浄蓮の滝で「わさびソフトクリーム」を食す

2018年11月9日 撮影
浄蓮の滝
浄蓮の滝(静岡県伊豆市湯ヶ島892-14)は、高さ25メートルある伊豆最大級の名瀑で、滝の付近に浄蓮寺という寺があったことから、この名が付いたという。1990年(平成2年)、日本の滝百選に選ばれた。

1万7000年前、伊豆東部火山群が噴火した際に流出した溶岩流にそって滝が形成された。落差25メートル、幅7メートル、滝壺の深さは15メートルになる。
浄蓮の滝の大きな写真大きな写真
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浄蓮の滝下流には、1年を通して釣りを楽しむことができる天城国際鱒釣場がある。自然の川を利用した管理釣場で、天城の自然の中で渓流釣りを楽しめる。初心者でもOK。清流で育ったアマゴやニジマスを釣ることができる。
天城の清流で育ったアマゴに散りばめられた朱色の点は渓流の宝石と呼ばれ、とくに美しい魚体は「渓流の女王」とも。
浄蓮の滝
周囲の岩盤には柱状節理が見られる。2018年(平成30年)、伊豆半島がユネスコ世界ジオパークに認定された。浄蓮の滝もジオサイトの1つとなっている。

滝壺には、石川さゆりの「天城越え」の歌碑がある。1番の歌詞に浄蓮の滝が登場することから、歌碑が建てられた。
浄蓮の滝
国道414号(下田街道)沿いにある浄蓮の滝観光センターに駐車場があり、ここから約200段の階段を下る。かなり急な階段なので、無理をしない方がいい。この日はあいにくの雨で、足下が危なかった。
観光センターの裏手から、このように滝を望むことができる。
浄蓮の滝
滝壺の周囲には、丸岩安藤わさび店わさび田が広がる。
ワサビ1kgを収穫するために水が30トンも必要という。天城地方の平均年間降水量は4,406mmと、全国第3位を誇る。この豊富な水量を利用し、天城のあちらこちらにわさび田が見られる。
浄蓮の滝
浄蓮の滝観光センターには土産物屋が並んでおり、わさびソフトクリームを売っている。
甘いソフトクリームの中に、ワサビの風味が点在する感じ。
浄蓮の滝
駐車場には伊豆の踊子の像がある。
伊豆の踊子』は、川端康成が1927年(昭和2年)に発表した。1918年(大正7年)秋、一高に入学した翌年、川端は精神的に追い詰められ、一人で伊豆を旅したときの体験を綴った短編小説である。
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大島から来た旅芸人一行と道連れとなり、天城峠から下田まで旅をすることになる。
川端は、湯ケ島温泉の湯本舘に2年余り投宿し、『伊豆の踊子』を執筆した。1泊80銭と、一番安い2階5号室がお気に入りだったという。部屋は保存されており、ゆかりの品が多数所蔵されている。

交通アクセス

【バス】
  • 伊豆箱根鉄道「修善寺駅」より東海バス河津行きまたは昭和の森会館行きで約40分、バス停「浄蓮の滝」下車
  • 三島駅・南口より徒歩11分
【自動車】
  • 東名自動車道「沼津IC」から国道136、414号経由で約1時間30分
行き方ナビ
出発地の最寄駅:

目的地:浄蓮の滝

近隣の情報

参考情報

参考書籍

表紙 伊豆の踊子
著者 川端 康成
出版社 新潮社
サイズ 文庫
発売日 2003年05月
価格 473円(税込)
ISBN 9784101001029
 

参考サイト

浄蓮の滝 関連
(この項おわり)
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