土肥金山には世界最大の金塊がある

2018年11月10日・2021年12月29日 撮影
土肥金山
2021年12月29日 撮影
土肥金山 (といきんざん) (静岡県伊豆市土肥2726)は、江戸時代から昭和時代にかけ、佐渡金山に次ぐ生産量を誇った伊豆最大の金山である。推定産出量は、金40トン、銀400トン(佐渡金山は金80トン)。
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土肥金山
2018年11月10日 撮影
1965年(昭和40年)に鉱量枯渇のため閉山し、伊豆市の指定史跡になっている。1972年(昭和47年)からテーマパークとして一般に公開している。

入口を入ると、金鉱石がある。金鉱石1トンに、平均3~5グラムの金が含まれている。40トンの金を産出するには800万~1300万トンの金鉱石を掘り出したことになる。
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観光坑道 - 土肥金山
観光坑道 2021年12月29日 撮影
1370年代、足利幕府直轄の金山奉行が土肥を支配していた。本格的に採掘されるようになったのは、1577年(天正5年)頃からで、1606年(慶長11年)、江戸幕府の金山奉行・大久保長安が新技術を導入し、土肥金山は興隆を極めた。
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観光坑道 - 土肥金山
観光坑道 2021年12月29日 撮影
総延長100km以上あると言われる坑道の一部が見学コースになっており、動く人形を使って江戸時代の採掘風景が再現されている。
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観光坑道 - 土肥金山
観光坑道 2021年12月29日 撮影
土肥金山では坑道から湧いた温泉を利用した風呂が用意されるなど、罪人が必死で掘った佐渡金山に比べて作業環境は良好だったようだ。
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観光坑道 - 土肥金山
観光坑道 2018年11月10日 撮影
坑内の気温は1年を通じて、ほぼ19℃――冬は暖かく、夏は涼しい。
観光坑道 - 土肥金山
観光坑道 2021年12月29日 撮影
見学坑道の突き当たりにある山神社 (さんじんじゃ) の鳥居には金箔が貼られている。
大山祇尊 (おおやまずみのみこと) を祀っており、採掘で坑内に出入りする時は必ず礼拝して作業の安全と黄金の幸を祈るしきたりだった。金運がアップするパワースポットと言われている。
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観光坑道 - 土肥金山
観光坑道 2018年11月10日 撮影
見学坑道の出口で、1577年(天正5年)から掘られた跡を見ることができる。
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観光坑道 - 土肥金山
観光坑道 2021年12月29日 撮影
徳川家康を支えた慶長大判小判は、対岸の土肥金山から駿府まで船で直接搬送された金で鋳造されたものである。
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巨大金塊 - 土肥金山
巨大金塊 2018年11月10日 撮影
黄金館には、土肥金山に関する資料や鉱石などが展示され、ギネス世界記録にも認定された250kgの世界一の巨大金塊を手で触ることができる。
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巨大金塊 - 土肥金山
巨大金塊 2021年12月29日 撮影
2018年(平成30年)11月10日訪問時には12億2100万円だった巨大金塊が、約3年後の2021年(令和3年)12月29日には18億5275万円に‼
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巨大金塊 - 土肥金山
巨大金塊 2021年12月29日 撮影
ウクライナ危機が到来した2022年(令和4年)4月20日には224億2250万円に高騰している。
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巨大金塊 - 土肥金山
巨大金塊 2018年11月10日 撮影
ギネス世界記録の認定証。
貨幣展示コーナー - 土肥金山
貨幣展示コーナー 2021年12月29日 撮影
貨幣展示コーナーには、さまざまな大判、小判などが展示されている。
小判は1両(16.4グラム)とされたが、鋳造時期によってバラツキがある。現代の米価に換算すると、江戸中期で約4万円。賃金だと30~40万円に相当する。
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貨幣展示コーナー - 土肥金山
貨幣展示コーナー 2021年12月29日 撮影
これ以外にも、五両判、大判(慶長大判は8両2分)、二朱金(一分金の2分の1、1両の8分の1)、一朱金(1両の16分の1)などの金貨がある。
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千両箱 - 土肥金山
千両箱 2021年12月29日 撮影
千両箱は慶長小判が約1,000枚入ることからこの名が付いたが、箱の重さを含めて約20kgある。この重さを体験することができる。
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土肥金山
2018年11月10日 撮影
江戸幕府の時代、海運で活躍した千石船は約100トンの大型船だ。
砂金館 - 土肥金山
砂金館 2018年11月10日 撮影
砂金館では砂金取り体験ができる。制限時間は30分間。平均して4粒ほど、うまい人になると10粒以上は獲れるという。
砂金館 - 土肥金山
砂金館 2021年12月29日 撮影
2021年(令和3年)12月訪問時には、コロナ・ウイルス感染対策のため、ビニールシートで仕切られていた。
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土肥金山
2018年11月10日 撮影
お土産処には、金箔カステラをはじめ、純金茶、金箔飴、小判クッキーなど、金山にまつわるお土産が数多く売られている。
土肥間由
土肥間由 2021年12月29日 撮影
前述の通り、1611年(慶長16年)、坑道から温泉が湧き、土肥温泉となっている。発見者の間部彦平 (まぶ ひこへいお) にちなみ、まぶ湯と名づけられた。

温泉むすめは土肥間由 (とい まゆ) ――「金は抱いて眠る」を信条とし、お金はできる限り持ち歩きたがるお金が大好きという設定。金髪である。
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交通アクセス

【バス】
  • 修善寺駅からバスで約50分
【自動車】
  • 修善寺道路(有料)で修善寺から国道136号、土肥温泉まで約65分。
土肥金山 関連

近隣の情報

参考サイト

(この項おわり)
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