あしかがフラワーパークで大藤が見頃

2025年4月26日 撮影
大藤 - あしかがフラワーパーク
大藤
あしかがフラワーパーク(栃木県足利市迫間町607)は、1997年(平成9年)にオープンした植物園で、この日は樹齢160年の大藤が見頃で、大藤まつり2025が催されていた。
大藤 - あしかがフラワーパークの大きな写真大きな写真
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正面ゲート - あしかがフラワーパーク
正面ゲート
正面ゲートには、紫色と白色の藤の鉢植えが並ぶ。
正面ゲート - あしかがフラワーパークの大きな写真大きな写真
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土産物売場 - あしかがフラワーパーク
土産物売場
土産物売場には、関連グッズが並んでいた。オリジナル商品の藤色まめしばが目立っている。
土産物売場 - あしかがフラワーパークの大きな写真大きな写真
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藤ミックス - あしかがフラワーパーク
藤ミックス
フードコーナーでは、名物の藤ソフトを販売している。こちらは、バニラとミックスになった「藤ミックス」。
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ふじサンデー - あしかがフラワーパーク
ふじサンデー
こちらは果物がたっぷり入ったふじサンデー」。
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ペチュニア - あしかがフラワーパーク
ペチュニア
フードコーナーの前にはペチュニアが咲いている。造花のように見えるが、成長が早く丈夫で、いろいろな園芸品種がある。
ペチュニア - あしかがフラワーパークの大きな写真大きな写真
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紫色の藤 - あしかがフラワーパーク
紫色の藤
は、マメ科のつる性落葉木本で、日本の固有種。本州のほぼ全域と、四国・九州の音大の平地や低山地の林に分布する。好日性植物で、蔓は木に巻きついて登り、樹冠に広がる。
紫色の藤 - あしかがフラワーパークの大きな写真大きな写真
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紫色の藤 - あしかがフラワーパーク
紫色の藤
花序は長くしだれて、20cmから80cmに達する。
この明るい青紫色は、平安時代から藤色 (ふじいろ) と呼ばれてきた。藤原氏の「藤」に通じることからも、高貴な色とされる。
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白色の藤 - あしかがフラワーパーク
白色の藤
蔓は繊維が丈夫で、これを編んで椅子や籠が作られた。
観賞用としても古くから有名で、万葉集に登場するほか、枕草子では「めでたきもの」として「色あひ深く (花房はなぶさ) 長く咲きたる藤の花、松にかかりたる」と記されている。
白色の藤 - あしかがフラワーパークの大きな写真大きな写真
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藤とツツジ - あしかがフラワーパーク
藤とツツジ
藤とツツジの共演。
藤の花の色は、紫(藤色)から淡紅色、または白色で、アントシアニンという色素の量と、細胞のpHによって決まる。同じアントシアニンでも、酸性だと赤っぽく、アルカリ性だと青っぽくなる。

藤とツツジ - あしかがフラワーパークの大きな写真大きな写真
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うす紅の棚 - あしかがフラワーパーク
うす紅の棚
白い藤はアントシアニンをほとんど作らないか、全く作らない遺伝子を持っているため、色がつかない。
藤を含むマメ科の植物は、根に根粒細菌を共生させており、空中の窒素を固定することで自力で肥料を作り出せる。
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大藤 - あしかがフラワーパーク
大藤
1920年代、栃木県足利市堀込町(現朝倉町)の大地主であった早川社長の父が、庭の片隅に大藤を植樹した。その大藤を界隈の人たちに楽しんでもらおうと、1968年(昭和43年)に庭を改修し、早川農園を設立した。
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大藤 - あしかがフラワーパーク
大藤
1991年(平成3年)に樹齢130年となった大藤は、幹回り3.6メートル、棚面積600m2にまで成長したが、都市化の波が押し寄せ、町の再開発のために移動せざる得なくなった。
しかし、幹が脆く柔らかい藤の場合、直径1メートル以上の移植成功の前例がなく、何度も移植方法を模索し、1994年(平成6年)にようやく移植の準備が整った。
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大藤 - あしかがフラワーパーク
大藤
1996年(平成8年)に、日本の女性樹木医第1号である塚本こなみによって現在地へ移植され、のべ2000人の人々の手によって、日本で初めて移植に成功した。
1997年(平成9年)には美しい花を咲かせ、あしかがフラワーパークの開園に漕ぎ着けた。
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大藤 - あしかがフラワーパーク
大藤
大藤はA、Bの2つの巨木が並んで広大な藤棚を形成している。
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八重黒龍 - あしかがフラワーパーク
八重黒龍
八重黒龍は、牡丹藤とも呼ばれ、八重の花を咲かせる。花は、コロコロとしたブドウのような塊の玉咲きとなり、花房の長さは20~30cm程度になる。
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八重黒龍 - あしかがフラワーパーク
八重黒龍
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ペチュニアのピラミッド - あしかがフラワーパーク
ペチュニアのピラミッド
池には、紫色と白色のペチュニアのピラミッドが浮かぶ。
ペチュニアのピラミッド - あしかがフラワーパークの大きな写真大きな写真
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ペチュニアのピラミッド - あしかがフラワーパーク
ペチュニアのピラミッド
こちらは、ピンク色と白色のペチュニアのピラミッド。

