幻の大間線と元祖かっぱの湯

2022年7月1日 撮影

大間線

下風呂温泉 - 大間線
下風呂温泉
大間線 (おおません) は、青森県むつ市の大畑線の終点・大畑駅から大間町の大間駅までを結ぶ計画だった未完成の路線である。
写真の下風呂温泉は、1940年(昭和15年)9月に着手した全長109メートルの陸橋である。
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現在は遊歩道「大間鉄道アーチ橋 メモリアルロード」(青森県下北郡風間浦村下風呂下風呂41)として整備されている。
旧・大畑駅 - 大間線
旧・大畑駅
大畑駅 (おおはたえき) は、大畑線の廃止により2001年(平成13年)4月1日に廃駅となり、現在は、大畑線を運営していた下北交通のバス案内所「大畑出張所」となっている。
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旧・大畑駅 - 大間線
旧・大畑駅
駅廃止後も、ホームや構内の線路、車庫は残されており、大畑線で使用されていたキハ85形気動車の動態保存に利用されている。
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旧・大畑駅 - 大間線
旧・大畑駅
熊本県人吉市にあるJR九州・肥薩線の大畑駅 (おこばえき) と漢字は同じだが読み方が異なる。

1904年(明治37年)の日露戦争では、函館要塞がロシア帝国ウラジオストク艦隊が津軽海峡を通過することを阻止できず北海道が孤立した反省から、下北半島への鉄道路線の必要性が浮上した。1921年(大正10年)に大湊軽便線が大湊駅まで全通し、1922年(大正11年)に制定された改正鉄道敷設法において大間線の計画が規定されたが、1927年(昭和2年)の昭和金融恐慌などの影響で着工が遅れた。
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1939年(昭和14年)12月に下北駅から大畑駅までが大畑線として開業したが、大間までの工事は続いていた。太平洋戦争による資材や人材不足で1943年(昭和18年)12月に工事は中止された。戦後、青函トンネルの東ルートとして注目されたが、1968年(昭和43年)に現在のルートが決まってからは忘れ去られた存在になった。

元祖かっぱの湯

元祖かっぱの湯
元祖かっぱの湯
862年(貞観4年)に、慈覚大師円仁 (えんにん) 恐山ひ開いた際、道に迷って足を踏みはずして大怪我を負った。そこへ河童が現れ、円仁を大きなフキの葉でくるんで温泉に入れたところ、怪我が治ったという。この伝説にちなんで元祖かっぱの湯(青森県下北郡大畑町大畑赤滝山国有林内)と名付けられた。
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交通アクセス

【バス】
  • JR大湊線「下北駅」から下北交通バスで約60分、「下風呂バス停」下車、徒歩約5分
行き方ナビ
出発地の最寄駅:

目的地:
大間駅 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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