武蔵野プレイスは居心地の良い貝殻状の空間

2023年1月7日 撮影
武蔵野プレイス
武蔵野プレイス(東京都武蔵野市境南町2丁目3番18号)は、図書館、生涯学習支援、市民活動支援、青少年活動支援の4つの機能を備えた複合機能施設として2011年(平成23年)7月9日に開館した。
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川原田康子と比嘉武彦が共同主宰する kwhg architects が設計を担当し、壁や天井が曲面でつながったシェル(貝殻)状をしており、身体的な居心地のよさをもたらすようにデザインされている。外観はモダニズム建築を彷彿とさせる。


武蔵野プレイスの理念
「武蔵野プレイス」は、図書館、生涯学習センター、市民活動センター、青少年センターなどといったこれまでの公共施設の類型を超えて、複数の機能を積極的に融合させ、図書や活動を通して、人とひとが出会い、それぞれが持っている情報(知識や経験)を共有・交換しながら、知的な創造や交流を生み出し、地域社会(まち)の活性化を深められるような活動支援型の公共施設をめざしています。
武蔵野プレイスは、人々の交流が自然に生み出される質の高い「場」を提供し続けることによって、生活、文化、芸術、自然、歴史、まちづくり、ボランティア活動、市民活動、生涯学習、福祉、教育といった横断的な活動や交流のネットワークの活性化を促します。
多様な人々がそれぞれの活動を通して時間を共有する快適な空間(場)は、地域社会の魅力を高めることに寄与します。
「場」=「プレイス」ということばには、このような期待が込められています。


農林省(当時)の食糧倉庫跡地が1998年(平成10年)に払い下げられ、武蔵野市の基本計画策定委員会がプロポーザル形式で施設設計者を選考。2009年(平成21年)1月に着工、2011年(平成23年)1月に竣工した。

地下3階、地上4階。敷地面積2,166m2に対し、延床面積は9,810m2にもなる。北側には公園が広がり、4階部分をセットバックすることで、公園に影を落とさず、建物右側のイチョウ並木の高さを超えないように配慮している。
白い外壁はしっくいのコテ磨き仕上げで、汚れ防止のため光触媒を塗布している。

市民が立ち寄りたくなる仕組みを随所に仕掛けており、開館時に80万人を想定していた年間来館者数は2016年度に195万人へと増加し、累計来館者数は開館6年目で延べ1000万人を達成した。2016年(平成28年)に日本建築学会賞の作品賞を、2017年(平成29年)に日本ファシリティマネジメント大賞において最優秀賞(鵜澤賞)を受賞した。

交通アクセス

【鉄道】
  • JR中央線「武蔵境駅」南口から徒歩1分
行き方ナビ
出発地の最寄駅:

目的地:武蔵野プレイス
 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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