大森勝山遺跡にはストーンサークルがあった

2022年7月3日 撮影
大森勝山遺跡
大森勝山遺跡(青森県弘前市大森字勝山)は、約3,000年前の縄文時代晩期の環状列石(ストーンサークル)からなる遺跡で、2012年(平成24年)に国の遺跡に、2021年(令和3年)に「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界文化遺産に登録された。
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大森勝山遺跡
縄文時代晩期の環状列石は、国内でも数が少なく、発掘調査により内容が判明したのは大森勝山遺跡が唯一の事例である。
環状列石は77基の組石によって構成され、長径48.5メートル、短径39.1メートルの楕円形を成しており、その周辺には直径約1メートルの石組みの炉が3基発見された。
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大森勝山遺跡
組石には、遺跡の南北を流れる大森川、大石川から運ばれた輝石安山岩 (きせきあんざんがん) が使われている。

環状列石の南西約100メートルからは、長径13.77メートル、短径12.8メートル、壁高51.5センチメートルのほぼ円形を成す大型の竪穴建物1棟が発見されており、土器や石器のほか、祭祀用である岩版・石剣などが出土している。中でも、環状列石及びその周辺から約250点出土した円盤状石製品は、組石と同じ輝石安山岩を加工して作られており、環状列石と関連する何らかの祭祀・儀礼用と考えられている。
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交通アクセス

【バス】
  • 弘前バスターミナルから弘南バス「鰺ヶ沢・天長園」行きで約45分、「赤倉神社登山口」で下車し、徒歩で約60分
【自動車】
  • 弘前駅から車で約40分
北海道・北東北の縄文遺跡群 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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