こどもの城でミニSLに乗る

2002年10月19日 撮影
こどもの樹 - こどもの城
こどもの城(東京都渋谷区神宮前5-53-1)は1979年(昭和54年)の国際児童年を記念して、厚生省(当時)によって構想、建設された大型の総合児童センターである。1985年(昭和60年)にオープンし、3500に及ぶ遊びのプログラムを開発・発信するなどして、全国の児童館の中核的役割を果たしてきた。運営には財団法人児童育成協会があたってきた。
併設する劇場やホテルも含め、2015年(平成27年)の閉館まで30年間に計2800万人超が利用した。

渋谷駅から宮益坂を登って青山通り沿いに歩いていくと、写真のオブジェクトが目に入る。一目見て分かる印象的なデザインは、岡本太郎の手になる「こどもの樹」である。これが、こどもの城の正面に当たる。

館内には、体育室、プレイホール、造形スタジオ、音楽スタジオ、ビデオライブラリー、パソコンルームなどの施設があり、さまざまな「遊び」のプログラムを提供している。幼稚園入園前から楽しめる。
こどもの城
この日の、こぱふぅの目当てはミニSLである。

こどもの城ではさまざまなイベントが催されているので、公式サイトを見て遊びに行こう。

30年の歴史に幕

2015年(平成27年)2月1日、遊び場の一般公開を終えて閉館し、30年の歴史に幕を閉じた。閉館の理由を厚生労働省は施設の老朽化などとしている。
最終日には6千人を超える親子連れらが訪れ、別れを惜しんだ。子どもたちは最終日のプログラムとして、節分の鬼のおもちゃを作ったり、生演奏に合わせて踊ったりした。

閉館セレモニーで、こどもの城を運営する公益財団法人児童育成協会の藤田興彦理事長は「子どもたちやみなさんがこどもの城に何回も来てくれました。愛してくれました」とあいさつ。「こどもの城児童合唱団」団員の佐藤柚月さんは「心の中にいつまでもこどもの城があるように願い、歌います」。合唱団の歌声が響く中、スタッフらが来館者を見送った。通年講座などは3月末まで続く。

再活用へ

2019年(平成31年)2月、東京都は施設内にある青山劇場と青山円形劇場を改修し、再活用する方針を固めた。

都は2019年度当初予算案で、旧こどもの城の土地と建物を国から買い取るための経費として約600億円を計上。2020年(令和2年)東京五輪・パラリンピックではボランティアの研修会場やスタッフらの休憩場所として使い、大会後は「都民の城」(仮称)として再整備する計画を進めている。
設計など・改修工事は2020年(令和2年)に着手。低層部の一部を先行的に改修し、東京オリンピック・パラリンピック時に利用。2023年度の供用を目指し、最短で2029年(令和11年)以降、隣接する旧青山病院(住宅展示場として一時貸付)、コスモス青山、国連大学の周辺都有地と共に一体的に活用していくという。
新型コロナ・ウイルスの感染拡大を受け、2021年(令和3年)8月から旧こどもの城は臨時医療施設「酸素・医療提供ステーション」として利用されている。使用期限は2022年(令和4年)11月までだが、その後に改修しても2029年(令和11年)前の利用期間が短くなるため、2022年(令和4年)5月、東京都は旧こどもの城の改修計画を断念した。
岡本太郎の鯉のぼり 関連

交通アクセス

【鉄道】
  • JR・東急・京王井の頭線・地下鉄「渋谷駅」下車、徒歩10分(東口/宮益坂側)
  • 地下鉄「表参道駅」B2出口から徒歩8分/B4出口から徒歩9分
【バス】
  • 都営バス渋谷駅(東口バスターミナル)から[渋88]新橋駅前行「青山学院前」下車すぐ。
【自動車】
  • 駐車場あり
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出発地の最寄駅:

目的地:こどもの城

近隣の情報

参考サイト

(この項おわり)
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