渕裕:メカニックデザイン
- 高田明美:キャラクターデザイン
- 伊藤和典:脚本
- 押井守:監督
目次
- シリーズ概要
- 機動警察パトレイバー 第1巻
- 機動警察パトレイバー 第2巻
- 機動警察パトレイバー 第3巻
- 機動警察パトレイバー 第4巻
- 機動警察パトレイバー 第5巻
- 機動警察パトレイバー 第6巻
- 機動警察パトレイバー 第7巻
- 機動警察パトレイバー 第8巻
- 機動警察パトレイバー 第9巻
- 機動警察パトレイバー 第10巻
- 機動警察パトレイバー 第11巻
- 機動警察パトレイバー 第12巻
- 機動警察パトレイバー 第13巻
- 機動警察パトレイバー 第14巻
- 機動警察パトレイバー 第15巻
- 機動警察パトレイバー 第16巻
- 機動警察パトレイバー 第17巻
- 機動警察パトレイバー 第18巻
- 機動警察パトレイバー 第19巻
- 機動警察パトレイバー 第20巻
- 機動警察パトレイバー 第21巻
- 機動警察パトレイバー 第22巻
- レビュー
- 参考サイト
機動警察パトレイバー 第1巻
泉野明「こーゆーのにあこがれて、特機志望したんです! 子供のころ、テレビアニメでよくみてたんです!」
警備のアルバイトをしている泉野明候補生を一目見ようと、後藤喜一警部補と南雲しのぶはバビロンプロジェクト3号区画建設工事現場に来ていた。すると、突然の爆発事故。環境保護組織「地球防衛軍」が犯行声明をあげる。
翌日、篠原重工八王子工場での勤務に就いた野明は、ハンガーから出てくるパトレイバー「98式AV」、通称イングラムを前に、「趣味の世界だねえ」と言うと、作業着を着た榊清太郎は「おれもこの歳になって、こんなごつい機械をいじれると思うと‥‥うれしくってなあ‥‥」と笑いがこみ上げる。
野明は、篠原重工筑波研究所で行われた特機の適性試験にパスし、特機専門の研修校へ転校。一方、南雲警部補が率いる特機部隊は、暴れる菱井インダストリー社製多機能レイバー「ヘラクレス21」を前に為す術がない。

ハイパーテクノロジーの急速な発達とともに、あらゆる分野に進出した多足歩行式大型マニピュレーター「レイバー」。しかしそれは、レイバー犯罪と呼ばれる、新たな社会的脅威をもまきおこした。
続発するレイバー犯罪に対抗すべく、警視庁は本庁警備部内に特殊機械化部隊を創設した通称「パトロール・レイバー中隊」――パトレイバーの誕生である。

泉野明、篠原遊馬、太田功の3人は、後藤隊長が率いる特車二課第2小隊に配属になり、野明は1号機に搭乗することに。最初の3日間は草刈りをやらされた3人だったが、4日目に新型レイバーが搬入されることに‥‥そこに事件が起きる。
翌日、篠原重工八王子工場での勤務に就いた野明は、ハンガーから出てくるパトレイバー「98式AV」、通称イングラムを前に、「趣味の世界だねえ」と言うと、作業着を着た榊清太郎は「おれもこの歳になって、こんなごつい機械をいじれると思うと‥‥うれしくってなあ‥‥」と笑いがこみ上げる。
野明は、篠原重工筑波研究所で行われた特機の適性試験にパスし、特機専門の研修校へ転校。一方、南雲警部補が率いる特機部隊は、暴れる菱井インダストリー社製多機能レイバー「ヘラクレス21」を前に為す術がない。

ハイパーテクノロジーの急速な発達とともに、あらゆる分野に進出した多足歩行式大型マニピュレーター「レイバー」。しかしそれは、レイバー犯罪と呼ばれる、新たな社会的脅威をもまきおこした。
続発するレイバー犯罪に対抗すべく、警視庁は本庁警備部内に特殊機械化部隊を創設した通称「パトロール・レイバー中隊」――パトレイバーの誕生である。

泉野明、篠原遊馬、太田功の3人は、後藤隊長が率いる特車二課第2小隊に配属になり、野明は1号機に搭乗することに。最初の3日間は草刈りをやらされた3人だったが、4日目に新型レイバーが搬入されることに‥‥そこに事件が起きる。
機動警察パトレイバー 第2巻
榊清太郎「もっとキズだらけになって帰ってこいや。何度でも直してやらあ。」
シャフトエンタープライズジャパン東京本社では、企画七課の内海課長が、イングラムの能力を欲しいと提案。そのために、シャフトエンタープライズヨーロッパが開発した軍用レイバー、タイプ7「ブロッケン」をイングラムにぶつけると言い出す。野明が登場する1号機は、街中で暴れるブロッケンを取り押さえに向かう――。
太田が乗るイングラム2号機を、いとも簡単に組み伏せたのは、第2小隊に新たに配属された熊耳武緒巡査部長だった。熊耳は野明に、イングラムの能力を引き出すこつをアドバイスする。そして、後藤隊長は、2号指揮者の担当を進士から熊耳に交代させた。模擬戦で、野明が乗る1号機は、太田が乗る2号機を一本背負いして見せた。
太田が乗るイングラム2号機を、いとも簡単に組み伏せたのは、第2小隊に新たに配属された熊耳武緒巡査部長だった。熊耳は野明に、イングラムの能力を引き出すこつをアドバイスする。そして、後藤隊長は、2号指揮者の担当を進士から熊耳に交代させた。模擬戦で、野明が乗る1号機は、太田が乗る2号機を一本背負いして見せた。
機動警察パトレイバー 第3巻
泉野明「やだーっ! イングラム、また壊れちゃうよ!!」
解体される古い建物にやって来た第2小隊。後藤隊長はデータ取得と訓練を兼ねていると言うが、そこで第2小隊メンバーが遭遇したものは‥‥。

