鉄道と日本軍 | |||
著者 | 竹内正浩 | ||
出版社 | 筑摩書房 | ||
サイズ | 新書 | ||
発売日 | 2010年09月 | ||
価格 | 858円(税込) |
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ISBN | 9784480065698 |
鉄道は軍事と不可分のものでもあった。
レビュー
明治時代、鉄道は軍事と切り離せない重要なインフラであった。東海道や東北本線の工事が急ピッチで進んだ背景には、軍事物資の輸送という目的があった。
本書は、そうした明治期の鉄道の発展と戦争に焦点を置いた内容になっている。
本書は、そうした明治期の鉄道の発展と戦争に焦点を置いた内容になっている。
著者は、日本が鉄道敷設権を外国に売り渡さなかったことが幸運だと説く。なぜなら、「もしこのとき、アメリカに鉄道敷設権を認めたら、幕末に欧米列強と結んだ通商条約に盛り込まれた最恵国待遇条項によって、各国にも鉄道敷設権を与えなければならなくなる。外国資本による鉄道事業は、ひとつ間違えば、植民地化すら招きかねない危険なものだった」(19ページ)からだ。
西南の役では、鉄道が物資の輸送に一役買っている。
その後、日清戦争、日露戦争、義和団事件では、東海道・山陽本線が兵員・平気・物資の大量輸送を可能とした。
西南の役では、鉄道が物資の輸送に一役買っている。
その後、日清戦争、日露戦争、義和団事件では、東海道・山陽本線が兵員・平気・物資の大量輸送を可能とした。
(2011年1月7日 読了)
参考サイト
- 鉄道と日本軍:筑摩書房
- 西暦1872年 - 日本初の鉄道:ぱふぅ家のホームページ
(この項おわり)