

3年前に購入して通勤・出張で使っていた MDR-XB90EX の左ユニットが聞こえなくなってしまったために買い換えた。見た目、ケーブルの断線はないようだが、よく持ちこたえた方である。

MDR-XB90EX との大きさ比較。
独自開発のバランスド・アーマチュア・ドライバーユニットにより、たいへんコンパクトにできている。重さは半分以下である。

MDR-XB90EX との大きさ比較。
独自開発のバランスド・アーマチュア・ドライバーユニットにより、たいへんコンパクトにできている。重さは半分以下である。

バランスド・アーマチュア・ドライバーユニットとは、永久磁石に取り付けたボイスコイルに電流を流して鉄片(アーマチュア)を振動させ、その振動をドライバロッドを通じて振動板に伝えるという仕組みだ。

ダイナミック型は、スピーカーの仕組みをそのまま小さくしているが、バランスド・アーマチュア型は、このように複雑な構造をとっているため、製造コストが増えるが、小型化し、消費電力を抑えることが可能だ。また感度も高い。

バランスド・アーマチュア・ドライバーユニットは、再生周波数帯域が狭く、低音域が苦手という制約があり、複数のドライバユニットを搭載することが多い。

XBA-C10 は、フルレンジのバランスド・アーマチュア・ドライバーユニット(左図の赤い部品)が1基のみとなっており、MDR-XB90EX に比べると低音域は貧弱だ。だが、中高音域の解像感は高く、ボーカルや弦楽器曲は聴きやすい。

XBA-C10 は、フルレンジのバランスド・アーマチュア・ドライバーユニット(左図の赤い部品)が1基のみとなっており、MDR-XB90EX に比べると低音域は貧弱だ。だが、中高音域の解像感は高く、ボーカルや弦楽器曲は聴きやすい。

本体が小型化したことで、耳に、すっぽりとはめ込むことができるようになった。また、ダイナミック型に比べて外気を取り入れる穴が小さくて済む。
これらにより、意外なほど遮音性が高まった。音漏れも少ない。電車の中で音楽を聴くのに助かる。
これらにより、意外なほど遮音性が高まった。音漏れも少ない。電車の中で音楽を聴くのに助かる。

プレーヤーを胸ポケットに入れている都合で、ケーブルは短い方がいいのだが、現在のソニー製品は120cmで統一されている。コードを巻き取るアジャスターを付けて短くするしかない。
また、ケーブルが細いことも心配だ。断線のリスクは高まるだろう。消耗品として諦めるしかないか。
また、ケーブルが細いことも心配だ。断線のリスクは高まるだろう。消耗品として諦めるしかないか。
主要スペック
項目 | 仕様 | コメント |
---|---|---|
ドライバーユニット | バランスド・アーマチュア(フルレンジ) | 中高音域の解像感が高い |
再生周波数帯域 | 5Hz~25kHz | 低音は苦手 |
インピーダンス | 24Ω | |
感度 | 106dB/mW | |
接続コード長 | 1.2メートル | 胸ポケットに入れると邪魔 |
質量 | 約4グラム(ケーブルを除く) | とても軽い |
付属品 | アジャスター コード・クリップ イヤーピース(7種類) |
消耗品
イヤーピースは汚れたり落としたりするが、サイズ/カラーごとに4個入りのスペア・パッケージが発売されている。
ノイズアイソレーションイヤピースにはウレタンが入っているのだが、汗などでへたってくる。
ノイズアイソレーションイヤピースにはウレタンが入っているのだが、汗などでへたってくる。
過去に購入したインナーイヤフォン
参考サイト
- XBA-C10:ソニー
- バランスド・アーマチュア技術が切り開くソニーの新ヘッドホン:ソニー
- イヤホンが壊れたから、SonyのXBA-C10を買ってきた:fsm
- コスパ抜群のSONYのバランスド・アーマチュア型ヘッドホン XBA-C10を買ってみた:スマホ大好き、PC大好き、クルマ大好き
- SONY、BAイヤフォンの低価格モデル”XBA-C10”発売:SONY的ライフスタイル
- バランスド・アーマチュア型レシーバー『XBA-C10』の使い心地は?:洋楽 ga 好き!
(この項おわり)
バランスド・アーマチュア・ドライバユニットを搭載したヘッドフォンを初めて使うことになる。