非番の日、ゲームセンターにやって来た野明と遊馬。体感ゲーム機「パトレイバー」をプレイするが、結果は散々。そこに眼鏡をかけたサラリーマン風の男性が現れ、10面クリアしてみせる。彼は何者?
ヨーロッパから盗まれたというブロッケンを使って破壊活動を続ける環境保護組織「地球防衛軍」を操作するために、本庁から松井刑事と風杜刑事が特車二課にやって来る。
イングラムと戦った3機のブロッケンのデータは、シャフトエンタープライズ・ジャパン土浦研究所でタイプJ9「グリフォン」にインプットされた。それを見た内海課長は、「ぼくのゲームにいやでも参加してもらいますよ」とつぶやいたのだった。

非番の日、ゲームセンターにやって来た野明と遊馬。体感ゲーム機「パトレイバー」をプレイするが、結果は散々。そこに眼鏡をかけたサラリーマン風の男性が現れ、10面クリアしてみせる。彼は何者?
ヨーロッパから盗まれたというブロッケンを使って破壊活動を続ける環境保護組織「地球防衛軍」を操作するために、本庁から松井刑事と風杜刑事が特車二課にやって来る。
イングラムと戦った3機のブロッケンのデータは、シャフトエンタープライズ・ジャパン土浦研究所でタイプJ9「グリフォン」にインプットされた。それを見た内海課長は、「ぼくのゲームにいやでも参加してもらいますよ」とつぶやいたのだった。
機動警察パトレイバー 第4巻
後藤隊長「特車2課はね、あんたもおれも、人員から装備一式にいたるまで、どっか警察組織の規格からははずれてるんだ。」
小笠原で行われている自衛隊と米軍の演習にグリフォンが乱入――搭乗する少年バドリナート・ハルチャンド(バド)は、砂浜に「グリフォン参上」と書き残していく。。内海課長が現行レイバー規格とフォーマットがまったく違う上にコストがかかるグリフォンが商用化できないことは承知のうえで、基礎理論だけでもuriようはあるし、98式AVを1機捕獲し、そのOSをおまけに付けようと言い出す。
一方、特車二課第2小隊では、野明が成人式を迎えることになり、礼服を着てイングラムをバックに記念写真を撮っていた。

そんなとき、イングラムを下取りに出して、開発中の廉価版を何機かを購入しようという動きがあるという。野明は後藤隊長に「納得できません!」と直談判。南雲隊長も、仕様書に書かれているスペックだけでは信頼できないとこぼす。2月に晴海の国際見本市会場で開催されるレイバーショウに廉価版が展示されるということで、第2小隊が警備に当たることになった。会場に来ていた内海課長とバドは、野明と遊馬と鉢合わせ。2人がイングラムを動かしていることが内海課長に知られてしまう。
レイバーショウの閉幕間際、遊馬は野明からイングラムの起動ディスクを借りて、廉価版を動かしてみる。太田の2号機がこれを止めに入ろうとすると、そこへグリフォンが乱入し‥‥熊耳は、偶然出会った内海課長に向かってリチャード・王と叫んだ‥‥。
一方、特車二課第2小隊では、野明が成人式を迎えることになり、礼服を着てイングラムをバックに記念写真を撮っていた。

