渋谷ヒカリエから渋谷再開発の進捗を見る

2021年8月7日 撮影
渋谷駅東口の様子 - 渋谷ヒカリエ 11階から
渋谷駅東口の様子
渋谷ヒカリエ(東京都渋谷区渋谷2-21-1)は、渋谷再開発プロジェクトの先陣を切って、2012年(平成24年)3月に竣工した。
中層階の11階に展望エリア(スカイロビー)があり、再開発中の渋谷駅東口を見下ろすことができる。
1934年(昭和9年)に東横百貨店として竣工した東急百貨店東横店(東館)と、1954年(昭和29年)増築の西館、1970年(昭和45年)増築の南館は関東初の私鉄ターミナルデパートだった。
渋谷駅東口の様子 - 渋谷ヒカリエ 11階からの大きな写真大きな写真
(2286×2560 ピクセル, 2482 Kbyte)
渋谷駅東口の様子 - 渋谷ヒカリエ 11階から
渋谷駅東口の様子
2013年(平成25年)3月31日に東館が営業終了し解体工事がはじまり、西館・南館も2020年(令和2年)3月31日に営業終了し、現在、西館のみを残す形になっている。
地上にあるJR渋谷駅の工事も続いており、2021年(令和3年)10月には山手線ホームが1本化される。
渋谷ヒカリエ
渋谷ヒカリエ
スカイロビーからは新宿も見える。
左側の高層マンションは、2020年(令和2年)8月に竣工したパークコート渋谷ザ・タワー(39階)、右へ向かって東京オペラシティ(234メートル)、新宿西口の高層ビル街が見える。
渋谷ヒカリエの大きな写真大きな写真
(1920×992 ピクセル, 536 Kbyte)
渋谷ヒカリエ
渋谷ヒカリエ
エレベーターで11階に上がり、シアターオーブのエントランスの裏手のスペースが展望エリアになっている。入場無料。
渋谷ヒカリエ
渋谷ヒカリエ
渋谷スクランブルスクエアの2階、ヒカリエ連絡通路から渋谷ヒカリエを見たところ。

渋谷ヒカリエは、五島プラネタリウムがあり、2003年(平成15年)6月に閉館した東急文化会館の跡地に建設された。
高さ約182.5メートル、地上34階、地下4階。地下3階から地上5階までが ShinQs (シンクス)  と呼ぶ商業施設で、東急百貨店が運営する。6・7階は飲食店街。8階はクリエイティブフロア「8/(はち)」と渋谷区防災センター、9・10階はヒカリエホール、11~16階は東急文化村が運営する東急シアターオーブ、17階から上はオフィス・フロアとなっている。
渋谷ヒカリエの大きな写真大きな写真
(1057×1920 ピクセル, 834 Kbyte)
渋谷スクランブルスクエア
渋谷スクランブルスクエア
渋谷ヒカリエから渋谷スクランブルスクエアを見上げたところ。ガラスの壁面に渋谷ヒカリエが映り込んでいる。

渋谷スクランブルスクエア東棟は、東急東横線渋谷駅と東急東横店東館の跡地に建設され、2019年(令和元年)8月に竣工した。高さ約230メートル、地上47階、地下7階。地下2階から地上14階までが商業施設、17階から45階はオフィス・フロア、46階に屋外にも出られる展望台「渋谷スカイ」がある。
渋谷スクランブルスクエアの大きな写真大きな写真
(1255×1920 ピクセル, 1132 Kbyte)
渋谷ヒカリエ
渋谷ヒカリエ
渋谷ヒカリエは、日建設計の吉野繁さんがデザイン。2021年(令和3年)のグッドデザイン賞受賞。

