和銅遺跡:聖神社、和銅の露天掘り跡、和銅黒谷駅

2019年5月1日 撮影
聖神社
聖神社
 (ひじり) 神社(埼玉県秩父市黒谷2191番地)は、708年(慶雲5年)に自然銅が発見され、その献上を喜んだ朝廷は、元号を和銅にあらため、自然銅を神体として金山彦命 (カナヤマヒコノミコト) を祀ったのが由来である。銭神様とも呼ばれ、金運祈願の参拝客も多い。
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聖神社
聖神社
入母屋造りの礼拝殿が正面にあり、その奥に一間社流造りの本殿がある。社殿は、江戸中期の1709年(宝永6年)頃に建立されたもので、桃山期の遺風を残した活気と優雅さを思わせる彫刻が施されており、秩父市指定有形文化財に指定されている。

境内には巨大な和同開珎 (わどうかいちん) のモニュメントが設置されている。また、御神体として自然銅石大小2個と、雌雄一対のムカデが残されている。
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和銅遺跡
和銅遺跡
聖神社から少し離れたところに、和銅の露天掘り跡があり、高さ5メートルほどある巨大な和同開珎のモニュメントが建てられている。
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地質学的には出牛 (じゅうし) -黒谷断層と呼ばれ、造山活動による基盤の秩父中古生層と、体積による第三紀層の断層の路頭に噴出、凝結した自然銅が和銅(ニキアカガネ)と呼ばれた。
和銅黒谷駅
和銅黒谷駅
最寄り駅となる和銅黒谷 (くろや) (埼玉県秩父市黒谷412-4)は、秩父鉄道秩父本線の駅で、1914年(大正3年)10月に黒谷駅として開業した。
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和銅黒谷駅
和銅黒谷駅
2008年(平成20年)4月1日、和銅奉献から1300年を記念して和銅黒谷駅に改称した。
島式ホーム1面2線を有する地上駅で、ホームには大きな和同開珎のモニュメントが設置されている。2017年度の1日平均乗車人員は212人である。
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和銅黒谷駅
和銅黒谷駅
ニギアカガネは精錬を必要としないほど純度の高い自然銅で、これを使って和同開珎を鋳造したことで、朝廷は内外にその国力を示し、それを称える意味で和銅に改元したものと思われる。

交通アクセス

【鉄道+バス】
  • 秩父鉄道「和銅黒谷駅」下車、徒歩約5分
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出発地の最寄駅:

目的地:聖神社
和同開珎 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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