そんなとき、イングラムを下取りに出して、開発中の廉価版を何機かを購入しようという動きがあるという。野明は後藤隊長に「納得できません!」と直談判。南雲隊長も、仕様書に書かれているスペックだけでは信頼できないとこぼす。2月に晴海の国際見本市会場で開催されるレイバーショウに廉価版が展示されるということで、第2小隊が警備に当たることになった。会場に来ていた内海課長とバドは、野明と遊馬と鉢合わせ。2人がイングラムを動かしていることが内海課長に知られてしまう。
レイバーショウの閉幕間際、遊馬は野明からイングラムの起動ディスクを借りて、廉価版を動かしてみる。太田の2号機がこれを止めに入ろうとすると、そこへグリフォンが乱入し‥‥熊耳は、偶然出会った内海課長に向かってリチャード・王と叫んだ‥‥。
機動警察パトレイバー 第5巻
後藤隊長「泉は『カラ元気』の効用を知ってるよ」
グリフォンは空を飛んで逃げたが、2号機はメーカー修理に出さなければならないほど破損。熊耳は銃で撃たれて入院、遊馬も入院となり、第2小隊は大幅な戦力ダウンを強いられた。
風杜刑事は熊耳から聴き取りをしながら、リチャード・王の似顔絵を描いた。それを見た遊馬は内海課長によく似ていると言う。そこで、松井刑事と風杜刑事はシャフトエンタープライズ・ジャパンへ。2人に対応した専務は、内海課長にグリフォンを2度と使うなと命じる。専務は、SSS(シャフト・セキュリティ・システム)を使って内海課長とグリフォンの動きを封じようとする。一歩先んじた内海課長らは、グリフォンを積んださんぐりあ号は東京港のコンテナ埠頭に着岸。SSSのキュマイラがグリフォンに襲いかかる。そして、ライアットガンを持った野明のイングラム 1号機が現場へ急行する。
風杜刑事は熊耳から聴き取りをしながら、リチャード・王の似顔絵を描いた。それを見た遊馬は内海課長によく似ていると言う。そこで、松井刑事と風杜刑事はシャフトエンタープライズ・ジャパンへ。2人に対応した専務は、内海課長にグリフォンを2度と使うなと命じる。専務は、SSS(シャフト・セキュリティ・システム)を使って内海課長とグリフォンの動きを封じようとする。一歩先んじた内海課長らは、グリフォンを積んださんぐりあ号は東京港のコンテナ埠頭に着岸。SSSのキュマイラがグリフォンに襲いかかる。そして、ライアットガンを持った野明のイングラム 1号機が現場へ急行する。
機動警察パトレイバー 第6巻
内海課長「あんな暴力バカどもが2、3人死んだところで、どれほどの損失だ。ぼくらからバドとグリフォンを奪った報いだ。安い代償じゃないか」
野明のイングラム1号機、グリフォン、SSSのキュマイラ‥‥三つ巴の戦いの決着がつく。内海課長はシャフトエンタープライズ・ジャパン・ブラジル支社に飛ばされ、黒崎が当面、企画七課の課長代理を務めることになった。

イングラムの修理が終わり、第2小隊は八王子のはずれにある研修所で、イングラムの1ヶ月点検を兼ねて合宿中。みんなの役に立とうと焦る野明は‥‥。

イングラムの修理が終わり、第2小隊は八王子のはずれにある研修所で、イングラムの1ヶ月点検を兼ねて合宿中。みんなの役に立とうと焦る野明は‥‥。
機動警察パトレイバー 第7巻
古柳先生「わたしが求めていたのは生き物のように動く機械です」
東京湾に輸送機が墜落した。海上保安庁や警察が集まる中、黒崎たちは、東京湾に水没したグリフォンのシステム「ASURA」の捜索を一時中断せざるを得なくなった。

東都生物工学研究所の宮ノ森静夫は、輸送機に積んでいた廃棄物13号のコンテナが破損し中身が失われたと、栗栖敏郎所長に報告する。そんななか、川崎沖で無人作業艇が遭難し、ボロボロになった状態で引き上げられる。新聞記事を分析していた宮ノ森は西脇冴子主任に「13号は生きてるんじゃないでしょうか」と言う。

会場のメンテナンスベースで緊急事態が発生。野明が乗るイングラム 1号機が現場に駆けつけると、謎の巨大生物が徘徊していた。野明はリボルバーカノンを全弾命中させるが、巨大生物を取り逃がしてしまう。
堤防に座って煙草をくわえながら「バビロンプロジェクトは魔窟だな」とつぶやく後藤隊長は、偶然、城南工大の古柳先生に出会う。レイバーシステムの産みの親と呼ばれる古柳は、現在のレイバーが自分の考えていた物とは違うと指摘し、「わたしが求めていたのは生き物のように動く機械です」と言う。グリフォンはかなり美しかったと感想を述べ、後藤隊長に「ASURAというのをご存じですかな?」とたずねる。

東都生物工学研究所の宮ノ森静夫は、輸送機に積んでいた廃棄物13号のコンテナが破損し中身が失われたと、栗栖敏郎所長に報告する。そんななか、川崎沖で無人作業艇が遭難し、ボロボロになった状態で引き上げられる。新聞記事を分析していた宮ノ森は西脇冴子主任に「13号は生きてるんじゃないでしょうか」と言う。

会場のメンテナンスベースで緊急事態が発生。野明が乗るイングラム 1号機が現場に駆けつけると、謎の巨大生物が徘徊していた。野明はリボルバーカノンを全弾命中させるが、巨大生物を取り逃がしてしまう。
堤防に座って煙草をくわえながら「バビロンプロジェクトは魔窟だな」とつぶやく後藤隊長は、偶然、城南工大の古柳先生に出会う。レイバーシステムの産みの親と呼ばれる古柳は、現在のレイバーが自分の考えていた物とは違うと指摘し、「わたしが求めていたのは生き物のように動く機械です」と言う。グリフォンはかなり美しかったと感想を述べ、後藤隊長に「ASURAというのをご存じですかな?」とたずねる。
機動警察パトレイバー 第8巻
後藤隊長「わが警視庁はヤマ師に賭けたぞ。勝ってももうからんが、一勝負つきあってくれ。」
黒崎は水中起動用レイバー、タイプSL-8「サイレン」を使って ASURA の回収に向かうが、第2小隊が逃した巨大生物に遭遇し、動作不能に陥る。
一方、後藤隊長は巨大生物「廃棄物13号」に関する情報を集め、その正体に迫りつつあった。ガンで他界した東都生物工学研究所の西脇順一博士は、いったい何を発見したのか。栗栖敏郎所長との関係は。娘の西脇冴子主任は何を考えているのか――そんななか、特車二課に、怪物を発見してもすぐに攻撃するなという通報電話が入る。電話の主は‥‥。
サイレンの装甲に身を包んだ廃棄物13号が、若洲の外側に上陸し、先発していた第1小隊が迎え撃つが歯が立たない。第2小隊が出動準備する中、自衛隊の出動と米軍の協力があるという。特車二課の福島隆浩課長は、なにか犯罪があるのではないかと訝しむ。特車二課と自衛隊は協力し、廃棄物13号を新木場の貯木場に閉じ込めようとするが‥‥。