渋谷は、その名の通り、谷構造になっており、谷底に渋谷駅が位置している。地下鉄である銀座線が地上に出てくるのも、渋谷の標高が低いためだ。
1885年(明治18年)3月1日、渋谷駅が移設前の埼京線の場所に開業したが、その日の利用者はいなかった。1920年(大正9年)、渋谷駅が現在の場所に移転する。1927年(昭和2年)8月28日、東横線が開業。東急による地上開発が進む。1970年代に入ると、半蔵門線や田園都市線など新たな路線が次々と渋谷に入り、地上の建物も増改築を繰り返し、渋谷は迷宮化してゆく。
渋谷再開発プロジェクトでは、動線確保するため、駅側にエスカレーターやエレベータを配置し、地上だけでなく2~4階を結ぶ空中回廊を設ける。
渋谷ヒカリエの大きな写真大きな写真
(1080×1920 ピクセル, 723 Kbyte)
渋谷ヒカリエ
渋谷ヒカリエ
地下3階アーバンコア。ここから東急東横線・副都心線・半蔵門線の渋谷駅に繋がっている。
渋谷ヒカリエの大きな写真大きな写真
(1920×1080 ピクセル, 740 Kbyte)
東横線渋谷駅
東横線渋谷駅
東急東横線・副都心線「渋谷駅」の構内。
再開発で動線は整理されたのかもしれないが、通路は、このように緩やかな傾斜が付いているところが多い。再開発が終わる2027年(令和9年)、60歳を超える私は、つまずかずに歩くことができるだろうか。車椅子生活になったら、渋谷を訪れることはできないかもしれない😢

ハロウィンの夜

渋谷スクランブル交差点
渋谷スクランブル交差点
JR渋谷駅の北西にあるスクランブル交差点は「世界で最も有名な交差点」と呼ばれるように、渋谷で最もヒトが多く行き交う場所である。1回の青信号で1,000人以上が渡ることから、「世界で最も混雑している交差点」ともいわれる。写真中央は渋谷スクランブルスクエア、左は渋谷ヒカリエ。

渋谷スクランブル交差点には、毎年10月31日のハロウィンの夜、数万人が集まり、たびたびトラブルを起こしてきた。2018年(平成30年)10月28日には、酒に酔った若者たちがトラックを横転させる事件が発生した。
渋谷スクランブル交差点の大きな写真大きな写真
(1312×1920 ピクセル, 1184 Kbyte)
渋谷スクランブル交差点
2023年10月31日 撮影
2020年(令和2年)~2022年のコロナ禍では人手が減ったものの、2023年(令和5年)に新型コロナが5類になって以降、路上飲酒によるゴミが急増した。そこで、渋谷区では「ハロウィン目的で渋谷駅周辺に来ないでほしい」という方針を打ち出した。
渋谷スクランブル交差点の大きな写真大きな写真
(1920×1439 ピクセル, 1054 Kbyte)
渋谷スクランブル交差点
2023年10月31日 撮影
渋谷駅ハチ公口広場にはバリケードが築かれ人が集まらないようにする一方で、多数の警官が出動し、歩行者に立ち止まらないよう呼びかけた。その結果、2023年(令和5年)10月31日は無事に乗り切れたようだ。
渋谷スクランブル交差点の大きな写真大きな写真
(1920×1416 ピクセル, 1216 Kbyte)
渋谷スクランブル交差点
2023年10月31日 撮影
しかし、12月23日にハチ公口前が異常に渋滞した。これは、クリスマスの買い物帰りの客が殺到し、工事中で動線が入り組んでいるハチ公改札が人の流れを捌ききれなくなったためとみられる。幸いトラブルにならなかったようだが、交通事業者においては、利用者の安全を第一に考えてほしいものだ。
渋谷スクランブル交差点の大きな写真大きな写真
(1920×1440 ピクセル, 1023 Kbyte)

交通アクセス

【鉄道】
  • JR線・京王井の頭線「渋谷駅」と2階連絡通路で直結
  • 東京メトロ銀座線「渋谷駅」と1階で直結
  • 東急東横線・田園都市線・東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」B5出口と直結
行き方ナビ
出発地の最寄駅:

目的地:渋谷ヒカリエ
 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
header