
唐門
久能山東照宮(静岡県静岡市駿河区根古屋390)は、徳川家康を祀る最初の東照宮である。1616年(元和2年)、家康が死去すると、遺言によって、この地に埋葬された。翌月には社殿が着工され、1645年(寛永22年)、朝廷から宮号「東照宮」が宣下された。
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石鳥居
JR静岡駅からバスで約40分、久能山下で下車。国道150号線の北150メートルの場所に、明神造の石鳥居が見える。高さ6.5メートル、柱の直径は60センチある。
1915年(大正4年)4月の東照宮三百年祭を記念して、東照宮奉賛会によって奉納されたもの。
1915年(大正4年)4月の東照宮三百年祭を記念して、東照宮奉賛会によって奉納されたもの。

表参道
ここから頂上にある東照宮までの表参道は1,159段の石段が続き、徒歩で約20分を要する。

表参道

表参道
朱塗りの楼門は、軒下中央に第108代後水尾天皇の宸筆「東照大権現」の扁額が掲げられており、勅額御門とも呼ばれる。国の重要文化財。

楼門
中央の蟇股には、鉄や銅を食料とする平和の象徴・獏の彫刻が、表側左右の格子戸内に随身、裏側左右の金剛柵内に狛犬(獅子と狛犬)が据えられている。

本殿

本殿

唐門

唐門

五重塔跡
3代将軍・徳川家光により、1636年(寛永13年)に完成した高さ約30メートルの五重塔があった。しかし、明治時代の神仏分離の際に取り壊され、現在は、五重塔の心柱を受ける礎石を残すだけとなっている。

ガンプラ
久能山東照宮がある静岡市は、バンダイやタミヤなどの模型メーカーが多い。
駿府城や東照宮の造営の際、全国から優秀な木材加工の技術を持つ職人が集められ、その匠の技が、現在のプラモデルの源流である木製模型に受け継がれた。
駿府城や東照宮の造営の際、全国から優秀な木材加工の技術を持つ職人が集められ、その匠の技が、現在のプラモデルの源流である木製模型に受け継がれた。

くまモンのプラモ
そうした流れで東照宮にはガンプラを始めとする、各種プラモが奉納されている。

神廟
徳川家康の神廟へ、さらに石段を登っていく。この廟所参道は重要文化財に指定されており、左右には徳川家康に仕えた武将たちが奉納した石灯籠が据えられており、厳かな雰囲気が漂う。

神廟
創建当初は木造桧皮葺の造りだったが、1640年(寛永17年)、3代将軍・徳川家光により、現在の石造宝塔に造替された。高さ5.5メートル、外周8メートル。前面に唐戸があり、軒の四隅に唐銅の風鐸がかかっている。
徳川家康の遺言により、西方――松平家の菩提寺・大樹寺や岡崎城、さらには京都への睨みをきかせるため――を向いて建っている。
交通アクセス
【バス】
- JR静岡駅からバス約45分。
参考サイト
- 久能山東照宮
- 日光東照宮:ぱふぅ家のホームページ
- 久能山東照宮:幕末散歩
- 日本平&久能山東照宮:ほてほてトレッキング
- 久能山東照宮と焼津港のまぐろづくし料理:うろうろ日記
- パワースポットと吉方位をめぐる旅・・・久能山東照宮の巻:インスパイアーサクセス
関連情報
当宮でタミヤ模型さんのマネートレーを使用している事について、社頭でもお問い合わせを頂きます。
— 国宝 久能山東照宮 公式 (@kunozan_toshogu) 2019年5月15日
江戸時代、徳川家康公が静岡に遷られた際に多くの職人達も静岡に移り住んだ事が後のプラモデル産業の発祥に繋がりました。
御祭神と「模型のまち静岡」の関係を知って頂きたい、当宮職員の計らいです。 pic.twitter.com/GI2J0gM5On
近隣の情報
- 久能山東照宮にはガンプラが奉納されている:ぱふぅ家のホームページ
- 日本平から富士山を望む:ぱふぅ家のホームページ
- 三保の松原で天女の羽衣がかかっていた松を見る:ぱふぅ家のホームページ
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(この項おわり)