一方、後藤隊長は巨大生物「廃棄物13号」に関する情報を集め、その正体に迫りつつあった。ガンで他界した東都生物工学研究所の西脇順一博士は、いったい何を発見したのか。栗栖敏郎所長との関係は。娘の西脇冴子主任は何を考えているのか――そんななか、特車二課に、怪物を発見してもすぐに攻撃するなという通報電話が入る。電話の主は‥‥。
サイレンの装甲に身を包んだ廃棄物13号が、若洲の外側に上陸し、先発していた第1小隊が迎え撃つが歯が立たない。第2小隊が出動準備する中、自衛隊の出動と米軍の協力があるという。特車二課の福島隆浩課長は、なにか犯罪があるのではないかと訝しむ。特車二課と自衛隊は協力し、廃棄物13号を新木場の貯木場に閉じ込めようとするが‥‥。

機動警察パトレイバー 第9巻
太田功「おれたちの仕事はそんな理屈をこねることじゃないぞ! なんでもいいから持ってこい! おれが怪物にぶち込んでやる!!」
警察と自衛隊が廃棄物13号と戦っているすぐ近くで、黒崎はノーマル仕様のグリフォンに乗り込み、海底にあるASURAを回収する。グリフォンは野明が乗るイングラム 1号機と鉢合わせするが、これをかわして現場を離脱する。野明はグリフォンの手配を進言するが、後藤隊長は野明の襟を掴んで「仕事の順番、まちがってるんじゃないか?」とたしなめる。

一方、東都生物工学研究所では13号を殺すことができる「T細胞弾頭」が2発だけ完成し、宮ノ森静夫が現場に運び込んだ。後藤隊長は特車二課のある埋め立て地に13号をおびき寄せ、そこで決戦を挑む。

一方、東都生物工学研究所では13号を殺すことができる「T細胞弾頭」が2発だけ完成し、宮ノ森静夫が現場に運び込んだ。後藤隊長は特車二課のある埋め立て地に13号をおびき寄せ、そこで決戦を挑む。
機動警察パトレイバー 第10巻
内海課長「大急ぎで帰ってきたのに‥‥あらかた終わっちゃってるよ。」
廃棄物13号が特車二課のある埋め立て地に上陸した。第1小隊、第2小隊の全員が応戦する。太田がイングラム2号機のリボルバーカノンに装填したT細胞弾頭を撃つが、13号の身体を貫通してしまう。そして、野明の1号機が撃った最後の一発は‥‥。

最近、太田の様子がおかしい。昼食のラーメンのスープを残し、定時になるとすぐ帰ってしまう。熊耳は「女性ね」と言うが‥‥。
本庁総務部からリクリエーションクーポンが支給になった。都の施設で入場料が半額になるという。早速、野明と遊馬はプールに遊びに行くが、そこで出会った屈折した考えをもつ小学生の親は‥‥。
本庁のエリートコースを歩む相沢義衛警部補が、特車二課に配属となった。ついに第3小隊が設立になるのか? 訪日中のアメリカ大統領が、突然、バビロン・プロジェクトの工区を視察したいと言い出し、第2小隊がこれを警護することに。後藤隊長は相沢警部補を隊長代理に据えて指揮を執らせてみたものの‥‥。

最近、太田の様子がおかしい。昼食のラーメンのスープを残し、定時になるとすぐ帰ってしまう。熊耳は「女性ね」と言うが‥‥。
本庁総務部からリクリエーションクーポンが支給になった。都の施設で入場料が半額になるという。早速、野明と遊馬はプールに遊びに行くが、そこで出会った屈折した考えをもつ小学生の親は‥‥。
本庁のエリートコースを歩む相沢義衛警部補が、特車二課に配属となった。ついに第3小隊が設立になるのか? 訪日中のアメリカ大統領が、突然、バビロン・プロジェクトの工区を視察したいと言い出し、第2小隊がこれを警護することに。後藤隊長は相沢警部補を隊長代理に据えて指揮を執らせてみたものの‥‥。
機動警察パトレイバー 第11巻
作業員「日本の若者は駄目よ。すぐやめちゃうから」
テレビドラマ『TOKYOシティ・コップ』が浦山貯水池で行われるロケでレイバーを使うことになり、第2小隊が警備することに。第2小隊の面々に加え、福島課長までも娘のために出演者のサインをもらおうと画策するのだった。
ロケの当日、突然、主役の成瀬了が乗ったレイバーが暴走する。これを仕掛けた仁藤も、じつは騙されており、事件の本命は‥‥。

