Windows 10 バージョン2004(20H1)

2020年8月 導入
Windows 10 バージョン2004(20H1)
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Windows 10 バージョン2004(20H1)
Windows 10 のメジャーアップデートである バージョン2004(20H1)が、2020年(令和2年)5月27日から配信開始。それほど大きな機能追加、変更はない。
ところが待てど暮らせど、更新プログラムとして届かない。一説によると、未解決な不具合があるためだとか。
だがしかし、現在使っている バージョン1909のサポート期限まで、7ヵ月余り――そこで、Update Assistant を使って、強制更新することにした――ダウンロードから、更新して、デスクトップ画面に戻るまで約2時間20分。これまでで最も時間がかかるアップデート作業となった。
また、バージョンが古いのかもしれないが、更新中に VMware のアンインストールを求められた。

目次

バージョン2004(20H1)

2020年(令和2年)5月27日(現地時間)、バージョン2004(20H1)の提供が始まった。

PC内のファイルなどを調べて検索用のインデックスを作成する Windows Search Indexer が改良され、ほかのプログラムが忙しく稼働してる時にはインデックスの作成をやめたり、インデックス作成の速度を遅くすることができるようになった。

Windows Subsystem for Linux が WSL2 にバージョンアップし、LinuxのコマンドラインはWindows上ではなくLinuxカーネル上で実行できるようになった。これによりパフォーマンスの向上が期待できる。WSL2が確保していたメモリは、未使用の時には解放され、Windows側に返却されるようになった。

「このPCを初期状態に戻す」機能で、Windowsの再インストールに利用されるセットアップファイルを、ローカルのセットアップファイルを使うか、クラウドからセットアップファイルをダウンロードするか選択できるようになった。PCがネットに繋がれば、クラウドから復旧することができるようになる。

Cortana がOSから分離し、独自アプリとなった。
Windows 10 バージョン2004(20H1)
日本語IMEが、大幅に賢くなった。ATOK の代替になりそうだ。

ただ、2020年(令和2年)10月現在、IME制御が一部アプリで失敗するという不具合が、未解決のままだ。Microsoft IMEの不具合は11月下旬をめどに解決するとしている。

その他、既知の不具合は "Windows 10, version 20H2 and Windows Server, version 20H2"(英語) をご覧いただきたい。

自動アップデートしない

2020年(令和2年)10月20日、次期メジャーアップデートである バージョン20H2:blue の配信が始まった。ところが、まだ バージョン2004 が届いていないPCがある。
これは、機能アップデートを実行した結果、障害が発生することをMicrosoft側で検出した場合に、同じ条件を持つマシンへの配布を止めるための Safeguard Holds という機能が働いているためだ。
Safeguard Holds
Safeguard Holds が働いていると、Windows Updateの画面が左図のようになる。

Microsoftによれば、Windows Updateにおいて、障害が起こったマシンの診断データをもとに Safeguard Holds を作成しているという。たった1台のPCが Safeguard Holds を抱えている状態でも、アップデートは使えない。
同じメーカー、同じ型番のPCでも、使用条件が異なると、Safeguard Holds を発動する場合があり得る。

なお、Safeguard Holds が有効なのはWindows Updateに対してで、冒頭で紹介した Update Assistant を使って強制更新することはできる。

参考サイト

(この項おわり)
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