さようなら東横線 渋谷駅地上ホーム

2013年3月14日 撮影
東横線渋谷駅
2013年(平成25年)3月15日、東急東横線と東京メトロ副都心線が相互直通運転を始めることに伴い、東横線渋谷駅の地上ホームが廃止された。
1927年(昭和2年)8月28日に開業した東横線渋谷駅の地上ホームは、85年の歴史に幕を下ろす。
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1933年(昭和8年)11月1日に開業した東横百貨店(現:東急百貨店渋谷駅・東横店東館)は、「78年分のありがとう」の横断幕を掲げていた。
東横線渋谷駅
東横線渋谷駅は、直線距離で東側に100メートルほど離れた「渋谷ヒカリエ」の地下5階へ移る。JRからの乗り換えに時間がかかるうえ、渋谷始発の電車も激減するので、この影響は受ける通勤客も少なくないだろう。
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また、東横線と乗り入れるみなとみらい線、副都心線とつながる東武東上線、西武有楽町・池袋線の計5路線の直通運転が可能となり、行き先もバス並みにややこしくなる。車両には行き先表示だけでなく、路線名も表示してほしいところだ。
東横線渋谷駅
これから、東急やJR東日本などによる大規模な再開発が本格的に進む。
旧駅舎は5月までイベントスペースとして活用した後に取り壊され、周辺には地上46階地下7階建ての駅ビルなどが建設されるという。
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時代の趨勢とはいえ、生まれてからずーっと利用してきた駅がなくなるのは、もの悲しいものがある。歳をとったせいかもしれない。
東横線渋谷駅
中央線沿線住民にとって、かつて、横浜へ出るには時間がかかった。
横浜線は八王子駅から東神奈川駅までで、横浜駅への直通がなかった。南部線も川崎駅で乗り換えなければならず、横浜駅までは時間がかかった。湘南新宿ラインができるまでは、渋谷駅で東横線に乗り換えて横浜へ向かうのが最短ルートだった。
また、東横線沿線は、学芸大学、都立大学、田園調布、日吉と、ハイソ(死語)な学生や住民が多く、憧れであった。
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その横浜側の終点であった桜木町駅が、みなとみらい線の開業に伴って地下へ移転したのが2004年(平成16年)2月のこと。今度は、東京側の終点側が地下へ移転することになったわけだ。

2013年(平成25年)3月22日、地上駅のホームは、線路を一部残してイベント会場に変身。鉄道写真家中井精也さんの作品展示や鉄道関連グッズの販売、プラレールで遊べるコーナーになった。
線路に降りて、バラストと呼ばれる敷石を袋に詰めて持ち帰る企画は、予定の1000袋が1時間半でなくなった。
24日まで。入場料120円、小学生以下無料。
26日には地上駅がイベントスペース「エキアト」としてオープンし、5月6日までイベントが行われる。その後、3月末閉館の東急百貨店東横店東館とともに取り壊され、2020年度の開業を目指して地上46階建てのビル建設が始まる。

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(この項おわり)
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