西暦2000年正月、地球周回軌道上では新型レイバー「いずも1号」の実験が成功し、宇宙ステーション「アーク」の健三計画や月面開発進展の見通しが立とうとしていた。「いずも計画」を推進するレイバー産業振興協会会長で四菱グループ会長の藤倉征四郎は笑みを浮かべていた。地上では、留学生から四菱社員となったモハメッド・アドルースが整備責任者を務める工区で事故が発生し、第2小隊が駆けつけた。
倉庫から「いずも2号」が盗まれ、アドルースの工区では作業員たちが待遇改善を求めてストライキに入るが‥‥。
ロケの当日、突然、主役の成瀬了が乗ったレイバーが暴走する。これを仕掛けた仁藤も、じつは騙されており、事件の本命は‥‥。

西暦2000年正月、地球周回軌道上では新型レイバー「いずも1号」の実験が成功し、宇宙ステーション「アーク」の健三計画や月面開発進展の見通しが立とうとしていた。「いずも計画」を推進するレイバー産業振興協会会長で四菱グループ会長の藤倉征四郎は笑みを浮かべていた。地上では、留学生から四菱社員となったモハメッド・アドルースが整備責任者を務める工区で事故が発生し、第2小隊が駆けつけた。
倉庫から「いずも2号」が盗まれ、アドルースの工区では作業員たちが待遇改善を求めてストライキに入るが‥‥。
機動警察パトレイバー 第12巻
藤倉征四郎「日本のことは日本人だけでやればいい!」
ストライキを収めようとしたモハメッド・アドルースは藤倉会長に呼び出されてしまい、暴動寸前の工区を警備するため特車二課が出動する。「いずも2号」盗難にアドルースが関わっていると疑う藤倉会長は、ストライキの現場に入ると「『いずも計画』の予算は高度な計算に基づいた先行投資だ!! おまえらに払う日銭とは質が違うんだ、質がなっ!!」と言い放つ。「いずも2号」を盗んだ真犯人は‥‥。

