
宇部興産伊佐セメント工場(山口県美祢市伊佐町伊佐4768)は、1948年(昭和23年)、宇部セメント工場に原料用の石灰石を供給する採石所として開業した。1955年(昭和30年)には、わが国初のシャフトキルンを設置し、セメント原料を焼いて固めたセメントクリンカーの生産を始めた。
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鉱山は差し渡し約1.2kmあり、大型重機がミニカーのように見える。
1988年(昭和63年)、出力57Mワットの自家発電設備を稼動開始し、工場で使用する電力を賄っている。
1988年(昭和63年)、出力57Mワットの自家発電設備を稼動開始し、工場で使用する電力を賄っている。

掘り出された石灰石を運ぶのは、コマツ製の60トン積みの特大ダンプだ。全長9.3メートル、全幅4.6メートル、全高4.4メートルもあり、エンジン定格出力は約500kW。

最高速度は70km/h。最小回転半径は8.5メートルと、小回りもきく。

展望台には、この特大ダンプのタイヤが設置されている。直径2.7メートル、重量1.4トンにも及ぶ。価格は1本100万円。

宇部興産専用道路を走って宇部セメント工場へ原料を送り届けるのは、40トン積みのトレーラーを2つ連結したダブルストレーラーだ。
いすゞ、ケンワースなど、複数のメーカーのものが混在しており、いずれも全長が30メートルにも達し、一般道路を走ることはできない。
いすゞ、ケンワースなど、複数のメーカーのものが混在しており、いずれも全長が30メートルにも達し、一般道路を走ることはできない。

工場の往復は約75km。毎日数往復する耐久性に加え、最大斜度6度の興産大橋の登り坂からゼロ発進させ、専用道路を70km/hの速度で走らせるために、500馬力以上の大出力エンジンを搭載している。

運転席には、木目のインパネにゴールド縁のアナログメーターが並んでおり、ゴージャス。

2016年(平成28年)11月16日、累計出鉱量が5億トンに達した。
交通アクセス
【鉄道】

- JR美祢駅よりタクシーで約5分
- 中国自動車道「美祢I.C.」から車で10分

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(この項おわり)