


2011年(平成23年)4月、洞窟内の照明を消費電力が少なく環境に優しい白色LEDに切り換えるなどのリニューアル工事が行われた。消費電力量を約73%、二酸化炭素排出量を約74%削減できるという。
また、従来の蛍光灯などに比べ発熱量が抑えられ紫外線を出さないため、コケの生育を抑制する効果も期待されている。
洞内の全照明をLEDにするのは全国初で、世界でも例がないという。
また、従来の蛍光灯などに比べ発熱量が抑えられ紫外線を出さないため、コケの生育を抑制する効果も期待されている。
洞内の全照明をLEDにするのは全国初で、世界でも例がないという。

鍾乳洞の鉱物質や炭酸カルシウムが溶けて、水と一緒に天井面から床面に落下する際、再び凝集し、鍾乳石を生成する。秋芳洞では10年に1ミリ程度成長する。一方、床面に堆積してタケノコ状になったものが石筍である。鍾乳石と石筍は長い時間をかけて成長を続け、結合して石柱となる。
写真の黄金色に輝く(デジカメでは再現できない!)高さ15メートル、幅4メートルの黄金柱は、石柱にさらに石灰分が覆った滝状石灰華である。
鍾乳洞の構造物の名称については「洞窟科学入門」(沢勲 /鹿島愛彦=共著、大阪経済法科大学出版部、2006年(平成18年)4月)が詳しい。
写真の黄金色に輝く(デジカメでは再現できない!)高さ15メートル、幅4メートルの黄金柱は、石柱にさらに石灰分が覆った滝状石灰華である。
鍾乳洞の構造物の名称については「洞窟科学入門」(沢勲 /鹿島愛彦=共著、大阪経済法科大学出版部、2006年(平成18年)4月)が詳しい。

ぱふぅ家が訪れた2週間後に小泉首相が黄金柱を見学し、「こんなに壮大な物とは思わなかった。世界遺産に匹敵するんじゃないか」と驚いたそうである。首相は世界遺産とラムサール条約の違いを知らないのだろう‥‥。

秋芳洞に生息している生物は目が退化している。写真は、体長1センチほどの小さな白いエビ「シコクヨコエビ」である。観光ディレクターさんがいなければ見ることができなったろう。懐中電灯を当てると動くのだが、これは光ではなく、熱を感じて反応しているらしい。

このあと、観光ディレクターさんと未公開洞窟の洞窟体験に行くことになるのだが、これは観光気分で行かない方がいい。最初、観光コースの手すりを跨がされたときは、「これからどこへ連れて行かれるのだろう」という不安な気持ちになった。少なくともサンダル履き止めた方がいい。なにしろ真っ暗だし(懐中電灯、ヘルメット、軍手を貸してもらえる)、大して整備されていない岩場を上り下りしなければならない。高所恐怖症のパパぱふぅにとっては、真っ暗で高低差が見えないことがせめても救いだった。

国内第3位の長さに
秋芳洞の長さは伸びており、2017年(平成29年)7月には10.30kmとなり、国内3位となった。
鍾乳洞自体が大きくなっているわけではない。水準器にレーザー距離計を使う方法により立体的な測量が可能になり、長くなっているのだ。

秋芳洞の探検は、1904年(明治37年)、実業家の梅原文次郎が観光資源として注目し、英国王立地学協会会員で山口高等商業学校(現・山口大学)の教員だったエドワード・ガントレットらが洞内の調査に入ったことに始まる。
探検には地図が必要だ。ガントレットは、「平板測量」という方法を使った。平らな板を三脚の上に水平に置き、コンパス、巻き尺などを使って測量地点の縮小図を描くものだ。完成する地図は2次元の平面図。
これでは、高低差が激しい鍾乳洞の全貌を掴むことができない。そこで、コンパス、水準器、レーザー距離計を使い、測量する区間の両端の目印をつなぐ線の距離、高さ、方位、傾斜角を測るようになった。その線から左右の壁までの幅、天井までの高さも測り、3次元の図を組み立てていく。

秋吉台科学博物館の特別専門員、村上崇史さんのチームは、2016年(平成28年)7月に始まった測量で新空間を発見した。その結果、新しい長さは10.30kmとなった。新空間の測量は続いており、長さで大山水鏡洞(鹿児島県沖永良部島)を抜いて国内2位になることが確実という。
鍾乳洞自体が大きくなっているわけではない。水準器にレーザー距離計を使う方法により立体的な測量が可能になり、長くなっているのだ。

秋芳洞の探検は、1904年(明治37年)、実業家の梅原文次郎が観光資源として注目し、英国王立地学協会会員で山口高等商業学校(現・山口大学)の教員だったエドワード・ガントレットらが洞内の調査に入ったことに始まる。
探検には地図が必要だ。ガントレットは、「平板測量」という方法を使った。平らな板を三脚の上に水平に置き、コンパス、巻き尺などを使って測量地点の縮小図を描くものだ。完成する地図は2次元の平面図。
これでは、高低差が激しい鍾乳洞の全貌を掴むことができない。そこで、コンパス、水準器、レーザー距離計を使い、測量する区間の両端の目印をつなぐ線の距離、高さ、方位、傾斜角を測るようになった。その線から左右の壁までの幅、天井までの高さも測り、3次元の図を組み立てていく。

秋吉台科学博物館の特別専門員、村上崇史さんのチームは、2016年(平成28年)7月に始まった測量で新空間を発見した。その結果、新しい長さは10.30kmとなった。新空間の測量は続いており、長さで大山水鏡洞(鹿児島県沖永良部島)を抜いて国内2位になることが確実という。
近隣の情報
- 秋吉台は日本最大のカルスト台地:ぱふぅ家のホームページ
- 秋芳洞は皇太子時代の昭和天皇の命名:ぱふぅ家のホームページ
- 秋吉台展望台から若竹山へ:ぱふぅ家のホームページ
- 秋芳洞は日本最大の鍾乳洞:ぱふぅ家のホームページ
- 秋吉台科学博物館と小沢儀明博士:ぱふぅ家のホームページ
- 秋吉台観光まつり:ぱふぅ家のホームページ
- 景清洞でスカイフィッシュを撮影!?:ぱふぅ家のホームページ
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参考サイト
- 秋芳洞
- 「秋芳洞」に新空間、山口大学洞穴研究会らが18年ぶりに発見:山口大学,2017年8月2日
(この項おわり)
このことから、昔は「瀧穴」と呼ばれていたが、1926年(大正15年)、皇太子時代の昭和天皇がこの鍾乳洞を探勝し、「秋芳洞」の名をつけた。国の特別天然記念物に指定されている。また、2005年(平成17年)11月、国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録された。地下水系としては国内初のことである。