太田のおかげで2号機の修理費用は増えるばかり。進士と整備士の斯波繁夫は、太田が使える新兵器を開発しようとするが‥‥。

ついに、内海課長とバドが帰国する。一方、「週刊パトス」の記者を名乗る梶川が遊馬に近づいてきた。篠原家の家庭の事情を取材しているという。

太田のおかげで2号機の修理費用は増えるばかり。進士と整備士の斯波繁夫は、太田が使える新兵器を開発しようとするが‥‥。

ついに、内海課長とバドが帰国する。一方、「週刊パトス」の記者を名乗る梶川が遊馬に近づいてきた。篠原家の家庭の事情を取材しているという。
機動警察パトレイバー 第13巻
内海課長「税金を払ってる国民としてはだ、篠原重工と警察に天誅を加えにゃならんね!」
バドが乗ったグリフォンは、シャフト・エンタープライズ・USAの最新レイバー「M5」を簡単に破壊してしまう。
一方、第1小隊に新型レイバー「AVS-98」が納品される。梶川は「週刊パトス」に、篠原製のレイバーが現場に導入されるにあたって篠原重工から役人に賄賂が渡されたというスクープを載せる。それを読んだ野明は動揺を隠せず、事故処理を失敗してしまう。だが、動揺しているのは遊馬も同じだった。後藤隊長は、遊馬を2号機の指揮に回し、1号機の指揮に熊耳を充てた。
一方、第1小隊に新型レイバー「AVS-98」が納品される。梶川は「週刊パトス」に、篠原製のレイバーが現場に導入されるにあたって篠原重工から役人に賄賂が渡されたというスクープを載せる。それを読んだ野明は動揺を隠せず、事故処理を失敗してしまう。だが、動揺しているのは遊馬も同じだった。後藤隊長は、遊馬を2号機の指揮に回し、1号機の指揮に熊耳を充てた。
機動警察パトレイバー 第14巻
後藤隊長「雨降って土砂崩れ‥‥なんて言葉はなかったよなぁ‥‥」
内海課長「やれやれ、無粋なもんだよ。せっかくの巨人の各党に、飛び道具を持ち出すかね」
内海課長「やれやれ、無粋なもんだよ。せっかくの巨人の各党に、飛び道具を持ち出すかね」
警察女子寮で暮らす野明とのコミュニケーションを深めようと、熊耳が同居してくる。緊張する野明。一方、遊馬と太田のコミュニケーションは最悪な状態へ。
そんなとき、篠原重工本社が過激派に占拠される。「週刊パトス」がスクープした役人に賄賂を渡されたという記事について釈明を聞かせろという犯行声明を出す。だが、篠原社長は暴力には屈しないと応じる。一方、晴海客船ターミナルにシャフト・エンタープライズの極東マネージャーが乗る巨大クルーザー「グレートウォール」が入港する。
大堤防で爆発が起きる。第1小隊が新型レイバー「AVS-98」で出動する。そこにグリフォンが現れる。後藤隊長は間をおかず第2小隊の出動態勢を整える。だが、遊馬と連絡が取れない‥‥。
そんなとき、篠原重工本社が過激派に占拠される。「週刊パトス」がスクープした役人に賄賂を渡されたという記事について釈明を聞かせろという犯行声明を出す。だが、篠原社長は暴力には屈しないと応じる。一方、晴海客船ターミナルにシャフト・エンタープライズの極東マネージャーが乗る巨大クルーザー「グレートウォール」が入港する。
大堤防で爆発が起きる。第1小隊が新型レイバー「AVS-98」で出動する。そこにグリフォンが現れる。後藤隊長は間をおかず第2小隊の出動態勢を整える。だが、遊馬と連絡が取れない‥‥。
機動警察パトレイバー 第15巻
後藤隊長「若者は自分の力で立ち直らなくちゃあ」
遊馬は、父・篠原社長に会って「週刊パトス」の記事の内容を問うが、篠原社長は「おまえには関係のない話だ」と取り合わない。憤懣を抱えたまま、遊馬は後藤隊長のアパートを訪れる。後藤隊長は遊馬を飲み屋に誘った。
一方、徳永専務と内海課長は箱根で極東マネージャーに会っていた。極東マネージャーは内海の提案を受け、徳永専務に「どんなに優れた技術でも、現行の技術に1社で対抗するのでは限界があるだろう。グリフォンの制御に使われているASURAシステムをアジア共通のフォーマットに育てることができれば、有望な市場が築けるかもしれない」と伝える。そして、内海課長に、イングラムとのみっともない引き分けの映像が記憶に残っていると告げる。
本庁はようやく、黒いレイバーを「グリフォン」と呼称することを通達する。一方、平光取締役は、査察部長の御子神にに企画七課の金の流れを探らせる。
一方、徳永専務と内海課長は箱根で極東マネージャーに会っていた。極東マネージャーは内海の提案を受け、徳永専務に「どんなに優れた技術でも、現行の技術に1社で対抗するのでは限界があるだろう。グリフォンの制御に使われているASURAシステムをアジア共通のフォーマットに育てることができれば、有望な市場が築けるかもしれない」と伝える。そして、内海課長に、イングラムとのみっともない引き分けの映像が記憶に残っていると告げる。
本庁はようやく、黒いレイバーを「グリフォン」と呼称することを通達する。一方、平光取締役は、査察部長の御子神にに企画七課の金の流れを探らせる。
機動警察パトレイバー 第16巻
後藤隊長「課長。自分の部下は、三度も同じ相手にコケにされるほどボンクラぞろいじゃありません!」
篠原重工の新型OS「HOS」――後藤隊長は、なかなか内海課長の尻尾を掴めないで困っている松井刑事と組んで、内海課長を引きずり出そうと、「特車二課の機体にHOSを乗せたら無敵じゃないですか」とブラフを流す。
機動警察パトレイバー 第17巻
内海課長「黒崎くん、自分が不利の状況で頭を下げるのは下策だよ・頭は優位に立ったときこそ下げるもんだ!」
ニューヨーク市警から、リチャード・王を追って、ブレディ警部と香貫花・クランシー巡査部長が特車二課にやって来た。裏で子どもの人身売買をやっている「パレット」にリチャード・王が登録されているという。香貫花は、リチャード・王との関係について熊耳を問い詰める。
香貫花が残していった「パレット」のジンザイカタログ・ディスクに秘密のパスワードを入力すると、"SOLD OUT" と記された子どもの顔写真が出てきた。その中にバドの幼い頃の写真があった‥‥。
香貫花が残していった「パレット」のジンザイカタログ・ディスクに秘密のパスワードを入力すると、"SOLD OUT" と記された子どもの顔写真が出てきた。その中にバドの幼い頃の写真があった‥‥。
機動警察パトレイバー 第18巻
後藤隊長「警察ってのはカゼ薬みたいなもんで名、症状が出てから使われる場合がほとんどだ。症状に合わせて解熱剤や咳止めを投与するわけだが‥‥そんときゃ、もう、カゼはひいちゃってるわけよ。ここで『あのとき無理をしなければ』とかいって、それまでの生活を悔いても仕方ないでしょう」
バドの捜索ができないことにヤキモキしている野明に、後藤隊長は警察は風邪薬のようなもので、予防はできない、「おれたちの仕事は、本質的にはいつも手おくれなんだ」と諭す。納得しない野明に、警察は個人ではなく組織として問題に立ち向かう集団だと教える。
上越工場を隠れ家にしている内海課長や黒崎だったが、バドは、黒崎が彼を使い捨てにしようとしている話を耳にしてしまった‥‥。
上越工場を隠れ家にしている内海課長や黒崎だったが、バドは、黒崎が彼を使い捨てにしようとしている話を耳にしてしまった‥‥。
機動警察パトレイバー 第19巻
バド「ぼく、もう‥‥おねえちゃんと勝負でけへんのや‥‥」
上越工場を抜け出したバドは、特車二課のある埋め立て地までやって来て、野明に見つかる。バドは泣きながら「ぼく、もう‥‥おねえちゃんと勝負でけへんのや‥‥」と言う。野明は、バドを斯波繁夫の自宅に匿うが、やがて後藤体調の知るところとなり‥‥。
熊耳の強力でリチャード・王のモンタージュ写真ができると、松井刑事と風杜刑事は、その写真を松永専務に見せ、グリフォンの名前を引き出す。
バドは斯波のパソコン通信を使ってシャフトの内部ネットワークに接続するが、企画七課に補足され、居場所を突き止められてしまう。内海課長に呼び出された熊耳は‥‥。
熊耳の強力でリチャード・王のモンタージュ写真ができると、松井刑事と風杜刑事は、その写真を松永専務に見せ、グリフォンの名前を引き出す。
バドは斯波のパソコン通信を使ってシャフトの内部ネットワークに接続するが、企画七課に補足され、居場所を突き止められてしまう。内海課長に呼び出された熊耳は‥‥。
機動警察パトレイバー 第20巻
内海課長「こうもやすやすと敷地内への侵入を許すとは、テロ対策ってもんができてない。こんなこっちゃ、21世紀の犯罪に対処できませんよ!」
熊耳はリチャード・王に会ってくると書いた置き手紙を残していた。野明はすぐさま、後藤隊長に報告する。直後、内海課長から後藤隊長に電話がかかってくる。内海課長は、バドと熊耳を交換しようと提案するが、後藤隊長はすぐには応じようとしない。
翌日、ブラジャーが後藤隊長宛に届き、それが熊耳のものであることが判明。福島課長は「これはまずいまずい」とオロオロするばかりだった。
台風が接近していた。内海課長は、埋め立て地へ通じる橋を落としたうえで、極東マネージャーが所有する小型レイバー「ハヌマーン」を使って、特車二課の敷地に侵入する。
翌日、ブラジャーが後藤隊長宛に届き、それが熊耳のものであることが判明。福島課長は「これはまずいまずい」とオロオロするばかりだった。
台風が接近していた。内海課長は、埋め立て地へ通じる橋を落としたうえで、極東マネージャーが所有する小型レイバー「ハヌマーン」を使って、特車二課の敷地に侵入する。
機動警察パトレイバー 第21巻
泉野明「やっていいことと悪いことがあるぞっ!!」
野明と遊馬は埋め立て地から外に出掛けていたため、第1小隊と太田の2号機が迎え撃つ。
使わなくなった資材搬入路を通って特車二課の敷地に入った野明は、篠原重工から借り受けた新型レイバー「AVR-0」に乗る。内海課長はバドを取り戻し、グリフォンに乗せる。
使わなくなった資材搬入路を通って特車二課の敷地に入った野明は、篠原重工から借り受けた新型レイバー「AVR-0」に乗る。内海課長はバドを取り戻し、グリフォンに乗せる。
機動警察パトレイバー 第22巻
泉野明「あたのしのイングラムはなぁ‥‥あたしが毎日乗って‥‥少しずつ動きを覚えさせて‥‥ここまで鍛え上げたんだ‥‥あんたが気まぐれで遊ぶ玩具とはなあ‥‥違うんだ!!」
後藤隊長「和泉が仕事を終えて戻ってくるからさ、せめて温かいシャワーで出迎えてやろう」
後藤隊長「和泉が仕事を終えて戻ってくるからさ、せめて温かいシャワーで出迎えてやろう」
イングラムに乗った野明は、バドが操縦するグリフォンと対峙する。グリフォンとイングラムの間には性能差がありすぎる。それでも野明は逃げずにグリフォンを捕まえると、バックドロップを食らわせる。イングラムはボロボロになっていたが、電磁警棒をグリフォンに叩き込み、勝負が付いたのだった。

