
峨瓏の滝

白神山地ビジターセンター
弘前市内から県道28号線を西へ1時間走ると、青森県が設置した白神山地ビジターセンター(青森県中津軽郡西目屋村大字田代字神田61-1)がある。ここで、白神山地のブナと生態系を学んでから奥地へ入るといいだろう。

白神山地ビジターセンター
白神山地は、青森県南西部から秋田県北西部にまたがる130,000haに及ぶ広大な山岳地帯の総称で、このうちブナ原生林で覆われた16,971haが世界遺産として登録された。

白神山地は、約9,000万年前の白亜紀にできた花崗岩を基盤に、2,000万年前~1,200万年前の新第三紀中新世の堆積岩(凝灰岩、泥岩、砂岩)と、それを貫く貫入岩類(地下の深いところからマグマが上昇してできる岩。流紋岩、石英閃緑岩等)で構成されている。
白神山地のブナ林は人間の影響をほとんど受けておらず、ブナーミズナラ群落、サワグルミ群落等をはじめ多種多様な植物が生育している。

白神山地は、約9,000万年前の白亜紀にできた花崗岩を基盤に、2,000万年前~1,200万年前の新第三紀中新世の堆積岩(凝灰岩、泥岩、砂岩)と、それを貫く貫入岩類(地下の深いところからマグマが上昇してできる岩。流紋岩、石英閃緑岩等)で構成されている。
白神山地のブナ林は人間の影響をほとんど受けておらず、ブナーミズナラ群落、サワグルミ群落等をはじめ多種多様な植物が生育している。

白神山地ビジターセンター
また、高緯度にもかかわらず、ツキノワグマ、ニホンザル、クマゲラ、イヌワシ等をはじめ非常に多くの動物が生息し、白神山地全体が森林博物館であるかのようだ。
白神山地世界遺産地域の核心地域は、自然環境への影響が懸念されたため、既存の歩道を利用した登山などを除き、2003年(平成15年)から入山届制になっている。
白神山地世界遺産地域の核心地域は、自然環境への影響が懸念されたため、既存の歩道を利用した登山などを除き、2003年(平成15年)から入山届制になっている。

岳岱・多目的展示施設

岳岱自然観察教育林

岳岱自然観察教育林

岳岱自然観察教育林
ブナの巨木やイタヤカエデ、ヤチダモ、ホオノキ、サワグルミの大木を間近で見ることができる。他の白神山地の山々に比べ笹竹が少なく、苔むした巨岩を抱えたブナ林は、林というよりまるで庭園のようにも見える。

ブナは、北海道西南部から本州、四国、九州の温帯に広く分布する落葉広葉樹。寿命は200~400年ほどで、樹高は30メートルに及ぶことがある。樹皮は灰白色できめが細かくて割れがなく、地衣類が着いて模様のように見える。
ブナは生長するにしたがって、根から毒素を出していく。そのため、一定の範囲に一番元気なブナだけが残り、残りのブナは衰弱して枯れてしまう。

ブナは、北海道西南部から本州、四国、九州の温帯に広く分布する落葉広葉樹。寿命は200~400年ほどで、樹高は30メートルに及ぶことがある。樹皮は灰白色できめが細かくて割れがなく、地衣類が着いて模様のように見える。
ブナは生長するにしたがって、根から毒素を出していく。そのため、一定の範囲に一番元気なブナだけが残り、残りのブナは衰弱して枯れてしまう。

岳岱自然観察教育林
ブナの木は非常に重く、腐りやすく、加工後に曲がって狂いやすいという性質があり、20世紀の後半まで木材としてあまり使われなかった。しかし、重量に対する引っ張り強度に優れており、20世紀後半になると、薬品処理と合板の接着・加工技術の向上によって、家具やスキー板に利用されている。

白神山地のブナ林が形成されたのは、最終氷期から2000年後の約8000年前頃とされている。植物は540種、動物は4,000種を数える。
地球温暖化によって平均気温が産業革命期から2.9℃上昇すると、ブナの生育は白神岳のみに限られ、世界遺産地域の大部分が分布適域を外れると予想される。

白神山地のブナ林が形成されたのは、最終氷期から2000年後の約8000年前頃とされている。植物は540種、動物は4,000種を数える。
地球温暖化によって平均気温が産業革命期から2.9℃上昇すると、ブナの生育は白神岳のみに限られ、世界遺産地域の大部分が分布適域を外れると予想される。

岳岱自然観察教育林
ブナの死亡後、新たに分布適域となったコナラやクリなどの落葉広葉樹が成長し、ブナの分布密度の低下が徐々に進行する可能性がある。

白神山地世界遺産センター(藤里館)
県道317号線沿いにある白神山地世界遺産センター(藤里館)は、世界遺産白神山地を守るための調査研究施設で、白神山地の保全管理に関する各種調査やデータの管理をおこなっている。

白神山地世界遺産センター(藤里館)
また、環境教育や普及啓発活動の場として活動しており、自然観察会や清掃登山などのイベントも開催し、白神山地エコツリーリズムの推進に取り組んでいる。

権現の大イチョウ
白神山地ビジターセンターへの交通アクセス
【バス】
- JR弘前駅からバスで約1時間、「田代(西目屋村役場前)」下車
- 東北自動車道「大鰐弘前I.C.」から車で約1時間
参考サイト
- 世界遺産白神山地:青森県
- 峨瓏の滝:秋田県藤里町
- 白神山地ビジターセンター:Facebook
- 白神山地世界遺産センター(藤里館)
近隣の情報
- 世界遺産白神山地/岳岱自然観察教育林でブナ原生林を見る:ぱふぅ家のホームページ
- 津軽ダムはグッドデザイン賞受賞:ぱふぅ家のホームページ
- 岩木山神社は1200年前に創建:ぱふぅ家のホームページ
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(この項おわり)
写真の峨瓏の滝は、白神山地の南側、秋田県藤里町にある落差12メートルの小さな滝だが、特徴のある形をしており、滝の上は急峻な渓谷になっている。県道317号沿いにある親水公園にあり、駐車場から歩いてすぐの場所にある。