久能山東照宮にはガンプラが奉納されている

2019年3月19日 撮影
唐門 - 久能山東照宮
唐門
久能山東照宮(静岡県静岡市駿河区根古屋390)は、徳川家康を祀る最初の東照宮である。1616年(元和2年)、家康が死去すると、遺言によって、この地に埋葬された。翌月には社殿が着工され、1645年(寛永22年)、朝廷から宮号「東照宮」が宣下された。
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石鳥居 - 久能山東照宮
石鳥居
JR静岡駅からバスで約40分、久能山下で下車。国道150号線の北150メートルの場所に、明神造の石鳥居が見える。高さ6.5メートル、柱の直径は60センチある。
1915年(大正4年)4月の東照宮三百年祭を記念して、東照宮奉賛会によって奉納されたもの。
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表参道 - 久能山東照宮
表参道
ここから頂上にある東照宮までの表参道は1,159段の石段が続き、徒歩で約20分を要する。
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表参道 - 久能山東照宮
表参道
眼下には駿河湾が広がる。

北側にある日本平から、1957年(昭和32年)に開通した日本平ロープウェイを使うことで、5分ほどで到着する。
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表参道 - 久能山東照宮
表参道
朱塗りの楼門 (ろうもん) は、軒下中央に第108代後水尾 (ごみずのお) 天皇の宸筆「東照大権現」の扁額が掲げられており、勅額御門 (ちょくがくごもん) とも呼ばれる。国の重要文化財。
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楼門 - 久能山東照宮
楼門
中央の蟇股 (かえるまた) には、鉄や銅を食料とする平和の象徴・ (ばく) の彫刻が、表側左右の格子戸内に随身 (ずいしん) 、裏側左右の金剛柵内に狛犬(獅子と狛犬)が据えられている。
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本殿 - 久能山東照宮
本殿
徳川家康を祀る本殿と、参拝のための拝殿を「石の間」で連結した権現造 (ごんげんづくり) と呼ばれる社殿は、1617年(元和3年)の建立で、その後、全国に数多く創建された東照宮の原型である。2010年(平成22年)に国宝に指定された。
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本殿 - 久能山東照宮
本殿
総漆塗、極彩色の社殿は、日光東照宮より19年前に造られたものだが、彫刻、模様、組物等に桃山時代の技法を採り入れた美しいものだ。
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唐門 - 久能山東照宮
唐門
唐門は、拝殿正面にあり、屋根は銅瓦本葺黒漆塗の四方唐破風造の門となっている。羽目板に唐獅子牡丹、黒松に鳥の透彫がある。国の重要文化財。

大工の棟梁を務めた中井正清 (まさきよ) は、関ヶ原の戦いの後、徳川家康に仕え、二条城、伏見城、江戸城、駿府城の城郭や、知恩院、増上寺の建築で、その腕を高く評価された。
久能山東照宮の造営を終えた中井正清は、1619年(元和5年)、徳川家康の後を追うかのように55歳の生涯を閉じた。
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唐門 - 久能山東照宮
唐門
唐門から見下ろしたところ。

境内にはこの他、神厩 (しんきゅう) 鼓楼 (ころう) 神饌所 (しんせんじょ) 、神楽殿、神庫 (しんこ) 日枝神社 (ひえじんじゃ) など、数多くの重要文化財や、久能稲荷神社、厳島神社。竈神社などの小さな分社がある。
また、久能山東照宮博物館には、総数2,000点を超える資料を収蔵しており、とくに、スペイン国王より贈られた「洋時計」などの日用品や、徳川歴代将軍の武器・武具が充実している。
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五重塔跡 - 久能山東照宮
五重塔跡
3代将軍・徳川家光により、1636年(寛永13年)に完成した高さ約30メートルの五重塔があった。しかし、明治時代の神仏分離の際に取り壊され、現在は、五重塔の心柱を受ける礎石を残すだけとなっている。
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ガンプラ - 久能山東照宮
ガンプラ
久能山東照宮がある静岡市は、バンダイやタミヤなどの模型メーカーが多い。
駿府城や東照宮の造営の際、全国から優秀な木材加工の技術を持つ職人が集められ、その匠の技が、現在のプラモデルの源流である木製模型に受け継がれた。
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くまモンのプラモ - 久能山東照宮
くまモンのプラモ
そうした流れで東照宮にはガンプラを始めとする、各種プラモが奉納されている。
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神廟 - 久能山東照宮
神廟
徳川家康の神廟 (しんびょう) へ、さらに石段を登っていく。この廟所参道は重要文化財に指定されており、左右には徳川家康に仕えた武将たちが奉納した石灯籠が据えられており、厳かな雰囲気が漂う。
神廟 - 久能山東照宮
神廟
創建当初は木造桧皮葺の造りだったが、1640年(寛永17年)、3代将軍・徳川家光により、現在の石造宝塔に造替された。高さ5.5メートル、外周8メートル。前面に唐戸があり、軒の四隅に唐銅の風鐸がかかっている。
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徳川家康の遺言により、西方――松平家の菩提寺・大樹寺や岡崎城、さらには京都への睨みをきかせるため――を向いて建っている。

交通アクセス

【バス】
  • JR静岡駅からバス約45分。
久能山東照宮 関連

参考サイト

関連情報

近隣の情報

(この項おわり)
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