変装をして晴海客船ターミナルでから熊耳とともにグレートウォールに逃げ込もうとした内海課長だったが、SSSのジェイクに刺される――。

事件から2ヶ月後――松井刑事は奔走していたが、関係者をすべて取り押さえることができずにいた。アメリカに帰った香貫花が、ブレディ警部がバドを養子にすると言っていると書いた手紙を送ってきた。
第2小隊は、今日も元気に現場で活躍している――。

変装をして晴海客船ターミナルでから熊耳とともにグレートウォールに逃げ込もうとした内海課長だったが、SSSのジェイクに刺される――。

事件から2ヶ月後――松井刑事は奔走していたが、関係者をすべて取り押さえることができずにいた。アメリカに帰った香貫花が、ブレディ警部がバドを養子にすると言っていると書いた手紙を送ってきた。
第2小隊は、今日も元気に現場で活躍している――。
レビュー
本シリーズは、レイバーという巨大ロボットが登場するものの、ガンダムや勇者シリーズとは違って、ストーリーもテクノロジーも設定がリアルで、20世紀末という近未来に舞台を設定している。そして、主役はロボットではなく、個性的な登場人物(美少女はいない)たちである。

テレビ第2話「香貫花が来た」より
98式AV「イングラム」やタイプJ9「グリフォン」の性能がずば抜けていても、それがストーリーを引っ張っているわけではない。第2小隊隊員の警察官らしからぬ行動原理と、後藤隊長のカミソリとしての切れ味――こうしたキャラクターが物語を面白くしている。これは、かつてのアメリカのTVドラマ『宇宙大作戦』に似ている。
これは映画第2作以降に顕著にあらわれており、映画版『スタートレックIV 故郷への長い道』と同じく、第2作『機動警察パトレイバー 2 the Movie』、第3作『WXIII』では最後の最後までイングラムが出てこない。

