津軽ダムはグッドデザイン賞受賞

2022年7月3日 撮影
津軽ダム
津軽ダム(青森県中津軽郡西目屋村居森平寒沢138-2)は、世界遺産「白神山地」の北東縁の外側に位置し、岩木川本流上流部に建設された重力式コンクリートダムである。
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津軽ダム
岩木川の治水、津軽平野への灌漑、流域都市への水道供給および水力発電を目的とした特定多目的ダムである。1960年(昭和35年)に完成した目屋ダム (めやだむ) のダム再開発事業として、目屋ダム直下流60メートル地点に建設された。
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津軽ダム
1988年(昭和63年)に着工し、2016年(平成28年)に完成した。津軽ダムの完成に伴い、目屋ダムは水没した。
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津軽ダム
ダム展望場所にフレームが設置されており、ダムを背景に自分がフレームの中におさまるように撮影をすると、オリジナルのダムカードのように撮ることができるようになっている。
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津軽ダム
こちらの展望所にもフレームがある。

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津軽ダム
堤体から様々な関連施設に至るまで、一貫した検討体制・デザイン思想のもとで、自然環境と調和する景観創出を目指したことから、2017年(平成29年)のグッドデザイン賞、土木学会デザイン賞2018最優秀賞を受賞している。
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津軽ダム
堤高97.2メートイル、堤頂長342.0メートル、堤体積759,000m3で、1988年(昭和63年)に着工し、2016年(平成28年)に完成した。

岩木川は青森県最大の河川であり、津軽平野に住む人々の生活に欠かせない「母なる川」であるが、白神山地の急峻な地形から、たびたび洪水・浸水被害を起こしている。洪水被害を未然に防ぎ、農業用水や上水、発電を目的として、1960年(昭和35年)に目屋ダムが完成した。
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津軽ダム
目屋ダムの総貯水容量3900万m3は、完成当時、青森県最大のダムであったが、高度経済成長で人口が急増し、はやくも利水能力が不足した。また、1972年(昭和47年)7月の豪雨や、1997年(平成9年)5月の融雪で洪水を起こした。この他にも台風被害が続き、あらたな河川開発が求められた。
支流の浅瀬石川で沖浦ダムの後継となる浅瀬石川ダムが1988年(昭和63年)に完成したことを受け、本流でも第2目屋ダムとしての津軽ダムの建設計画が持ち上がった。
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津軽ダム
津軽ダムの建設において特に注意が払われたのは、白神山地など流域環境の保全と、目屋ダムの機能を維持しながら工事を進めることの2点であった。移転住民の補償交渉にも12年の歳月をかけた。
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津軽ダム
ダム湖の名称は一般公募し、近くにある白神山地にちなんで津軽白神湖 (つがるしらかみこ) と命名された。総貯水容量1億4000万m3、湛水面積は510ヘクタールは東北地方では9番目に広い人造湖だ。
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津軽ダム
津軽ダムは建設中の段階から積極的な工事現場内見学の受け入れを行っている。県内の学校はもちろん、地方技官関係者、農業協同組合、さらには海外からの視察団も見学に訪れている。ダム右岸には展望台が設けられ、冬季以外は自由に見学が可能だ。
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交通アクセス

【自動車】
  • 弘前市内から車で約1時間

参考サイト

  • 津軽ダム:岩木川ダム統合管理事務所(国土交通省)
  • 津軽ダム:西目屋・白神エリア総合観光ポータル

近隣の情報

(この項おわり)
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