多摩川上流と河鹿園

2007年9月16日 撮影
多摩川
玉堂美術館の近くを流れている多摩川の河原に降りてみた。

多摩川は、山梨県・東京都・神奈川県を流れる多摩川水系の本流で、一級河川に指定されている。全長は138km、流域面積は1,240平方キロ。東京都と神奈川県の県境になっている。
水源は、山梨県と埼玉県の県境にある笠取山 (かさとりやま) (標高1953m)。柳沢川と合流するまでは一之瀬川と呼ばれ、そこから丹波川 (たばがわ) となり、奥多摩湖に注ぐ。ここから小河内ダムを通って、多摩川という名前に変わる。

台風9号の影響で、上流の小河内ダムでは、降り始めからの雨量が700ミリに達した。これは、東京に1年間に降る雨のおよそ半分の量である。
途中で寄ったレストラン「いもうとや」(東京都青梅市御岳1-2-5)の店員さんによると、一時は写真の橋の下まで水位が上がったそうである。玉堂美術館の近くの道も崩れていたので、さぞかし激しい流れであったのだろう。
大雨の日には、川には近寄らないに越したことはない。
台風9号の上陸から10日近く経過したというのに、川の水は濁っており、流れも速い。先日の祖谷川の調子で川遊びしようものなら、確実に流される。
川を眺めていると、無人のカヌーが流れてきた。インストラクターらしき人物が操るカヌーがこれを追っているのだが――ご苦労様です。

河鹿園

河鹿園
対岸には、河鹿園 (かじかえん) (東京都青梅市御岳本町335)という旅館がある。外見からは、相当な歴史を感じる。会席料理や喫茶もやっているそうなので、紅葉の頃には、お客さんで一杯になるのだろう。
残念ながら、後継者不在のため、2017年(平成29年)3月いっぱいで廃業した。

それにしても、風光明媚と自然の脅威は紙一重である。

交通アクセス

JR青梅線・御嶽駅より徒歩3分。
駅から御岳橋を渡って、多摩川の対岸にある。

近くに駐車場がある。玉堂美術館・いもうとやの利用者は無料になる。

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(この項おわり)
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