冒頭話のサブタイトル「Prolog」の綴りは、英語 "prologue" ではなく、人工知能のためのコンピュータ言語 Prolog と同じ――と、いきなりマニアックなネタをかましてくる。リアル世界では、1982年に通産省(当時)の主導で第五世代コンピュータプロジェクトが立ち上がり、1985年に最初の個人用逐次推論マシン PSI(Personal Sequential Inference Machine;パーソナルPIM)が完成し、Prologにオブジェクト思考機能を加えた ESP(Extended Self Contained Prolog)をシステム記述言語とした。
第1話のサブタイトル「ザ・ライトスタッフ(あっ軽い人びと)」も、1983年公開のアメリカのドキュメンタリー映画『The Right Stuff』のもじりである。邦題で省かれた "The" を復活させるこだわりよう。
第1話のサブタイトル「ザ・ライトスタッフ(あっ軽い人びと)」も、1983年公開のアメリカのドキュメンタリー映画『The Right Stuff』のもじりである。邦題で省かれた "The" を復活させるこだわりよう。

NEC PC-9801
第11巻でレイバーの作業工区の人手不足が描かれる。現場作業員は、若い外国人の作業員が減っており、年寄りの日本人は来るという。野明が「年とった方だと、レイバーの操作覚えるのに時間がかかるでしょ?」と聞くと、作業員は「でもマジメにやってくれっからね」と応じる。そして「日本人の若者はだめよ、すぐやめちゃうから」「クリスマスのホテル代かせいだら、いなくなっちゃうから」と愚痴をこぼす。そして、外国人が現場責任者を務めている――今日の日本の現場を予見するかのような設定だ。
全巻を通じて手駒としてこき使われる環境保護組織「地球防衛軍」も、今日の過激な環境保護運動を予見させる。

とはいえ、当時の世相をリアルに反映したがゆえに、21世紀の現在から振り返ると時代遅れになってしまった設定もある。
たとえば、第4巻で、モーターショウやコミックマーケットでお馴染みの晴海の東京国際見本市会場でレイバーショウを催しているが、現実の国際見本市会場は1996年にクローズし、代わりに東京ビッグサイトがオープンしている。
第11巻では、2000年正月時点で宇宙ステーション「アーク」が計画中となっているが、現実の国際宇宙ステーション(ISS)は1998年に建設が始まり、2011年7月に完成した。そして、スペースシャトルは2011年7月に退役した。
第14巻で、極東マネージャが乗るグレートウォールが入港した晴海客船ターミナルは連載中にオープンした施設だが、2022年2月にクローズした。

特車二課の制服は『ウルトラマン』の科学特捜隊をオマージュしたものだが、整備員や現場作業員の作業服は実用本位の地味なもの。だが、整備班長の榊清太郎をして、「どんなに技術が進んでも、これだけは変わらねぇ。機械を作るヤツ、整備するヤツ、使うヤツ――人間の側が間違いを起こさなけりゃあ、機械も決して悪さしねぇもんだ」という台詞は21世紀にも通用する。

2024年9月に、『機動警察パトレイバー EZY』プロジェクトが2026年に始動することが発表され、約2分間のパイロットフィルムが公開された。
全巻を通じて手駒としてこき使われる環境保護組織「地球防衛軍」も、今日の過激な環境保護運動を予見させる。

とはいえ、当時の世相をリアルに反映したがゆえに、21世紀の現在から振り返ると時代遅れになってしまった設定もある。
たとえば、第4巻で、モーターショウやコミックマーケットでお馴染みの晴海の東京国際見本市会場でレイバーショウを催しているが、現実の国際見本市会場は1996年にクローズし、代わりに東京ビッグサイトがオープンしている。
第11巻では、2000年正月時点で宇宙ステーション「アーク」が計画中となっているが、現実の国際宇宙ステーション(ISS)は1998年に建設が始まり、2011年7月に完成した。そして、スペースシャトルは2011年7月に退役した。
第14巻で、極東マネージャが乗るグレートウォールが入港した晴海客船ターミナルは連載中にオープンした施設だが、2022年2月にクローズした。

特車二課の制服は『ウルトラマン』の科学特捜隊をオマージュしたものだが、整備員や現場作業員の作業服は実用本位の地味なもの。だが、整備班長の榊清太郎をして、「どんなに技術が進んでも、これだけは変わらねぇ。機械を作るヤツ、整備するヤツ、使うヤツ――人間の側が間違いを起こさなけりゃあ、機械も決して悪さしねぇもんだ」という台詞は21世紀にも通用する。

2024年9月に、『機動警察パトレイバー EZY』プロジェクトが2026年に始動することが発表され、約2分間のパイロットフィルムが公開された。
参考サイト
- 機動警察パトレイバー公式サイト
- 機動警察パトレイバー公式@patlabor0810:Twitter(現・X)
- ゆうき まさみ@masyuuki:Twitter(現・X)
(この項おわり)