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ツツジ - あしかがフラワーパーク
ツツジ
ツツジも、古くから栽培されている品種で、藤と同じ頃に開花する。
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アイスランドポピー - あしかがフラワーパーク
アイスランドポピー
アイスランドポピーは、シベリアヒナゲシの和名が示すように寒冷な地域を原産地とする短命な多年草で、日本では夏越しが困難なので一年草とされている。
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アイスランドポピー - あしかがフラワーパーク
アイスランドポピー
ヒナゲシなどケシの仲間のなかでは花もちがよい。
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シャクナゲ - あしかがフラワーパーク
シャクナゲ
シャクナゲも藤と同じ時期に開花する常緑性の花木で、19世紀中期に中国からヨーロッパにもたらされた。世界中で多くの園芸品種が作り出された。
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あしかがフラワーパーク
あしかがフラワーパーク
大藤は、映画『アバター』に登場する「魂の木」に似ていることから、2014年(平成26年)1月、CNNにより「フィンランドのオーロラ」や「マダガスカルのバオバブの道 」などと共に「2014年の世界の夢の旅行先10カ所」に日本で唯一選出された。
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あしかがフラワーパーク
あしかがフラワーパーク
これを契機に、外国人観光客が急増し、この日も多くの外国人観光客が訪れていた。
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あしかがフラワーパーク駅
あしかがフラワーパーク駅
最寄駅はJR両毛線「あしかがフラワーパーク駅」で、2018年(平成30年)4月1日に開業した。改札へ向かう階段に藤が描かれている。
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あしかがフラワーパーク駅
あしかがフラワーパーク駅
駅名標にも藤が描かれている。
単式ホーム1面1線、ホーム長130メートル。線路の南側に駅舎がある。
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あしかが大藤号 - あしかがフラワーパーク駅
あしかが大藤号
藤の見頃の時期に、臨時特急「あしかが大藤号」が走る。全席指定。発着駅は、新宿駅、高尾駅、大船駅、西船橋駅などがある、それぞれの運行日が異なるので注意されたい。車両は、基本的に E257系が充当される。
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あしかが大藤号 - 立川駅
あしかが大藤号
この日は帰りに、足利駅から臨時特急「あしかが大藤号」に乗車し、小山駅で宇都宮線に入り、大宮駅に停車した後、与野駅の先で武蔵野線に連絡する地下トンネルに入り、北朝霞駅、新秋津に停車し、再び地下トンネルに入って中央線に連絡し、立川まで乗車した。
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あしかが大藤号 - 立川駅
あしかが大藤号
立川駅に到着。
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交通アクセス

【鉄道】
  • JR両毛線「あしかがフラワーパーク駅」下車、徒歩約5分
【自動車】
  • 東北自動車道「佐野藤岡IC」より、国道50号前橋・足利方面へ約20分
  • 北関東自動車道「出流原スマートIC」より、県道175号足利方面へ約15分
  • 北関東自動車道「佐野田沼IC」より県道16号経由、県道67号足利方面へ約17分
行き方ナビ
出発地の最寄駅:

目的地:あしかがフラワーパーク
 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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